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densuke369 @ Re:同様の事件・子供の「仲良し」同士に要注意!(06/20) これが、真相かもしれないですよ。でも作…
alex99 @ Re:悲しい母の日(05/14) う~~ん。 日本人の男性とか、アメリ…
June 13, 2004
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以前の日記

6月の1日から私はその新しい歯医者に電話をしつづけていた。「あの、今月からお宅の『新しい患者』としてリストに追加されてるんですけれども予約取れませんか。」、と電話するたび「まだリストが来ていない」だの言われて結局10日経った。10日経ってやっと「リストが来ました、あなた追加されてますから大丈夫ですよ。」と返事をもらう。いつ予約が取れる?と聞くと、どうも都合の合わない時間ばかり言うので思い切って「もう我慢できないの。ずーっと待ってるから。なんとかなんないの?」と聞くと「緊急だったら朝だけ受け付けてるから、アポ無しで朝来てください。」と言ってくれた。それを受けて早速翌朝、私は歯医者に向かった。

歯医者に着くと初診なのでカルテを作る為、いろいろ記入させられた。なんとか貰った紙を埋め終わった頃、受付のおばちゃん達が「あの・・・妊娠してるの?」と聞く。「はい。7ヶ月ですけど。」と答えると、「悪いけど、妊娠してるならドクターから手紙を貰ってこなきゃだめ。」とばっさり言われた。

・・・。
わなわなわなわな。
「でも、ドクターに昨日会った時『行ってもいいからね』と許可もらってるんですけど?」
「そんなこと言っても確実にベイビーを守る為、手紙がなきゃ治療しない事になってるんです。」
「おっしゃることは分かるけど、私はすぐ見てもらいたいの。」
「でも手紙が必要です。」

と、彼らは手紙手紙と主張して、何も説明無しで私を門前払いをしようとした。私は、そうやって前回のアホな歯医者に事情も聞いてもらえず門前払いされて、約3ヶ月の間こうやって待ちつづけたんだ。出産日が近づくにつれて「歯医者に行く」ことに凄く不安があるのに一体どうしてそんな無責任に皆解決策無しで門前払いするんだ?私のこの歯は一体いつ抜いてもらえるんだ?

私はホルモンも手伝って怒りに震え、目がうるうるしてきた。

「あのねー!私だって、このリストに載るまでに既に一ヶ月も待っているし、その前の歯医者にも理不尽に拒否されて、こんなに長い間この親知らずを我慢しているのに!そしてやっと今日ここに来れたのに!それでも見てもらえないわけ?!もう待ちに待ってこの日を迎えたから、そんなこと言われてかなり動揺しちゃうんですけどっ!ずーーーーっと我慢してるのにぃ~~~っ!」

手紙を貰ってとかそんなプロセス踏んでたら、もう暇な日も無くなっちゃって月末の旅行にもかかっちゃうよー、そんなに長い間苦しみたくないよー、歯をちょっと抜くだけなのにぃ、そんな時間かかんないでしょうがぁ~!と、怒りに任せて受付でひくひくしながら立ち往生していたところ、ようやく受付の彼らはわざわざ「緊急」でやって来た私の気持ちが分かったらしくかなり慌て始めた。

「わ、わ、わかった、ごめんなさいね。とにかくそれでも手紙が必要なの。ドクターにすぐ電話して、手紙をファックスしてくれたら今日の2時に見てあげられるわ。」なんだ、解決策があるなら最初からそれを言え、それをっ!

「じゃー、ファックスを受け取ってもらえれば、また今日来れるのね?!」
「はい、そうです。これがうちのファックスナンバー、そしてこれがドクターの名前だから彼宛に。」
「わかった。すぐ私のドクターに電話してやってもらうから。今日また来る。」

歯医者を後にして、歩いて5分ほどにあるうちのオフィスに着く。目は腫れたままだったので、ビルに入り次第セキュリティーのリチャードが私を見つけて「おぉ~、M、どうしたんだよぉ~」と飛んでくる。あれやこれやと説明すると、「全く、腹の立つしうちだよなっ。時にはがつんと、したくなくても怒んなきゃいけないからなぁ!JanだったらMの代わりに怒ってくれるんじゃないか?オフィスまで送ってあげるよー。」となぐさめにエレベーターに一緒に乗って6階のオフィスまで送ってくれた。

オフィスのドアを開けると丁度そこにJanがいて目を真っ赤にした私と付いてきたリチャードを見てびっくりする。リチャードがあれこれ事情を話し、いやJanならMの代わりになにかしてあげられるかもと思ってね、言いに来たのさ~!と得意そうに言う。Janがお礼を言うと、彼はまたビルの1階に帰っていった。

私は取り合えずJanに何が起こったか説明して、手紙を送ればもう大丈夫だから平気なの、と伝えた。ただね、折角朝オフもらったのにまた2時にここ出なきゃいけないんだけど、大丈夫かしら・・・?と聞く。ま、うちの財団は今はあまり忙しくないし、そういう緊急事態はみんな平気にオフを取るのであんまり問題ないのは分かっている。思っていたとおりJanは「当然でしょう!歯医者に今日は行きなさい!」と答えた。

