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2010年11月26日
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えべっさん大好きオットは特に張り切って、軍手持参
風が渡るとザワザワザワ~と大きな音がするところ。
かつては広大な森だったそうですが
周辺の宅地化や道路を造るうち、街中の孤島のような林になったそうです。

樹木医でもある職人さんや神社の方、森林資源を学ぶ学生さんに案内されて
まず目を引く樹皮の無い部分がある楠の説明を受けました。
西宮神社。

近くで見ると大きい 樹齢は300年。

西宮神社。

空襲で焼けたために死んだ部分が意外にもこの樹を生かしてきたとか。
戦禍の証人ですね(__)

鉢にあるのはこの楠から採った枝を挿木して専門機関で育てた苗木。
老木の遺伝子を引き継ぐものなのですが、10本に1本しか育たないそうです。
西宮神社。

駆除すべきシュロの幼木を教えてもらい
西宮神社。

もう伐採するほど育ったものはないので手で抜けるものは抜き
西宮神社。

根を張ったものはシャベルを持った学生さんに掘り起こしてもらい、
土に還らないごみだけ拾って歩きます

落ち葉がいっぱいに堆積した地面は足をとられるほどにふかふか

森からご社殿の裏を見るのも初めて
西宮神社。

続いて会館内で(本当は先に講義だったらしいけど)
神戸大学大学院農学部 の森林資源学の石井准教授の講義

シュロのジャングルになっていた此方を調査、平成16年から数百本ものシュロの駆除
もとからの杜の樹の実や挿し木から苗木を育てて後継樹として植えたりと、
復元と後世に残す取り組みをなさってる先生です

お話によると、周囲の開発の影響で地下水脈が断たれたり
小さくなった森の植生が変化。

鳥がよそのお宅や街路樹の種を食べておトイレは森にしに来て…
園芸種のシュロが繁茂、光が射さなくなったため次世代の木が育たなくなったこと

公害に強いからと街路樹に用いられた中国原産のトウネズミモチが増え
日本のネズミモチと競合、駆逐、雑種化の問題( ..)φ

また他の森林に増えてるナラ枯れも、外国由来の菌もあるとか

周囲がこうも人工的な環境であると、人が手を入れなければ土地在来の木々が育たず
あるべき姿が失われてしまうことになるのですね。
自然の姿に神を感じ、あるがままを良しとしてきた多くの杜が衰退の危機とか。

もちろんそれも大きく考えればまた自然のことだから無為で良いという考えもあるといいますが…

鳥にも外国の植物に罪があるわけでなし
今から昔の環境に戻ることもないし、
時間は逆さに流れるこたないわけですが

古からの良きものやその心を後世に残し伝えようとする活動に頭が下がる思いでした。
何十年先、100年先、それ以上を見据えて
努力を続けていくしかないことだと。

あわせて約2時間でしたが、貴重な時間を過ごせました

帰りに神社からおかめ茶屋で、甘酒をくださいました。
美味しくて温まった~

おかめ茶屋も改装中なので仮設店舗ですが、古い店舗の見慣れた梁をそのまま
新しいところに使ってる様子を見て嬉しくなりました


読んでくれてありがとう

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最終更新日  2010年11月27日 13時24分41秒
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