マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2007.12.18
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 昨日私が勤める第1現場のビルでは、夕刻から「安全会議」が開かれました。今年の夏に管理会社が変わってから開かれた初めての会議です。間に入っているもう一つの管理会社の若い責任者からは、「多分年末年始のスケジュール調整だと思うので都合が悪ければ欠席しても良い」と聞いていたのですが、直属の上司からは必ず出席するよう念を押されていました。

 結果は単なるスケジュール調整ではなく、職場内でどう安全を確保し、労働災害を防ぐかと言うテーマに沿った「安全会議」で、とても充実した内容のものでした。それにしても若い責任者が何故敢えて出席しなくても良いと考えたのでしょうか。

 この秋、隣のビルのサラリーマンが、私が警備するビルの外部にある喫煙コーナーへ大挙して押しかけ、タバコを吸ったり、缶コーヒーを飲んだり、携帯電話をかけたりとまるで自分達の会社の休憩所みたいに使用するという「事件」がありました。実はもっと前から自由に使用していたようなのですが、その確証が持てなかったのです。その動かない証拠を私が見つけ、外部者の喫煙を禁止するために張り紙をして欲しいと若い責任者に願い出たのです。

 ところがビルのオーナー側と相談したした結果、もしその現場を確認したら我々警備員から注意するだけに留めることにしたようです。隣のビルと揉め事になるのを嫌ったのでしょう。そこで私は何故このことが重要か。また何故張り紙をする必要があるのか、理由を挙げて理路整然と説明し、再考を促しました。結局もう一度オーナー側の管理会社と相談して張り紙を張ることになったようですが、若い責任者は私に対する苦情を私に直接ではなく、同僚である遅番の警備員に話したようです。

 業務連絡用のノートに遅番の人が書いた文章から、私はそのことを悟りました。私自身は一警備員として、担当するビルの安全や財産の保全が脅かされる事態が発生したら、個々人のプライドなどは振り捨て、それを防ぐためにどうすべきかを関係者一同が智慧を出し合って協議すべきだと考えています。責任者でもない私が意見を具申したことがよほど気に入らなかったのでしょうが、結果的にその後隣のビルの住人が喫煙コーナーに押しかけることはありませんでした。

 いくら隣のビルに良い条件の喫煙コーナーがあっても、いくら自分の働いているビルの環境が悪くても、喫煙したければ自分のビルで行う。これが常識だと普通の人なら考えるでしょう。非は先方にあるので、当方が毅然とした態度をさえ示せば決して争いにはならない。それが私の読みでしたが、全てその読み通りになりました。

 我が社の直属の上司がこのことで呼び出され、若い責任者に嫌味を言われたようでしたが、責任者と同じ歳の上司は「彼は大人じゃないねえ」と一言。さらに私に向かって「Aさん良く言ってくれました。これに懲りて辞めたりしないでください」と。私はその言葉で長い間胸に支えていたものが落ち、気持ちがすっきりしました。

 立場の違いを人間の偉さと勘違いしている発注側の青年。彼の意見を鵜呑みにしている私の同僚。普段は忙しくて現場に来れないけど、一瞬にして誰のどの意見が正論なのかを見抜いた若い上司。私は定年後に雇われたパートの警備員だけど、社会人としての長い経験から物事をどう進めたら解決するかは直感的に分かる積りです。でも世の中には、この手の「行き違い」が結構多いのも事実。人間がそれだけ複雑な動物である証でしょうか。<続く>





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Last updated  2007.12.19 15:04:25
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