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2014年06月16日
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カテゴリ: 本のレビュー
「市川崑のタイポグラフィ」という本を読みました。

市川崑…有名な映画監督です。
「犬神家の一族」とかの監督です。

犬神家も見ました。
面白かったです。

正直、私は映画を「◯◯監督だから△△な映画だろう」という知識はありません。
スピルバーグだと外れはない。とか、そういうレベル。
スタンリー・キューブリックだって面白いのもあれば、よくわからん作品もある。漫画家だったら「この人はこんな作風」ってわかるんですがね(^^;映画はそこまで詳しくないのですよ。

しかし、この市川崑監督。


どこかというと、本のタイトルにもある「タイポグラフィ」。大ざっぱに言うと、デザイン性のある印刷活字のことです。
それがありありとわかるシーンがOPのタイトルクレジットなのです。

気がついたのは「悪魔の手毬唄」を見てるときでした。
映画のタイトルロゴが出て、次にキャストの紹介、スタッフロールなどなど、人の名前が活字で映しだされます。
その並び方がオカシイ。

CA3I0695.jpg
とか
CA3I0696.jpg
とか
CA3I0694.jpg
とか。
テレビの映像を写メしたので画質が悪いのはご勘弁ください。

で、このL字の文字の並び…エヴァンゲリオンやんw
というか、エヴァの監督が市川崑を真似したんですね。

という感想と、こんなカッコイイ配置、なんで今まで無かったんだろう?
とも思いました。
最近はバラエティだったり、古畑任三郎だったりでも、このようなL字配置はそこそこメジャーになりました。しかしそれはエヴァのおかげだと思っています。
じゃあ何故エヴァ以前、犬神家からそれまで出てこなかったのか?
それが謎でした。



さっそく図書館で借りてきました。(だってお金なかったんだもんorz)
けっこう分厚い本です。
タイポグラフィだけで、この厚さ…を保つために、軽く市川崑映画の説明をした後は、いきなりゴシック体の歴史を語りだしましたw正確にはゴシック体というか活字の歴史ですね。
そう…この本は市川崑といいつつ、実は活字のオタク本なのでした!?
活字オタクが大喜びする内容…かどうかはわかりませんが、たしかにタイポグラフィをイチから説明するなら活字がどうやってできたか知りたくなりますね。以外にアナログな方法だったのでビックリしましたが(^^;

そこから市川崑監督が何を考え、何から影響を受けて、どういう時代背景でそのロゴやL字配置に至ったか…ということを、わりと著者の想像で書いてます(^^;
一応、それなりの根拠は示していますが、リアルに本人の証言を取ったわけでもないので、冷たい言い方をすれば憶測ですw(少しは市川監督の発言を引用してますが。あと、庵野監督が市川監督をオマージュしてたのは証言があります。)でも読んでて不思議と違和感はありません。普通に「なるほどなー」と思います。

後半は市川監督はほとんど関係なく、日本の文字デザインについて書かれていました。
なかなか読み応えがあって面白かったです。
L字配置の歴史などは、憶測といえど納得する部分が多くあり、実は市川監督が用いた時点ですでに古臭い手法だったのだという話は目からうろこでした。だから、それ以来、みんなL字は使わなくなったのでしょうね。
しかし時代は変わって30年もたつと、それが逆に新しくてかっこ良く見える。
少しブームになる…
というのが面白いですねw
歴史は繰り返すといいますが、ファッションだって十数年たってまた流行りだすこともあります。文字デザインにもそういう流行りすたりがあって、その流れの中に自分が今生きているというのがワクワクします。そういうことを教えてくれた本でしたw






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最終更新日  2014年06月16日 23時25分05秒
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