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元卓球部裏部長

元卓球部裏部長

2005/07/20
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カテゴリ: カテゴリ未分類
普段、僕らが暮らしているのは、慣れ親しんだ日常だ。
目に見えるものは全て見知ったものだし、習慣的な生活は僕らに安心感を与えてくれる。
でも、ちょっと周りを見渡してみてほしい。
僕らの知らない異世界は、案外身近に潜んでいるかもしれない。

それは、僕が渋谷に新しくできたカレー屋に入った時のことだ。
何気なく足を踏み入れた瞬間、僕は強い違和感を覚えた。
店内を見回してみる。
日本人が、いない。
客も、ウェイターも、コックも、みんなインド人だった。


「しまった。ここはきっと、インド人専門の店なんだ。
 日本人は入ってはいけなかったんだ。
 いや、むしろここは日本じゃなくて、インドなのかもしれない。
 渋谷に突然インドが出現したんだ。」

一瞬、逃げ出そうと振り返る。
しかし、入り口はすでに店員に押さえられている。
僕はここから逃げることすら許されないんだ。
仕方なく、おとなしく座る。

店員たちが何事かを話しながら僕の事を見ている。
僕はチキンカレーをうつむきながら食べている。
ここから早く逃げ出したい。


静寂の中、スプーンの音だけが時を刻む。
僕の周りを、インドからの視線が包む。


そのとき、店の扉が開いた。
新たなグループが店に入ってきた。

「日本人だ!」

やっと仲間ができた。
これで日本も領土が広がるはずだ。
インドよ、日本を甘く見たな。
我々が本気を出せば、チキンカレーなんてぺろりなのだよ。
そう、思った。









韓国人だった。





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Last updated  2012/03/16 11:39:33 AM
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