慌てて昨日のドクターに電話をする。手紙がすぐ欲しいんだ、とアシスタントに告げると意外に早くドクターにそのままつなげてくれた。彼女に事情を説明し、すぐ送ってくれたら今日行けるのでお願いできないかしら?というと二つ返事で「1時間以内にファックスできる、大丈夫よ!」と即答してくれた。私は今日の歯医者を含め、アメリカで行かなければならないいろんな場所を信用していないが、産婦人科の私の病院だけはかなり信頼しているかもしれない。こんなに対応が早くて相手思いなのは私が使ってるPNC銀行か、サテライトのDirectTVぐらいかもしれない。いやいや、そんなとこと同等にしたら失礼か・・・。カスタマーサービスがきっちりしているところが少ないので、日本では当然の事だがちゃんとした対応ができるところはいつも感動してしまう。関係ないがAT&Tなんて最低なんだぞ。

それから数十分経って、歯医者の受け付けから連絡が来た。内容を聞くと、ドクターからの手紙は受け取ったが今度は保険会社からの新患者リストに名前が見当たらないとかほざく。なんじゃそれー、と思ったがいやいやしかしそうやって連絡が来る、というのは今日ちゃんと見てくれるから確実にしているだけのことなのでありがたく電話を受け、分かった、保険会社に確認の電話を入れてまた連絡するから、と答える。慌てて保険会社に電話をかけるとリストの32ページの下から3番目に名前が載っていると言う。

また歯医者に電話をかけて、「あの、32ページなんだって」と伝えると「見つかりました。では2時に来てください。」とやっと言われた。全く、その保険会社に確認するのだって、なんでったって私がやらなきゃいけないわけ?!怠け者め~!まぁ、いいや、とにかく今日抜いてもらえそうだ。上司のAlanが目の前を通り「M,聞いたよー、歯医者の話。ま、そんなことばっかりだけどさ、今日は歯医者行っておいでよ。」とあっさり許可を貰った。


**

歯医者に着くともうVIP待遇のように受付のおばちゃん達もにこにこ迎えてくれ待ち時間もなく、すぐドクターがやってきて治療室に入れてくれた。ほんとうは親知らずの残りの3本とも抜いて欲しかったのだが、それを言うと「はっはっは~、それは赤ちゃんが産まれてからにしなさい。今日は一番痛む一本だけ抜いてあげよう。」と断られてしまった。なんだぁ、覚悟していたのにな。前回、下の親知らずを一本抜いた時歯茎に埋もれていたのを切って抜いて縫い合わせたりして相当痛かったとか、今回は上の歯だけれどもちょっと心配だとか、そんなことも伝える。前回それを抜いてから私は一週間痛みと頭痛で苦しんだ。(でも抜かないよりましだった)ドクターはそんな話とか妊娠具合の話とかを聞いてカルテを仕上げて早速治療にかかってくれた。

治療の直前にドクターは紙を持ってきて「あのね・・・、親知らず抜くの、保険にカバーされないんだよ。$112だけどいいかい?」と聞いた。私は耳を疑ったが、どちらにしてもカバーされないのならここまで来て嫌とは言えないのでどうぞお願いします、と取り合えず言った。

15分後、レントゲンもあつーいエプロンをしてとり終わり麻酔も受けてなんなくと親知らずは抜かれた。これだけとは分かっていても3ヶ月待ってたったの15分、うれしいのに空しい、複雑な気持ちである。しかも、保険でカバーされないときた。・・・。わなわなわなわな・・・。最初からカバーされないって分かっているのなら、こんなに待つ必要なかったんでないの?保険が利かないとか保険を受け付けないとかで前の歯医者といざこざになったのに、そして今回も長い間待っていたのに、結局カバーされないわけ?!?!びーっ!

治療を終えて受付にでると、おばちゃん達が「よかった、よかった!私もうれしいわ!無事に今日できて!」と喜んでくれた。私は「は、は、は、ありがとう。でも、保険の為にこんなに待ってきたのに保険利かなかったね。笑えるよ・・・。」と感謝の笑みを浮かべながらも複雑な気分でクレジットカードを出した。よく考えてみれば、これで3本抜いていたら$300は軽く越したということだから、抜かなくてよかったかもしれない。しかし、一体何の為の保険なんじゃ。抜けた安心感と保険に対する怒りが交互する。

とにかく受付のおばちゃん達にきっちりお礼を言って外に出ると、まだ2時半だった。薬局に足早に向かい、ドクターから貰った妊婦用の痛み止めと抗生物質の処方箋を出すと、30分待ってくれ、と言う。オフィスが近いので戻ろうかと思ったがオフィスをでる直前にJanは「早く終わっても、戻ってこないで家に帰ってゆっくり寝なさいね。」と言った事を思い出し、ま、ここでいきり立って働いたところでこの歯の跡の回復が遅れたら困るし体、疲れやすいから大事にしよう、と私らしくない妊婦としての考えに甘えて近場のブティックをぶらぶらし、薬局に戻って薬を受け取りそのまま家路に着いた。

前回のように歯茎を切って、抜いて、縫い合わせて・・・をしなかったので比較的痛みの引きが早く、私はもらった薬を飲んでとにかく爆睡した。次の日は仕事なのできちんと働けるか心配していたが、薬の作用でぼーっとしながらも痛みはすっかり引いて結構さっぱり金曜日を職場で過ごした。


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Last updated  June 14, 2004 03:55:27 AM コメント(6) | コメントを書く
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