2004年05月07日
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「ミセス・シスタロのご好意により、今年もタレント・ショーが開催される運びとなりました・・・」
という案内があったのは、かなり前のことで、いつだったか忘れてしまいました。昨年在籍していたアリス小学校で、6月にフィールド・デイというのがあって、外でランチを食べて、生徒(主に上級生)がやる音楽会・・・コーラスや、縦笛の合奏や、バイオリンの合奏・・・大変に退屈であった・・・を見たので、またそんなのをやるのかな? と思っていました。

 3月下旬に再度案内状が来ました。「タレント・ショーのオーディションをします。このオーディションはプログラム編成のために行うのであって、オーディションに出た生徒は全員タレント・ショーに出られます・・・。」
 ヒロキはあんまり乗り気ではなかったのですが、昨年の担任のハンセン先生が、「新しい担任の先生に、ヒロキのピアノは聞かせたの? 是非聞かせなさいね!」と以前おっしゃってくださっていたこともあったので、参加することにしました。
 昨年のアリス小学校では、学年末に「スペシャル・アクティビティー」という企画があり、ヒロキはESLの担任のハンセン先生や、レギュラークラスの一年生の担任のブランチャーダ先生やクラスメイトにピアノを披露する機会があり、身に余るお褒めの言葉を頂戴したのでした。

 オーディションまで10日しかなかったので、新しい曲をやっている暇はなく、演目はただいま練習中の「バイエル100番」。まあ、曲の構成もしっかりして、見せ場もある曲なのでいいでしょう。
 オーディション当日、ヒロキは久しぶりに熱を出して学校を休んでしまい、翌々日の「高学年のための」オーディションにまわしてもらいました。放課後の3:40くらいから始まって、5:00になってもまだ終わりません。ヒロキは演奏は途中で止められてしまい、「大変よろしい、終わったら、その場(ピアノは舞台の下)でビッグ・スマイルをしてお辞儀をして、それから舞台に上がってもう一回お辞儀をする・・・」なんて指示されています。なんか、本格的です。一人(一組)の演目が終わると、ミセス・シスタロがプログラム編成のためにインタビューします。ヒロキは「何年習っているの?」と聞かれたのに、「I don't know・・・」。(困ったミセス・シスタロは、後でメールで私に問い合わせてきました。)オーディションを途中から見た限りでは、歌やダンスが多いようです。後ろの方にはドラムセットがおいてあって、期待できそう・・・

 さて、5月の第1週になりました。月曜日はAct1(前半の演者)のリハーサルです。3:40ころから始まって、4:30に迎えに行きましたがまだ全然終わっていません。ヒロキは22番目のようです。なんと左手を1オクターヴ低くひき始めましたが、そのまま続け、途中転調するところで元に戻し、ひやひやしました(笑)。友人のキューミンはバイオリンを弾きますが(バッハのメヌエット3)、マイクを通すのでキンキン響いて聞いていられません・・・。
 火曜日はAct2のリハーサル(これには不参加)。


 木曜日は公式の練習はなかったのですが、2年生全体で授業をしているときに、どういう成り行きか、先生が「みんなのタレントを見せてもらいましょう!」と言い出して、ピアノを弾く予定の子だけ4人みんなの前で披露しました。廊下のピアノを使ったそうですが、これがすごいピアノで、ヒロキ曰く「シドーって弾くと、ラシーって音が出るの・・・」(爆)。
「ペレタ先生(担任)ボクのピアノにびっくりして、いろいろ質問したよ、毎日どのくらい練習するの?って聞かれたから、1時間って答えたよ(ウソばっかり!)」
ペレタ先生に、タレント・ショーに来てください、とお願いしたら、「I try to come.」と答えたそうです。これは、来るのか、来ないのか、どっちなのでしょう?

