星の髪飾り

星の髪飾り

2006/11/30
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しっぽ2さん


心なし 人が早く過ぎ去る

 きのうと同じ歩幅なのに

 心なし 街灯が目にしみる

 これ以上うつむけと言うのか

 花屋の前に差しかかる

 エプロン笑顔に一瞬見せた思案顔

 さっとかわして足早に

 耳にかけた長い髪を戻し 頬を隠す

 黄色いマフラーを二重に巻いて 顎を引く

 役に立たない小細工に

 容赦なく 陽気声

「今夜はいいの? カスミ草? 」



                          線路つたいに並んだ自転車

                          私の隣にいなくなる

                          寂しさ抱えてひたすら歩く

                          闇に同化した外壁に

                          月あかりをおびた白い格子窓

                          私が灯りをともす部屋


 ひんやり冷めた一握り

 日になんども握りしめた恋の電波

 息もせず もちろん言葉も失って

 当然 気も失いかけて

 バックから放り出されたオレンジメタリック

 目を反らして 心反らさず

 やたら肌触りのいいラグカーペット

 温もりに落下しただけ幸せと思え

 たかが70センチの衝撃

                      着信あり  田原 朗  落下の訳

                     「今夜は最高だったな 東京湾の夜景も捨てたもん
                      じゃないな」

                      私は夏海 そう,NATUMI!

                     「もう一年か 君に言われて、ああそうかと思ったよ」

                      私は夏海 ホテルの最上階を知らない ナツミ!

                      今夜はひとりの夏海 そう、なつみ!

                      男の愚か 自分の愚か 進化の愚か 軽率の愚か

                      オレンジメタリックは愛の囁きも裏切りも知り

                      許容を超えて 捨てられた

                      しとやかに 騙され続けるか

                      そうして 復讐にまわるか

                      受信 一件削除しますか   YES 

                      削除しました


 馬鹿げたことで錆びるほど

 落ちぶれはしない

 恋の仕掛けに浮き沈み

 うつろいで 消えるに任せる


私は知らない

 ラグのぬくもりに落ちた物体が

 脈打ち 息を吹き返していることなど

 未だ知らない 

 そんな日がやって来ようとは

 たった一度のふり返り 未知の背中 見聞の声

 無機質がささやく

 ラグの上で静かに微笑む

「 充電中! 」            



・・・・・・・・・・・・・・・・・香乙・・・・・・・

 携帯電話 青春時代にこんなものがあったら?

 10円玉が落ちる音を気にしながら、外で今か!今か!と待つ人を気にしながら、

 恋人と話す時間の短さよ

 待ち合わせの勘違い、東口、西口、、待てど暮らせど現れない。 もう振られたのか? 事故?

 そんなやきもきも無い現代。 「ねえ、今どの辺? じゃあそっちに向かうわ! 」
 便利は便利。 

 一歩間違えると、、、浮気がバレル。 これほど確実なものはない

                         本日はそんなシーンを

 そうして今、ハマっているもの「私 」 ここにブルーベリージャムと
黄粉と擂りごまとプロテインを入れてよーく混ぜて食べる。 ヘルシー

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最終更新日  2006/12/01 04:44:40 PM
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