夢ノートの始まり
入院していたとき、
「なみの夢ノート」と書かれた大学ノートに
他愛もない夢を書き綴っていました。
長い闘病生活に少しウツの症状が出始めていたわたしに、
母と看護婦さんがすすめてくれたことでした。
「思っていること、やりたいこと、なんでもいいから、
心のなかに溜め込まないで、このノートに書きなさい。」
そう言って、母はわたしに一冊の大学ノートを渡しました。
大学ノートには、たくさんの夢を書きました。
夢と言っても本当に些細なことばかり。
普通に学校に行けるようになりたい、とか。
早くおうちに帰りたいとか。
病院の売店で母が買ってきてくれたananやノンノと言う雑誌に載っている
可愛いかばんやモデルさんを切り抜いて、横に夢を書きました。
こんなピンク色のほっぺになりたい。
１度くらいデートしてみたい。
今思えば、ほんとうに他愛のない夢ばかり。
でも、原因不明で治す事のできない病気です、といわれた後で、
どんどんやせ衰えていく体を見ていたら、
本当に生きていけるのか、不安でしかたありませんでした。
ただ、普通の身体に戻れて、
おうちに帰れる、
ただそれさえも、
そのときのわたしには、
遠く果てしなく遠くにある夢のように思えていました。
一年後。
わたしは、透析をせずに退院することができました。
そのとき、夢ノートに書いたことは、
すべて叶いました。
退院するときに、お医者様から、
「社会復帰は無理かと思われます」と言われていたけれど、
少しずつ、学校に通えるようになり、
就職もできるようになり、
わたしは、社会復帰することができました。
福岡に出てからも、
夢ノートは付けていました。
食に携わる仕事がしたい。
料理研究家になりたい。
すてきな旦那さまと結婚したい。
レシピ本が出したい。
夢ノートに書き出した夢は、
さらに詳しく、書き綴っていきました。
食に携わる仕事は、命が命でできていることを伝える仕事。
毎日のごはんの素晴らしさや、自然がうまくいくようにできていること、
おばあちゃんの知恵など先人の残してくれたものを伝えたい！
ごはんで元気になる方法を研究する料理研究家になりたい！
元気になれるごはんで、子供が産めるくらい自分が元気になりたい！
フライパンを持ったことのない女の子に、料理が楽しいんだよってことを
伝えられる料理研究家になりたい！
優しくて、行動力があって、
私の身体のことと仕事のことを理解してくれる旦那さまと結婚したい！
夢って、ほんとうに不思議なもので、
書くと叶うと言うのは本当かもしれない。
ひとつずつ、ミラクルが起きていきました。
長年夢見ていた、料理研究家になれて、
念願のレシピ本を出せて、
美味しいものを食べたときの嬉しそうな顔が、
石塚くんにそっくりな、優しい旦那さまと結婚することができました。
書くと叶うと言うのは、本当かもしれない。
そんな風に思うんです。
書いて、それだけで満足してたら駄目だけど、
書くことによって、夢が明確になるというか、
書いていると、
夢が目標に変わる瞬間があるんです。
遠く果てしないところにあったはずの「夢」が、
思いっきり精一杯、手を伸ばせば、
なんとか届きそうな「目標｣に変わる瞬間。
だから、わたし夢を
この日記に書いていこうかなって思ってます。
そんな想いをこめて、
このブログのタイトルを
「宮成なみの 【夢叶】」にしました。
ひとつずつ、夢、叶えていきたいなって思います。
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