 さて、金曜日、いよいよ本番です。7時開演ですが、出演者は6時集合、点呼を受けて最後の注意を聞きます。こういうときのミセス・シスタロはとても怖いのです。怖くないと、これだけの数の(約100人)のアメリカのガキども(日本の子より数倍自分勝手)はまとめられないでしょうね。

 入場料 大人一人3ドルを払って会場のジム(体育館)に入ると、すでにステージはきれいに風船や造花で飾り付けてあって、ピアノにも豆電球が巻きつけてあります。
 7時、さっきとうってかわって「にこやかな」ミセス・シスタロの司会で、タレント・ショーが始まりました。オープニングは5年生(多分)の女の子の歌、キラキラ光るラメ入りの黒いロングドレスで、歌唱力も抜群、おまけに照明や音響はプロの方が手伝いに来ていて、まさに「タレント・ショー」です!
 ヒロキは、19番目に登場(リハーサルの後、キャンセルがあって順番が変わりました)。題して「Etude of Ornaments(装飾音の練習曲)」、バイエルには題がないので、私が勝手につけました(爆)。テンポも良く、落ち着いて、リハーサルのときよりずっと上手でした。どうも、ヒロキは本番に強いみたいです。お辞儀も上手にできて、拍手喝采を浴びていました。

 途中の休憩で、ペレタ先生にお会いしたら、「ヒロキはすばらしかった、私よりうまいわ、良くやった!」と大変誉めていただきました。ペレタ先生のご主人もいらしていて、ヒロキに「Good job!」と握手をしてくださいました。このご主人、普段、時々教室にもやって来るそうで、ヒロキとは顔見知りでした。


 バイオリンは4組5人(一組がデュオ)全員が韓国人! このうち、4年生のジェニーは今度ジュリアード音楽院を受験するそうで、別格の演奏です。(毎週マンハッタンまでレッスンに行っているそうです。)ただ、曲がヘンデルのソナタだったので、地味すぎで、アメリカ人にはあまりうけていませんでした。
 ピアノは7人、ジェニーのお兄さんのジェイスン(5年生)がベートーヴェンのソナタを弾きましたが、あのボロピアノでもこんなに表現できるんだ・・・と思わせる演奏で、これまた別格。ハリーポッターにでてくる幽霊の格好で、「ハリーポッターのテーマ」を弾いた子がいて、まるでハロウインのよう・・・(爆)。なかには、片手で弾く子もいて、なかなか微笑ましいショーです。
 おじいさんのエレキギターの伴奏で、歌を歌った子もいました。エレキギターは年季が入っていて、とても上手だったけれど、歌は今ひとつ・・・おじいさんが、ショーに出たかったのでしょう(笑)。
 6年生の男の子のグループは、一人がドラムを叩いて、ブレークダンスをやりました。6年生ともなると、結構格好いいですね。

 リハーサルと違ってテンポ良く進行し、いよいよフィナーレです。全員が白か黒のTシャツに着替えて、2人づつ登場し、手を振ったりちょっとしたポーズをとったりして、観客の喝采に答えます。ところが、韓国人のキューイル(友人キューミンのお兄さんで4年生)と組んだヒロキ、東洋人のお二人はこういうパフォーマンスは苦手、ちょこんとお辞儀をして、手を振るのもそこそこに行ってしまいました。写真をとる暇もありません(笑)。アメリカ人はみんな実に堂々としています。


 そう言えば、クラシック音楽を演奏したのは、バイオリンとピアノとフルートで、韓国人+ヒロキだけでした。(見かけは同じなので、全員韓国人と思われています。)アメリカ人にはクラシック音楽はなじまないのかな? それと、ダンスはジャズダンスやヒップ・ポップばかりで、クラシック・バレエは一人もいませんでした。地域性なのでしょうか?

 ほぼ一人で(もちろん裏方ボランティアもいますが)、このすばらしいタレント・ショーを切り盛りしていたミセス・シスタロは何者なのか? ヒロキのクラスメイトのスティーブンのお母さんらしいのですが、詳しいことはわかりません。






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最終更新日  2004年05月12日 09時26分05秒
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