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2006.10.17
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いつかこんな日がくるだろう...とはうすうす思っていた。

だけど、その日がこんなに早く来るとは思ってもいなかった。

手書きハート

その電話は夜中の3時半に鳴った。

いつも、いつも夜中に電話が鳴ると体が凍りついた。

 いつもだったら、間違い電話か、まちがいファックスなんだけれど

今回はちがった。

‘もしもし・・・・‘弟の声だった。

その瞬間、本当に体が凍りついた。

父だった。

彼はゴルフ場で倒れ、もうすでに帰らぬ人になっていた。

弟は、私が帰るまで、何もしないで待っているといってくれた。

電話をきってから、しばし呆然としていた。

最後に話したのは2日前。

ちょうどと、ここコロラドの高校で銃撃事件があって、

その話を父としていた。

その父が・・・・

旦那も起きてきて、私のそばに無言で座った。

彼も状況を推測したらしい。

それから、急いで航空券をとろうと思ったが、何せ土曜日の明け方

どこも開いていない。

朝まで待って、航空会社に何件も電話をしたが、

あまりにも出たい時間が迫っていたため、らちがあかなかった。

 仕方なく次の日の便をインターネットでとった。

ハート

その日は気持ちのいいぐらいの快晴だった。

長男君のフットボールの試合があったので、それに行った。

フィールドでいすに座りながら、試合を見ていた。

こんなにいい天気で、気持ちがいいいつもの私の土曜日、

だけど、ひとつだけ違うのは、

父はもうこの世の人ではないんだ、と思うと、涙ぼろぼろながれた。

次の日、旦那と子供たちを置いて一人で帰った。

手書きハート手書きハート

家に帰ってすぐに父に会った。

父は、本当に綺麗な顔で、寝ているようだった。

弟が、お通夜やお葬式の準備でかなり神経を尖らせているようだった。

彼も、父に恥ずかしい思いはさせたくないと一生懸命だった。

それから、お通夜とお葬式があった。

父は、あのとおり、次男坊の自由奔放なところと、世話好きの性格で、

結局、1000人に手が届くぐらいの人が父を偲んで来てくれた。

私は、弟と母と並んで、何人の人に頭を下げたろう。

そうしながら、私は思っていた。

人間の財産なんて、お金や、地位や、家や、そんなものではない・・・

この、人々・・・こうやって父の死を悲しんできてくれている知人、友達、上司、部下・・

これが、父の財産だったのだな・・・と思った。

彼は、幸せだったんだな・・・って思った。

悔いのない人生を送ったんだな・・と思ったら、少し心が軽くなった。

手書きハート

小さい頃は、本当に怖い人だった。

だけど、私が成長するにつれて、本当に良い父親だった。

そして、孫が生まれてからは、垂れ眼がもっと垂れるぐらい、

孫たちをかわいがった。

今頃は、去年逝った妹と二人で、私たちのことを空の上から

見守ってくれていると思う。

今の私が父に言えることは、

こんど生まれ変っても、父の子供で生まれたい。

父の子供で生まれたことを誇りに思ってるよ。

そして

ありがとう・・・ありがとう・・・ありがとう・・・

星






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最終更新日  2006.10.17 20:22:33 コメント(17) | コメントを書く


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