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大垣市さんCalendar
台風が迫りつつある今日 は、パラパラと雨が降る一日だった。
せっかくの週末、久々に海へ魚釣りに行きたかったけれど、
案の定、そんな状況ではなかった
さて、今日は何をしよう。。。
ということで、向かった先は 県図書館 。これまた久々の図書館だ。


目的は、現在開催中の企画展 「小説家の素顔に迫る」
だ。
天気がイマイチだし、家にいるのもなんだしと、
妻と一緒になんとなく寄ってみたというのが本音のところだけれど、
これが結構、考え深いものとなってしまった。

(※企画展示室内は写真撮影禁止でしたので、写真はありません。。。)
企画展で紹介されていたのは、今活躍している 岐阜県出身の作家6名
。
「浅井リョウ」
さん 、「池井戸潤」
さん、 「冲方丁」
さん、
「中村航」
さん 、「堀江敏幸」
さん、 「米澤穂信」
さん。
読書家とは言い難い僕であっても、このうち3名の名前は知っているし、
うち2名については作品も読んだことがある。
展示室内には、作家6名それぞれにパネル紹介や展示物があった。
パネルでは、作家になるに至った経歴、
生まれ育った地元岐阜県と作品との接点などが紹介され、
展示物では、作品はもちろんのこと、原稿、取材ノート、
グッズなどが展示されていた。
今日その中でいちばん、僕の目を引いたのが、その取材ノートだ。
書店に寄るたび、僕は常々、
小説や物語を書く人ってすごいなぁ
、と思っている。ホント、才能だわ、と。
ストーリーの展開や発想、謎かけから謎解き、
登場する多くの人物の個性設定とからみ、
状況のリアリティー感というか、違和感を与えないところ等々。
けれど、その取材ノートを見て思った。
あらためて考えると当たり前のことなのだけれど、才能だけではなく、
緻密な思考や地道な努力の積み上げがあってこその作品なのだと。
その作品のストーリーは知らないけれど、作品内にそういう場面があるのだろう。
その取材ノートには、報道記者の取材の仕方、
記事になるまでには報道局内でどのような検討や判断を経ることになるのかなど、
作者の細かな疑問点が箇条書きにしてあり、
調べたこと、聞いたことがあれこれとメモ書きしてあった。
そりゃそうだ。作者は基本、その業界の内情なんて知らないのだから。素人なのだから。
状況を想定し、しっかりと落とし込み、疑問点を洗い出し、
一つひとつ確認し、つぶしていく。
あぁ、こんな膨大な作業をしているんだなぁって思った。
だからリアリティーがあるんだなぁって、
というか、違和感なく読ませてもらえているんだなぁって。
なんだか、出来上がるものは違えども、
作業の過程には、どの仕事にも共通する部分があって、才能一つでは片付けられない、地道な努力や苦労、悩みがあるのだろうなぁって
改めて思った。
はからずも、そんな考え深い一日となってしまいました。。。
県図書館企画展「小説家の素顔に迫る」。皆さんも是非どうぞ。

【「小説家の素顔に迫る」チラシ】
http://www.pref.gifu.lg.jp/event-calendar/c_27205/kyoudosakka01.data/kyoudosakka_chirashi01.pdf
【岐阜県図書館ホームページ】
http://www.library.pref.gifu.lg.jp/index.html