静かな時が流れる｢風の庭」

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2020.06.12

黄色スカシユリとリクニス。偶然の意味。またドクダミの化粧水

(8)

テーマ：花のある暮らし、宿根草(3773)

カテゴリ：庭

リクニスまたはフランネルソウ、
またはヒトリムスメと呼ばれます。
ピンクの花の群れの中に、黄色のスカシユリ。

反対側から見ると、こんな感じ。
もう少し、スカシユリが増えればいいのに。
今年は、ここには一本しか出ていません。

見慣れた花ですが、よく見ると面白い形です。

百合は、下向きに咲くイメージがありますが、
スカシユリは、上向きに咲く特徴があり、
花びらの根元が透いているから、
スカシユリ、というらしいです。

夜、Ｎさんから電話がありました。
夕方、トマトとキュウリを届けてくれたのですが、
急に激しい雨が降り出した時で、
いつもなら庭で話すのに、
慌てて帰って行きました。
「なんだか考えていると眠れなくて」と言います。
やっぱり話したいことがあったのね。
Ｙ医院へ、自分の薬は木曜日と決まっていて、
木曜日しか行かないのに、息子さんに頼まれて、
違う曜日に行ったら、何年も会っていない、
もと職場の同僚にばったり会ったとか。
向こうから先に、懐かしそうに声をかけてくれて、
元気？などとしばらく話したとか。
皮膚科の先生が、月一で出張診療してくれて、
それが四時からだと思ったら、五時からなので、
いま主人に迎えを頼んだから、
出直すわ、と帰っていったとか。
その時Ｎさんは、一時間くらいなら、
行ったり来たりしないで、待ってればいいのに、
と思ったそうです。

ご主人と家にいったん帰ったあと、
玄関で倒れて、そのまま亡くなったんですって。
救急車でＮ医院に戻ったけれど、
手の施しようが無かったらしい。
Ｎさんが最後に会った人ということになります。
親しい人では無いので、噂で亡くなったと聞いても、
まだお若いのにね、で終わるかもしれません。
でも、普通なら行かない日にお医者さんに行ったこと、
何年も会ってないのに、会ったこと、
もう10分遅ければ、出会ってないのに、とか、
そんな偶然が、何か意味があったのか、と考えると、
どうしても眠れないと言います。
「私がもう少しお話していましょう」と、
待合室で引き留めていたら、どうなったかな、
とか、考えてしまう、とか。

それはショックだね～、私でも考えると思う。
でも、出会ったことに何の意味もないと思うよ、
と言いました。きっぱりと。
出会いと別れは、表裏一体、
すべての出会いに意味があるわけでもなく、
一つ一つに拘らず、広く視野を取り乍ら、
心のどこかに別れも覚悟しながら、
生きていくしかありません。
何の意味もない、と彼女には言いましたが、
それは彼女を落ち着かせるために、
わざときっぱり言ったのも少しはあり、
いつの間にか、
私も寝ながら考えてしまっていました。
人は迷いの中で生きていますね。

ドクダミ化粧水が、とてもいい。
パタパタたっぷり付けたら、少し沁みてドキっ。
でも翌朝は、お肌しっとり。
だんだん慣れて、顔を洗うたびに付けています。
保湿、シミ予防にいいんですって。
一瓶しか作らなかったから、
花が咲いているうちに、もう一瓶作ろう～。
今度は少し、葉も入れてみましょう。
今から、二日間乾燥させます。

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