趣味の漢詩と日本文学

趣味の漢詩と日本文学

April 27, 2011
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カテゴリ: 国漢文
【本文】この桧垣(ひがき)の御(ご)、歌なむよむといひて、すきものどもあつまりて、よみがたかるべき末をつけさせむとてかくいひけり。

わたつみのなかにぞ立てるさを鹿は

とてすゑをつけさするに、

秋の山辺(やまべ)やそこに見ゆらむ

とぞつけたりける。

【注】
・わたつみ=海。
・さを鹿=雄の鹿。
・そこ=「其所」と「底」の掛詞。


海の中に立っているさお鹿は

と詠んで下の句をつけさせると、

秋の山のあたりが水面に映って見えるのだろうか

とつけたとさ。







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Last updated  April 27, 2011 02:52:32 PM
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