松木幸夫 ギタリスト的思考

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Feb 7, 2010
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カテゴリ: 音楽
 練習してもなかなか弾けるようにならないところは、まったく山のようにある。

 それでもめげないで、くじけないで練習に励み、ある成果を獲得するようになる。

 それでもその成果はバランスを欠くことが多いものである。

 例えば堅実に安定して弾こうと云うことばかりに気を配るために、表情のまったくない機械的な演奏になったり、逆に表情豊かに弾こうとすればするほど、確かに勢いはあるけれど呂律が回らない演奏になったりするものである。

 我々はその両方の、つまり安定していながら表情豊かに弾くと云う理想を目指して日夜練習しているのだが、なかなか両方のバランスを取りながら練習し続けることは難しいようだ。

 我々が練習で悩むことの多くは、頭の中にある音楽を正確に音で表すための運指を決めると云う作業である。

 それは演奏を楽にするために考えることであるが、この楽と云う言葉の意味を、指使いや身体が楽に使えると云う以上に、作曲家の意図を正確に表現しやすくするためと云う意味に重点を置くものだと思われる。

 運指の決定や変更は、左右のどちらにも適用される。

 弦を弾く方の指の運指の決め方は出来るだけ無理のない、滑らかな動きをすることができる順番を決めればいいのだが、音程を決める方の指の運指の決め方はなかなか難しいものである。



 例えば僕が使っている運指を生徒が使ったときに、ものすごく弾き難そうにすることがある。勿論元々楽譜に書かれた運指より僕が付けた運指の方が簡単だから彼は当然のように僕の運指を使うのだが、それにしてもものすごく弾き難そうである。

 彼は僕よりも手が大きいからもっと楽に弾けそうなはずである。

 分かってしまえば簡単なことであるが、その原因は指板と彼の左手との角度のズレであった。

 例えばコードブックに書かれているイラストの手は、それぞれの指の長さを無視して見やすく描いてあるが、我々の指は遠くにある弦を押さえるために指の長さを変えることができない。

 変えることができるのは、腕を動かしたり、手の角度を変えたり、また楽器自体を動かすことである。

 そう云うことは、なかなか教則本に書きにくいことである。

 伝わりにくいからである。





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Last updated  Feb 8, 2010 06:50:25 PM


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