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・・・いやはや、流石彼の御方は言葉通り次元が違いますね。
おいおい、何だよありゃあ・・・ああいう巨大な物質の転送魔術は難しいんじゃなかったのか!?
えぇそうですとも、貴方に教えた小物の近距離転送なら基礎の一つ上程度ですが、あれほど巨大な物を転送しよう思えば膨大な魔力と智識のある魔導書なりの魔法具、緻密な魔法陣を描いた設備が必要となります。
しかしあの御方は、それを全て自前の魔力とその場で組んだ自作術式だけでそれを行っている・・・それだけでも位階にすれば大導師クラスでしょう。
あんな小さいなりしてやっぱとんでもないな・・・本当に生物か?
彼の御人こそ以前私が契約し貴方々への二度目の戦闘を約束した御方ですよ。
何だそうか・・・ってアレ、クオ・ヴァディス関わってたのかよ!?
そして時空間単位で数多もの世界を破壊した種族の血族が一人、外神と称される破壊者・・・ 「ヘスティア・アルヴァタール」
これこそエリちゃん達と一緒に奪ってきたアースインヴェイダー、エコーズ・オブ・サイクロプス!
ちっ・・・あのデカブツに対抗できるのはドレーガだけか、リリスは任せたぞ。
了解した、行って来い。
ドレーガフェリオン、チェインアウト!
魔力をコックピットに循環・・・よし、これで動ける!
来たね、ドレーガフェリオン。これで夢の等身大対決ができるってもんだよ!
いかにも台詞だな、だったら期待通り暴れさせてもらう!
『チッ、流石はあそこ製って訳か・・・なら!』
『!?あっさり折りやがって・・・こなくそ!』
『右腕が・・・それでも!』
『格闘性能でも上回っているのかよ・・・だとしても!』
ぐがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
こ、こンのぉ・・・!
君のその強さは機体にはなんら影響を及ぼさないのかい?それは残念だけど仕方ないよね。
だって、君の望みは本音を隠して取り繕った強さなんだから。
何を・・・・・・貴様が俺の何を知っていると言うんだ!!
―!?
君の強さは願い・・・そう、君の家系から脈々と受け継がれているその特性からさ。
俺の家系・・・?たかだか没落貴族にそんな力なんて・・・・・・
いやいや、アークェルス家・・・その語源は不幸を幸福に転換する力を持つアーウェルンクスという神から来ている。それを捩っただけで神そのものとは関係ないんだけどね。
その由来通り、君達の血族は他を幸福へと導く力を持っていて重宝されていた結果爵位領を拝借していたんだよ。
ただその力には反作用と言うべきか、力を持った者とその近親者はどれもまともな末路を辿れなかったようだよ?
そんなもの・・・ただの迷信だ!現に俺は自分を不幸だなど思っていない!
そんな事を言っても君が一番知っているだろう?今まで経験してきた不幸を・・・他者すら巻き込むほどに矛盾した不幸の連続を。
違う違う違う違う違う!断じて違うッ!!
[Femme Enfant]Terminal 2012.08.30
Femme Enfant:あとがき 2012.08.30
Femme Enfant:第十九話 2012.08.30
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★倉麻るみ子★さん