LYNNのいたずら毎日

LYNNのいたずら毎日

2001年09月18日
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 今日は妹の初公開授業だった。聾学校の高等部で外国語を教える彼女は、つい1年ほど前まで手話などまったく出来なかった。が講師の紹介があり、それを引き受けてからは自力で手話を学び、今ではある程度の通訳も出来るようになった。そんな彼女の頑張りに日頃密かな尊敬を覚えている毎日である。
 そして今日の公開授業。彼女にしてみれば、人身御供とおぼしき状況での生まれて初めての経験であり、さらに手話で英語を教えるという難題に面して、この2週間というものの指導案をまとめ、何度も練り直していた。昨晩などは調子が悪いとぼやいていたと思ったら、「実は熱があるんだよね」と言っていた(これが知恵熱であるかどうか、私にはわからない)。
 この1年、いろいろな生徒たちと触れ合ったことは、彼女にとって素晴らしい体験だったろうと思う。彼女の話す学校の様子に耳を傾け想像するたびに、一生懸命に生徒たちに接する妹の姿が浮かんでくる。
 このところ教師による問題や事件がクローズ・アップされているが、これは何も今に始まったことではない。教えるということ、生徒と接すること、教育という場は瞬間瞬間が真剣勝負。生徒は教師あってこその生徒であるが、教師もまた、生徒によって教師たらしめられるものである。この認識を捨てた教師は、すでに教師ではない。我が家系には右を向いても左を向いても教師が多いため、その感をますます強くするこのごろであるが、妹の真剣な姿に、また真剣に生きている彼女の生徒たちの姿が重なって見えてくるようでもある。





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最終更新日  2001年09月18日 22時53分30秒
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