マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2009.09.04
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 ゴール後の決意 > 

称名ASへの道が次第に厳しく感じるようになる。それもそのはず、6kmのうちに約400m登る計算なのだ。ここを走り切れるランナーは相当鍛えている人に違いない。立山有料道路への分岐点を過ぎると、さらに傾斜がきつくなる。左手の崖から激しく流れ出る雨水。一昨年はあまりの暑さに山からの湧き水を飲んだっけ。

トンネルを2つ抜けるとようやく称名ASが近づく。トップの2人はかなり前に折り返し、走り去った。宮城UMC仲間のK藤さんが、梨を手に折り返して来た。かつてトライアスロンをしていた彼女は山登りも得意で、大雪山系へも登った由。ASでスタッフの人が私のナンバーを読み上げる。テントの中に20人以上のスタッフ。彼らもレースが短縮されたため、これ以上先には行けないのだ。

「称名の滝へは絶対に行かないでください」。スタッフの人が大声を上げる。そこまで行かせると八郎坂を登ろうとする人が出ることを恐れているのだろう。たった6kmを歩いただけなのでさほど空腹ではないが、アンパン、バナナ、梨を食べた。海岸の浜黒崎から走って来ると、ここは42km地点。疲れた体には出される素麺が美味しく感じるところなのだが。

折り返しの途中でトイレに寄り、再び歩き出す。後ろから高松のTANさんが追い着いて来た。スタート地点ではどうしても走りたいと話していた彼は、小走り状態だ。私もつられて走った。下り坂だから自然に足が前に出るのだ。水溜りを避けながら鼻歌混じりで走る私。長袖と半袖の重ね着の上に合羽を着ているから中は汗でビショビショだが、気温が低いためさほど苦にならない。

スタート地点の立山駅周辺に来た時、坂道を下って来るランナーの姿が見えた。マラニックの部の選手達だ。中には何故ここでゴールするのか分からない人もいるみたい。ウォークの部の選手も立山駅へのゴールへと誘導される。大勢の人が見守る中、わずか12kmのレースは終わった。スタッフの方がゴールシーンの写真を撮ってくれた。

預けていた荷物を受け取りバスに乗り込もうとしたが、全身びしょ濡れのため室堂へ着くまでに冷えるのを心配し、ここで着替えることにした。スタッフの人に尋ねると、無料の休憩所を教えてくれた。なるほど大勢の男性ランナーが着替えの最中だ。その中で一人悠然とビールを飲んでいる人を発見。何と地元のテラさんだった。

少し前にあった「おんたけトレイルマラソン」で転倒し、鎖骨を骨折しながら完走した彼。何とかこの「立山」へ間に合わそうと、相当の努力をされたようだ。それが急な大雨のためにレースの途中で止めざるを得なくなったのだから、落胆するのも無理はない。笑顔で挨拶しながら、私はあることを決意していた。バスで室堂へ着いた後、様子を見て何としても雄山まで登るのだ。

1番目のバスは既に室堂へ行った。私が乗ったのは2番目のバス。だがスタッフの話によれば、宿舎の雷鳥荘へ入れるのは12時過ぎからとのこと。それまですることがない。雄山登山の絶好のチャンス。だが、この天候で大会本部が登山を許可するかどうかが問題だ。

バスは立山有料道路を曲がりながら登って行く。ガスで視界が悪く、車窓からの眺めも冴えない。だが時々ガスが晴れて、周囲の景色が見える瞬間がある。道路沿いに美女平、弘法、弥陀ヶ原を通過するのが分かった。そして懐かしい山々が見え出す。室堂バスターミナルに着いたのは10時半過ぎ。ロッカーに荷物を預けたらどうかと誰かが言う。



しかしどのスタッフに断れば良いのだろう。しかしちっちさんはすっかり登山する気になっている。道を知らない彼女のためにも先導役を買って出る。「雷鳥荘には5時までに入れば良いんだって」。これがちっちさんが確かめた第2弾。それならもう山に登るのは公認だ。そこへ高松のTANさん登場。彼も去年は室堂でリタイヤしたため、雄山山頂へ登っていない。また来年だってどうなるかは分からない。

「これから雄山に登りますよ」。単刀直入にTANさんに告げる。「ええっ?」。TANさんは何が起きたのか理解出来ないようだ。まさか大会が途中で中止になったのに、山登りをするとは思いもよらなかったのだろう。初めての雄山。そしてこれからどうなるかも分からない天候。きっとそれらのことが彼を逡巡させたのだと思う。実のところ私自身も心配なのだ。もしこれからの登山で雨に濡れれば、もう余分な着替えはない。ここは一か八の勝負。人生、時にはこんな無謀な賭けも必要だ。

<続く>





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Last updated  2009.09.04 18:40:12
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Re:遥かなる立山(’09立山登山マラニック参加記)その4(09/04)  
6kmのうちに約400mの登り坂


この夏、京都の愛宕山に登りました
そんなに高くない山ですが、山の上は涼しくて風邪ひきそうでした
着替えを持っていって正解でした



(2009.09.05 05:23:32)

Re[1]:遥かなる立山(’09立山登山マラニック参加記)その4(09/04)  
マックス爺  さん
とうまジィ~ジさんお早うございます!!

>6kmのうちに約400mの登り坂
>歩くのはそんなにでもないでしょうが、走るのは大変ですね
☆その通りですね。走ったら結構厳しい坂道も、
案外ささっと歩けます。

>この夏、京都の愛宕山に登りました
>そんなに高くない山ですが、山の上は涼しくて風邪ひきそうでした
>着替えを持っていって正解でした
☆愛宕山に登られたことは知っていましたよ。(笑)
確か山では100m毎に気温が0.6度下がると
思いました。冷えるのは無理もありません。(笑)
(2009.09.05 06:00:12)

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