スッポンの達人
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5月17日の午前8時30分頃の出来事です。 国道を走っていた青色のミニカが交差点を右折しました。 その先はすぐに左に大きくカーブしたトンネルです。 ミニカがトンネルにさしかかった時、とんでもないモノが目に飛び込んできました。 なんと大型ダンプがセンターラインを割って、こちらに向かって来たのです。 大型ダンプは、すぐ目の前です。 正面衝突です。 さらにミニカの後続の軽トラックも、避けきれずミニカの運転席のドアに突っ込みます。 青いミニカは大破しました。 青色のミニカを運転していたのは… 私の妻でした。 私が現場に到着した時は、救急車、消防車、レスキュー、パトカーなど緊急車両が10台近く出動していました。 私は、無残な姿になったミニカを見て愕然としました。 しかし、奇跡は起こりました。 妻は、救急車で搬送され入院しましたが検査の結果、腕と腰に軽い切り傷と全身打撲の軽症だったのです。 1週間後少し落ち着き、妻が言いました。 「私ね、あの車に招き猫のハガキを乗せていたんだ。やっぱ幸運を呼ぶ招き猫だよ!」 「えっ!車の荷物を引き上げてきたけど無かったよ!」 「そんな事ないって!サンバイザーにいつも差してあるよ!」 「あっ!!サンバイザーまで見てなかった!」 時刻はPM9:00 私は、青いミニカが保管されている駐車場へ向かいました。 駐車場は真っ暗で、入り口にはチェーンが掛けられています。 チェーンをくぐり、懐中電灯を片手に真っ暗な駐車場を進みました。 オレって怪しいかも??? と思いつつも、妻を救ってくれた「招き猫」をなんとか手元に戻したい気持ちが勝っていました。 駐車場の一番奥に置かれたミニカに到着し、サンバイザーを下ろした。 鳥肌が立った。 「あったーーーーー!!!!!」 妻は、以前「招き猫はがき」を車に乗せていた人が、事故の寸前で免れる事ができたと聞いていたので自分も車に「招き猫はがき」を乗せていたようだ。 駐車場を離れる際、青いミニカにも「守ってくれてありがとう。」とお礼を言った。 この事故で、妻の命が救われたのが「招き猫」だけのおかげとは思いません。 ご先祖さまも守ってくれたような気がするし、昨年交通事故で亡くなったおばが救ってくれた気もするし、4年前に交通事故で無くなり毎年命日にお墓参りをしている娘の同級生も守ってくれたような気もします。 いずれにしても、事故の状況や車の損傷具合から考えると、「何かの力」が働いたような気がしてならないのです。 目に見えないいくつもの「何かの力」が集約して救われたのかもしれません。 それらの力を代表して「招き猫」が形あるモノとして残った。 毎日のようにお見舞いに来てくれる大型ダンプの運転手さん、同じ事故に会った軽トラのおじさん、そして同じ病室の人達にも「招き猫はがき」をプレゼントしました。 そして、社会復帰に向け懸命にリハビリを続ける妻のベッドの横で、その招き猫は今日も笑顔で見守ってくれている。 笑う顔には福きたる 「幸運を呼ぶ招き猫はがき」は… 弥右ヱ門の似顔絵屋本舗 で販売しています。
May 28, 2007
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