松木幸夫 ギタリスト的思考

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Jan 4, 2010
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カテゴリ: 音楽
 昔読んだ本の一節に、難解な本は読まなくていい、と云うようなことが書かれていた。それは、難解な本は、書いている人自身分かっていないで書いていることがあるから、そのような本は読む必要がない、と云うことである。勿論その本のその後にはそれでも難解な本を読む方法が書かれているのであるが。

 後年、僕は難解な本を書いた人について、またはその人の書いた多くの本の内容について我々に分かりやすく書いたガイドブック的な本をいくつも読んだけれど、著者が分かりやすく書こうとすればするほど、余計な喩えが多くなり、注釈が多くなればなるほど、著者の意見が増えるために、実際僕が知りたい人の考えが見えなくなると云うジレンマに陥ることになるのである。

 つまり僕の感想としては、難しい本は、難しいままで読もうと、優しく噛み砕いたガイドブックを併用して読もうと、難しさは変わらない。

 かえって、別の人の考えが文中に加わる分ガイドブック的な本は読みにくいと云う結論に達したのである。以来僕は、ごく当たり前に直接難解な本を眺めるようになった。

 それで理解できるか、と云えばいろいろな本を読み思索を深めた結果理解できるものは分かったし、分からないものは相変わらず分からないままであった。

 では、分からない本を理解するにはどうすればよろしいか。

 その前に音楽にも単純なものから複雑なものまで多様に存在する。

 僕が苦手だけれど、気に入っているのが多声音楽である。細かく云えば、伴奏付きの音楽だって多声音楽と云えなくないし、素晴らしい演奏家はそのように演奏している。

 ふたつ以上のことを同時に行うのは、非常に難しい。それを正確に行うことができるには、ふたつ以上のことをほぼ同時に理解、行動できることが必要なのである。3声の音楽はみっつの旋律の動きを正確に聴き取り、演奏できなければならない。



 そして、難しい本を理解するのも、著者の考えや感じ方やものの見方が、自分を通して分かれば、自分の考えを通してすんなりと理解できるようになるものである。

 だからどうすれば易しく理解できるかを考えるのは、かえって理解の遠回りをするような気がするのである。





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Last updated  Jan 4, 2010 07:22:58 PM


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