がらくた小説館

妹


 俺にはかなり歳の離れた妹がいる。
 俺が今年で29歳。妹は中学3年生で15歳。
 親は共働きで、俺が今現在無職ということもあり、一緒に家にいることが多い。
 今朝も朝早くから遊んでくれと起こされた。

「お前、学校は?」と聞く俺に妹は「土曜日だよ」と言ってじゃれてくる。
 そう、妹の萌は自分で言うのもなんだが大変なブラコンだ。

「もう少し寝かせてくれ」と俺。

「だめ~お兄ちゃん。起きてよ~」とだだをこねる妹。

「うるさいよ」と言いながらも、じゃけんにはできない。
 そのうち妹は、俺の布団の中へと侵入してきた。

「こら、やめなさい」

「え~。だってお布団の中暖かいんだもん」と猫なで声の妹。

「こらっ、まとわりつくな」

「だって~」

「お前もう来年は高校生なんだぞ」

「そんなの関係ないじゃん。だって萌とお兄ちゃんって兄弟なんだし」

「とにかく布団からでなさい」

「分かった~」
 妹は頬を膨らませながら布団から出た。

 そこで「おやすみ」と俺。

 するといきなり妹が「ね~お兄ちゃん?」と顔を寄せてきた。

「ん?なんだ?」

「お兄ちゃんは萌のこと嫌い?」

「好きにきまってるだろ」
 途端に妹のふくれ顔が笑顔に変わり「大好きお兄ちゃん」と言いながら布団の上から抱きついてきた。

「や、やめなさい」

「いや~萌ずっとこうしてる~」

「こ、こらっ」
 俺は何度も離れるように言ったが、妹は頑として動かなかった。

「おりなさい」

「いや」

「おりて」

「だめ」

「いいかげんにしなさい」

「あっかんべー」

「お、おりて…」

「い~だ」

「…萌え~」





 そこからは記憶が無い。

 話は変わるが妹の萌は、全国中学生女子柔道・重量級の期待のエースだ。






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