Happy life in Florence

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蝶々婦人再演


カルーゾとの出会い * 蝶々婦人 * 蝶々婦人再再演 * 蝶々婦人再再再演 * ジャンニ・スキッキ * ジャンニ・スキッキ再演 *

蝶々婦人再演

2003年9月
われらが蝶々さんから電話がかかった
蝶々婦人再演が決まったという
今回はカット無しで合唱全部歌ってくれという
しかも舞台は夏の仮設野外舞台じゃなくて、ちゃんとした劇場らしい。
3部の別れる女声合唱をやりたいからもうひとり日本人の女の子が欲しいという。
うーん、誰かいるかなあ?
歌歌ってる人ってあんまり知り合いにいないんだなあ。
歌で留学してる人たくさんいるだろうけど、私は個人的には知らないんだよねえ。

詳細

なんと本番は1ヶ月先とかじゃなくて、来週のはなしだった
私はてっきりもっと先の事だとばかり思っていたのだけれど。
実はカルーソ協会がラストラ・シンニャ市立劇場で企画していた「カヴァレリア・ルスティカーナ」が急遽変更になって「蝶々夫人」をやる事になったんだそうな。「蝶々夫人」が好評だったから再演と聞いていたけれど、実は「カヴァレリア」が期限までに仕上がらないから、とりあえず一回は舞台に乗った「蝶々夫人」で代用してしまえ、ということだと私は思う。
なんてこったい。
今回は大きい舞台だから私たちのパートもカットなし、できれば他に日本人を見つけてくれというのは蝶々さん役のシルヴィアの独断らしく、リハーサルの呼び出しもないまま公演1週間前を切ってしまった。どうすんのかなー?
来週金曜日が本番だとわかって、せっかく見つけたもう一人の日本人のIちゃんもちょっと意気消沈。ちょっとそれはやばい。今から譜読みして、暗譜して舞台に立つのはかなり必死の練習が必要になる。
くじけた私たちは前にやった、カットだらけのパートだけを練習する事にした。
今回から参加のIさんには大変申し訳ないけど、ほんとにイタリア人の計画の無さにはあきれてしまう。しかも連絡がなってない!
少なくとも、いつ、どこで、どんな風にするのか、リハーサルはいつなのか、そういうのを担当して、プリントかなんか作ってみんなに郵送したり連絡したり、そういう人いないのかね?

突然リハ

蝶々さん役のシルヴィアからtel。リハは明日の3時半からという。そんな突然言われたって無理でしょう!
ヴィヴィアーナは明日アカデミア(の絵の先生なのだ)の入試があるから抜けられないし、私だっていきなり言われてもねえ。
結局リハ無しで本番いきなりという事で合意。電話を切った。
電話で話してたのはヴィヴィアーナなので、本番は何時なのか聞いたら、
「Chissa'?」なんじゃそりゃー!?!?!?!?

やっぱりリハは必要

本番前最後の練習(ヴィヴィーナんちでの私たちだけの)。
なのに!
ピアニストのYさんの旦那さんがティラミス(!)を作って持ってきてくれたので、早速みんなで食べる事になった。
私とヴィヴィアーナ、Iさん、Yさん、御主人、5人でぺロっとあっという間に平らげてしまった。というか、私がほとんど食べた気がするのは気のせいかな?
ワインやリキュールをちょっとずつ頂いておしゃべりに花が咲いてしまって、歌は2回ほど通して歌っただけ。
私はお酒に弱いので半分酔っ払ってるし。
さあ、あさってはいきなり劇場へ行って本番!
「劇場どこか知ってるの?ヴィヴィアーナ?」
「No!はっはっはー」
「え?・・・」
大丈夫かな?

本番

前回、公演後のお食事会で、次回の公演は、コーラスパートを全部私とヴィヴィアーナでやろうという話だったので、しっかり練習して暗譜も完璧だったにもかかわらず、ヴィヴィアンの不調のせいもあり、前回と同じカットされまくりのまさに10小節前後しか歌わない本番でした。
今回は緊急に参加してもらう事になったIさんと、3人で蝶々さんファミリー役、ピアニストのYさんと、その御主人に蝶々さんの家の使用人役をしてもらうことにして、衣装も用意していったのに、なんと、使用人役はまるまるダブって他にも2人のイタリア人が忍者のような格好で準備しているし、舞子役という事で蝶々さん役のシルヴィアの娘とその友達が手作り着物もどきで参加してた。
最終的には全員舞台に上がって、なかなか、格好が付いたけど、舞台裏は何がなんだか?という状態。みんなおのおの自分の事で頭がいっぱいで全体をまとめるひとがいないので、あれよあれよという間にリハも、打ち合わせもしないまま本番。
突如私たちと一緒に蝶々さんファミリーに加わる事になったYさんもまったく違和感なく舞台に登場。
何事も臨機応変。イタリア式?!


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