星の髪飾り

星の髪飾り

2006/01/25
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「・・どうした?」

「何だか今は・・・」 

今は、二人の間で確実に高まってきている恋愛感情の赴くまま二人が進む事が

どういう事か? 加奈子が一瞬ブレーキをかけた事にあいつは気づいた。

あいつには家庭がある。 たぶん二人は同時に同じことを考えていたはずだ。

あいつの表情が曇った。

「そんなに寂しい目をするなよ。」  二人は黙ってしまった。



秋よりずっとずっと切なく、時折、加奈子の長い睫毛も涙で濡れた。

 それから二人は互いに連絡は避けた。

それが一番いい事なのだと言い聞かせるしかなかった。  ・・が、あいつが

退社する日は確実に近づいていた。 

 一晩、音もなく降り続いた雪のあくる朝、その静けさは加奈子の心をも

深々と冷やした。テーブルに置かれたハーブティが加奈子の体をほんの少し

暖めた。 あいつは今何をしているんどだろう。いつものように勢力的に仕事を

こなしているあいつがいるとしたら、それは女である加奈子には辛い事になって

しまう。 

 何度あいつのデスクの電話のプッシュボタンの上でその小さく細い指を迷わせ

ていたことか・・・。「逢いたい!」 加奈子と同じ位、いやそれ以上にあいつも



加奈子は知らない。


 そして年が明けた。

その晩はあいつの送別会だった。
                           続く











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最終更新日  2006/05/09 03:56:30 PMコメント(0) | コメントを書く


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