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前回投稿のお宅の改修作業報告です筆者の見立では、『室内温湿度環境に対して外壁(以降外皮といいます)の断熱性能が悪いので表面結露が頻発し結果的に外皮室内側近傍の相対湿度が高い状態を維持している』また目視確認では、当該カビは「クラドスポリウム(クロカビ)」と思われクロカビの最適温湿度状況は25℃〜45℃、94%〔RH〕なので、外皮低温化による表面結露を防止するだけでクロカビは発育困難になる。と予想しました。改修案は⇒外皮の断熱力強化+カビにくい仕上材の採用 としました。先ずは現状の外皮性能を把握します外が0℃で室内が20℃の環境だと外皮室内側表面温度は12℃ですこの時室内の相対湿度が60%以上あるとき結露が発生します。調査時の環境も確認しました。これを踏まえて断熱性能の設計をします今回は居室部分に施工された断熱材(GW10K100㎜)と同等の断熱力の材料で検討しました外皮室内側表面温度は18.8℃まで上がり、冬季の結露発生を解消します。(調査時の条件では外皮室内側表面温度は24.2℃です)、、、とこんな感じで温熱設計をして安全を確認し素材と施工方法を決定します。 壁に発生したカビを完全に処理し、高性能断熱材を完全施工しカビに強いアルカリ性の仕上げ材で仕上げます以上設計だけでも現場施工だけでも片手落ち。詳細な設計と確実な施工【机上と現場】は密接にリンクする!! の巻でした。最後まで読んでいただきありがとうございました('◇')ゞまるとおる山田
2017年06月28日
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『納戸の壁が大変なこのになっているので見に来てほしいんです』とのご相談をいただきましたので調査にお邪魔いたしました。鉄筋コンクリートの納戸の北面と西面の収納棚の外壁面にカビの被害があります。まずは、現状の外壁近傍の温湿度環境を調べます。温度は25.3℃、湿度は61.1%です。この時の露点温度は17.2℃と計算できますでは、カビている壁の温度・湿度状態はどうなのでしょう?画像内の最高が22℃最低が14.7℃となっています。つまり、この時点でも結露し続けていることになりますということは、、、カビには快適状態⇒御覧の通りで間違いありませんね。。。このお宅は以前も同じ状態で壁の塗替えをされたようですが僅か数年で再発生してしまったらしいですカビが繁殖しているということはカビやすい環境であるというだけなので改善は簡単ですつまり、「カビが繁殖しにくい環境」にしてあげるだけです('◇')ゞ建物の改修は、ただの化粧直しではなく物理現象や化学現象を見極めた本質の改善が必要なのです
2017年06月28日
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