舞と芽衣の秘密のお部屋

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受験勉強1


引っ越してすぐに次の塾に通う・・ということは出来ず
空白の時間がたくさんあります。

塾のカリキュラムは5年の終わりごろにはかなり進んでいます。
算数も理科もそして社会も。
国語は読書好きが幸いして、読解なんかは得意です。
算数もクイズを解くみたいで面白いらしく
勉強するのを嫌がりません。
ただ今までやってなかった理科社会がネックになります。
その上、コツコツタイプではないので
地道に物を覚えると言うことを嫌がります。
それまで長時間勉強する癖がついていないため、
勉強をすること自体が辛いようで長続きしません。
(6年になってからの面談で塾の先生に(勉強時間が)「少ないですね~」
と言われてしまったくらい)
舞もやらなくてはいけないのはわかっていても、
すべきことのあまりの多さに呆然として、
どうしていいのかわからなかったのだと思います。

わたしは、あせりました。
受験まで1年しかないのに、生物・物理・化学・地学
地理・歴史・(公民)。
テキストの内容は意外と深く、高校受験にさえ対応できそうな内容。
『これをさせて、ココを重点的に・・・』

大人にとっての1年は短いのだけれど
子供にとっての1年は途方もなく長いらしく
わたしの焦りは舞には伝わりません。
「ん~ぎりぎりになったら覚えるよ~」
といたってのん気です。
(まあ実際ぎりぎりになってからしかしなかったんですが)

6年の夏。夏期講習のときにかなりの課題を出されて
それをこなすことによってようやく
『受験勉強』を自分で出来るようになってきました。
朝から夜まで勉強ばかりの夏休み。
でも、塾に行くのは楽しそう。
子供って、どんなときでも楽しめる強さを持っているんですよね。
『受験勉強なんて可哀想』というのは大人の意見。
子ども自身は案外そんなことではへこたれないものです。

夏になかなか頑張ってるな~と安心したのもつかの間。
学校が始まって行事が目白押しになってくると
疲れて勉強が出来ない日々が始まりました。
何度も怒りました。
それでも舞には伝わらない。
実際、疲れもたまっていたのだと思います。
今思えば疲れている子供に『勉強しろ』なんだから
かなりひどい母ですよね。



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