マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2012.06.04
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≪ 仙台市科学館 ≫

 地下鉄旭ケ丘駅で降り、台原森林公園の中を歩いて裏口から玄関まで長い階段を登る。この日はめまいがしていた。それを堪えながらの歩行。森林公園は何度も来ているが、科学館は初めて。いや、大昔東二番丁と青葉通りの交差点の地下にあった頃、一度だけ訪れたことがあるが、そんな時代の頃を覚えている人は少ないだろう。

 広い館内には大勢の子供達がいて、ノートなどを手に持って歩き回っている。小学校と中学校の生徒で、それも複数。やはり授業の一環のようだ。科学館の印象はまるで「筑波科学万博」のパビリオン。子供達の興味を引くような展示が多いが、あれで落ち着いて勉強できるかどうかは疑問。私は古生物が一番面白かった。

 巨大なシンシュウゾウやアケボノゾウ。マンモスにセンダイゾウやシオガマゾウ。ナウマンゾウの大きな臼歯もある。どれくらい昔かは知らないけど、日本列島にもかつてはゾウが居た。瀬戸内海の海底からナウマンゾウの臼歯が網にかかったり、長野県の野尻湖底からたくさんの動物化石が発掘されていたことは知っていた。

 それにしてもシンシュウゾウの大きいこと。体高は5mほどもありそうだ。あんな大きな象が闊歩していた時代の風景はどんなだったのだろう。ウタヅギョリュウの化石もあった。これは南三陸町歌津の海岸にあった魚竜館の展示品だが、あの津波で被害に遭い、目下東北大学理学部の管理下に置かれている。石巻市から気仙沼市まで90kmを走った途中、魚竜館に立ち寄ったことを思い出す。

≪ 仙台文学館 ≫

 公園の坂道を登り下りして文学館に向かった。県道側から行ったことはあるが、森林公園の中から向かうのは初めて。昨年までこの公園は良く走った。「仙台鉄人会10時間走レース」は、100kmレースの練習台だったためだ。アップダウンの激しい坂道を25周も出来たのが、今では1周しても心臓が壊れてしまうに違いない。その日もランナーの姿を見かけた。

 仙台文学館の常設展示は仙台に因む文学者の作品や人物の紹介コーナーが中心。明治以降では島崎藤村や高山樗牛、魯迅、土井晩翠など。現代では伊坂幸太郎、伊集院静、佐伯一麦、俵万智など。井上ひさしはここの館長だっただけに展示品が多い。私が唯一読んだのが「新遠野物語」。「吉里吉里人」はまだ書架に横たわったままだ。

 特別展は「北斎漫画」。北斎生誕250年記念の特別企画で、版木から今回特別に刷り下ろした版画ばかり134点。そして版木が51点。北斎漫画は全15編で、その中に3900余りの動植物、生活用品、妖怪など北斎の関心の対象となった森羅万象の事物が掲載されている。富嶽三十六景や美人画、役者絵などで有名な北斎だが、彼の興味は旺盛だ。




     化石を拾ふ


  光りの澱む切り通しのなかに

  童子が化石を探してゐた

  黄赭の地層のあちらこちらに     

  白いうづくまる貝を掘り

  遠い古生代の景色を夢み

  母の母なる匂ひを嗅いでゐた

  ・・もう日は翳るよ

  空に鴉は散らばるよ

   だのになほも探してゐる



  外界*のこころを          *読みは「さきのよ」

  生の始めを

   母を母を





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Last updated  2012.06.04 17:44:56
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