うたたねの店

うたたねの店

2005/03/17
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カテゴリ: カテゴリ未分類
先週末はお茶会でした。


私は裏方で、お運びのお手伝いをしました。
お運びとは、お客様のところにお茶を持っていって
しずしずと2歩さがり、おじぎをして退散するというもの。

うちわのお茶会なので最初から、どの時間に誰をお呼びするか決まっていた。
たとえば「○○ちゃんのパパがきていますよ」とか奥でひそひそ話をしている。

雪が降る日だった。
そのためなのかお客の到着が遅かった。待っている間は手持ち無沙汰になる。


奥様が
「Tちゃんが来ましたよ。まぁ、雰囲気が違うからわからなかったわ」と言う。
私はTちゃんどこだろう?と思いながら、お茶を持って座敷に入る。

運んでいるときはお茶に注目するので、お客の顔なんて見られない。
お茶を置いて、顔をあげた瞬間はっとした。
Tちゃんだった。
確かに別人のように違って見えたけれど、確かにTちゃんだった。
きらりと光る目でわかった。
Tちゃんがにっと笑って、私を見た。
私もにっと笑った。

彼女と最後に会ったのは中学校1年生だった。

そのころは素顔だったし、子供の印象が強かった。
5年たって、久しぶりに見た彼女は金髪に近いような茶髪で、
お化粧もしているので確かにぱっと見はわからない。
背丈がのび、お化粧もしていると、まったく違う人格になったみたいで
本当に驚いてしまう。


*
「mamikoroちゃん、ジャズどうだったん?」
とお友達に聞かれて、私はにんまり笑った。

2月のおわりに私はジャズを聴きに行っていた。
ちょっと前のことになるのだけれど・・・

会社が終わるとすぐに、ハービスエントへ直行。
新しくなったブルーノートに行くのは初めてだった。
一人だったので、席はどこでも良かったのだけれど、
少し見下ろす高台にある席にした。
私と同じように一人で来ている人がいて、安心した。

ハイネケンを頼んで、ぐびぐび飲む。
生の小曽根真と塩谷哲を聴くのはもちろん楽しみだった。
二人のセッションだったのだけれど、
まるで演劇を見ているみたい。
ピアノを弾きながら踊るし、顔の表情もコロコロ変わる。
見せるピアノだなと思う。
すっかり聴きほれてしまう。

私は特別に落ち込んでいることもなかったから
楽しいジャズだった。
軽やかな音たちが私の体をすっと通り抜けていくような感じだった。
前回、ジャズを聴きに行ったときは
悩み事があったので、体の奥におちていくような感じがあった。
その時々で、音楽は違った効力を発揮するのかもしれない。

演奏が終わり、私はまっすぐに駅に向かい
来た電車にさっと飛び乗った。
普段と同じくらいに家に着いて、家で御飯を食べた。

健全すぎるくらい健全な夜だった。
まるでブルーノートに行って、ハイネケンをひっかけたとは思えないような
気もしてしまう。
でも、どこか遠くに旅に行ったのと同じくらい刺激的で、体はじんじんするし
ブルーノートの青い照明の余韻が残っていた。





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最終更新日  2005/03/17 03:13:27 PM
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