LYNNのいたずら毎日

LYNNのいたずら毎日

2001年10月24日
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 先日塩野氏の『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』を読んだと書いたが、彼女の著作が気に入ったので、更に別なものを読んでみようと思い、題記の本を買ってきた。
 西洋史、とくに古代からローマ帝国が滅亡するまでの間については、私はよくわかっていない。高校の西洋史の時間、「私は日本史で受験するから」などとほざいて殆ど授業を聴いていなかった報いというか。その時の世界史の先生は日本史を教わり、部活動でも顧問だった私の恩師なのだが、いくら恩師とはいえ、今考えるととても失礼だったと思う。
 それはさておき、肝心のこの作品。キリスト今日を信奉する帝国の首都コンスタンティノープル(現インタンブール)が、回教のトルコ帝国に奪われるまでを描いているが、ローマ側、トルコ側の複数の人間の視点で淡々と描かれている。非常に解りやすい。ローマ帝国最後の皇帝の哀切や、弱冠二十歳にしてコンスタンティノープルを陥れたトルコのスルタンの力強さが、その簡潔な文章の中から伺える。
 今世界はまたもや戦争という方向に向かいつつあるが、それぞれの土地にはそれぞれの歴史があり、それは今の様相と全く無関係ではないということを思い知らされる。
 次は、この作品の続編と言われる『ロードス島戦記』を読もうと思う。十字軍を描いた作品だそうな。楽しみ楽しみ。





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最終更新日  2001年10月25日 07時06分23秒
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