まいくの続『ナースの森』(森ないや、ここには。。)
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
全1件 (1件中 1-1件目)
1
1月3日から新しい職場に行き始めた。感想: う~ん、??? いいんだか悪いんだか良くわからん。前の職場では職員が『患者のことなんてどうでもいい』と思っているのがひしひしと感じた。ケアも適当で、ナースのケア方法も『違法すれすれ』であったし、自分も50人担当するためには、ある種の『ショートカット』をせざるを得ない感じだった。こんなことを続けていると「自分のライセンスを失いかねない」という恐怖心と「あてにならない上司(常に自分の身を守ることしか考えていない)」ということだったし。で、新しいところでは、ナース1人当たりの患者が25人と以前のところの半分であるが、ワークロードはほぼ一緒である。その理由として1『糖尿病患者へのケアが厳しい』といえる- 糖尿病患者のインシュリンの投与の時間に関して厳しいこれは糖尿病の患者の血糖値を「たとえ4時に血糖値を調べても、インシュリンを注射するのは食事のトレーが来る直前」ということで、自分の仕事のリズムが崩れる。以前の職場では血糖値チェックが3時半で食事の時間がどうであれインシュリン投与は4時あたりだった。- 糖尿病患者の飲み薬と定期的なインシュリンも食事の直前上とほぼ似ているが、血糖値を調べない糖尿病患者の糖尿病治療の薬(飲み薬とインシュリン注射)もこの食事時間に左右されるのである。俺のシフトは3時からなので、申し送りを終えた3時半あたりから5時と6時の薬の用意(プラス投与)を始めるのだが、食事時間(5時あたり)まで薬を与えることが出来ないと、その時間(5時あたり)にどっとやらなければならない。そうすると、たとえ患者が25人でも大変になる。で、前の場所では、何がどうであれ、血糖値のチェックを済ませた後はインシュリンを与え『薬を飲ませ始めていた』のである。そうしないと終わらないからでもある。- 5時の薬と9時の薬を同時にあげない前の職場(あと、大半の老人ホーム)では、9時に与える薬でも5時に与えることが出来るものは一緒に飲ませいた。大抵、一緒に与えることで9時にやらなくてもいい人がほとんどになる。ちなみに9時に与えなくては駄目だというのは睡眠薬等の薬とあと、5時と9時に同じ薬がある場合である。これは『老人が早寝』だからである。大抵の老人は8時半ごろには寝る。前の職場では5時の薬を8時頃に配っているのは頻繁だったし、一緒に与えても5時なのか9時なのか訳わからん状態っていうのもあった。老人ホーム(Long-termという)での薬の投与は病院(Acute)ほど、投与する時間に厳しくないのであるが(患者の状態が安定しているので)、今回の職場ではこれが厳しく守られている。出来る限り時間に忠実にすることが第一なのである。もちろん、薬によってはちゃんとしないといけないものもあるけど。どうしてこんなにも薬をあげるのに時間がかかるのか?老人はボケているのが大半で、薬を飲ませるのにも一苦労なのである。かといって、薬を置いて去ってはいけないので(ナースの中にはそうする人も多いが)、あの手この手で飲ませるからである。砕いてアップルソースと一緒にまぜて、スプーンで飲ませたり(また、飲み込むのに時間がかかるからな、老人。。でも、急ぐと詰らせてかえって大変なことになるし)、飲みたくないと駄々をこねる老人には、夕食のトレーの中のアイスに砕いた薬を混ぜて飲ませたり。また、以前の職場では患者が薬を拒否した場合には『拒否しました』と記録すればよかったが、今回の場所では『何度でもトライする』のである。30分おきに患者の部屋に行ったりするのである。拒否するということは、自分が拒否されるということでもある。これはとてもストレスが溜まる。手っ取り早くいえば、幾たびに罵られるわけである。たまに殴られたりもする(あちゃ~~)。というわけで、25人に減ったが、仕事は大変だと思う。精神的にキツイなとも思う。あと、前回は自分の上司がいたが(このオンナのせいで俺は職場を変わったが)今回は『全責任が自分にある』という恐怖である。前の職場では、3時間グチグチいびられても怒鳴られても、患者の「最終的な責任」は俺の上司があったが今回は、自分である。それが精神的にキツイと思う。まじで。いくら状態が安定していると言っても、前の職場ではちょくちょく患者は死んだし、救急車登場がちょくちょくあった。状態の変化に気づくか、また迅速に判断できるかを考えると、全く自信がない。そりゃそうだ、まだひよっこナースなのである、俺は。ということで、今回の日記は『たまらなく』読んでもつまらないだろうなと書いていて思った次第である。
2007.01.21
コメント(4)