目と耳が悪いビジネスマンの一筆

目と耳が悪いビジネスマンの一筆

2008/05/15
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8時40分にホテル発のシャトルバスに乗って、小浜港を目指しました。

今日は「日本のガラパゴス」とも言われる西表島で、マングローブを見学しながらのカヌーに挑戦します。

腕、足のすね、そして顔は日に焼けて黒くなり、アゴに無精ヒゲを生やした容貌は、雄大な自然に満ちている島の風土になじんできたような気がします。

小浜港で9時出航のフェリーに乗って、西表島へ向かいました。

◆ 9時35分、西表島大原港に上陸

小浜港を出航したフェリーは、およそ30分で西表島の大原港に到着しました。

桟橋から待合所「なかまりん」に歩いて行く途中で、すでにわたしたちの名前を書いたプラカードをかざして待っている方を発見して、歩み寄ってご挨拶しました。

仲間川でのカヌー体験を案内してくださるインストラクターのお兄さんでした。




08日本最南端の信号機
日本最南端の信号機

01仲間橋を渡る
仲間橋


不要な荷物をワゴン車に残し、救命胴衣をはおって、お兄さんからオールをいただいてカヌーのこぎ方を簡単に教えていただきました。

わたしは転覆しないように静かにカヌーの後部座席に腰を下ろし、つづいて妻も同じような動作でわたしの前の座席に座りました。

◆ 10時30分、仲間川でカヌー体験

お兄さんに先導されて、仲間川の上流に向かってカヌーをこぎはじめました。


02仲間川
カヌーから見た仲間川


わたしは生来の不器用さのため「初モノ」が苦手で、初めて取り組むことに慣れるまでは混迷の期間を持たなければなりません(悲)。

それはカヌーについても当てはまることで、お兄さんのカヌーの後を追おうとはするものの、川の流れに翻弄されてなかなか思うような方向へこぎ進むことができません。

左へ行ったり右へ行ったり蛇行を繰り返しながら、なんとか一つ目の中州にたどり着くことができました。

やわらかい砂地の上に上陸して、しばし仲間川の流れや樹木を眺めていました。


03マングローブの森
川越しに見るマングローブ林


お兄さんは離れたところでしゃがみこんで、何かをしているようでした。

少ししてお兄さんがこちらにやって来て、何かを包み込むようにした両手を差し出してくれました。

わたしはそれを受けるようにして両手をお兄さんの手の下に差し出すと、お兄さんは手を開いて何かをわたしの両手の上に落としました。




04カニがいっぱい
カニ


お兄さんによれば、このカニたちは何もなければ中州の泥の上でたわむれているものの、わたしたち人間がそばに近づくと、いっせいに泥のなかに逃げこんでしまうということでした。

お兄さんが指さしたほうを見て、妻が歓声を上げました。

わたしは目が悪くてよく見えなかったのですが、5メートルくらい先の泥の上に、おびただしい数の小さなカニが姿を見せていたようです。

カニは一種類だけではなく、丸い甲羅のものもいれば四角いものもいるし、またムツゴロウのように見える小さな魚もいました。

わたしたちは再びカヌーに乗って、更に上流へと進みました。



やがてガイドブックの写真で見たような、根っこをあらわにしたマングローブの林が両脇に迫り、わたしは思わずうなってしまいました。


05マングローブの森

06マングローブの森
仲間川のマングローブ林


折り返し地点に着いて、お兄さんがマングローブの解説をしてくれました。

「マングローブ」というのは樹木の一種ではなく海水と淡水がまじり合った汽水域に成立する森林の総称であることや、酸素が不足しがちな泥質のなかで生育するために、呼吸根と言われる地表にはい出した根を持っていることなど、マングローブの特徴を感心しながら聞きました。

与えられた環境に適応するために、他の植物にはない器官を発達させる樹木たちをカヌーの上から眺めていると、目と耳が悪いわたしも人とは違った工夫をして生きていきたいという思いが湧きおこりました。

マングローブ林を背景にして記念写真を撮影してから、もと来たほうへカヌーをこぎ出しました。

ムダな動きが多いために左手の親指にできたマメがつぶれたものの、カヌーを操縦することにはだいぶ慣れてきました。

先導するお兄さんの後をしっかりと追従して、ときには通り過ぎる遊覧船の乗客に手を振りながら、来たときよりもずっと効率的に仲間川の上を移動しました。

途中、ある中州に停留して、マヤプシキという樹木を見学しました。


07マヤプシキ
マヤプシキ


中州は、一歩踏み出すごとに足が泥のなかに埋まり、泥のなかにいたカニがあわてて足の上を走るので、つねにくすぐったい感じがしました。

「マヤプシキ」という名前は琉球語であり、「マヤ」はネコ、「プシキ」はヘソの意味があって、この樹木の果実がネコのヘソに似ているというのが由来であるそうです。(標準和名はハマザクロと言います)

幹の周辺の地面からは幾本もの茶色い根が突き出し、これも呼吸を助けるための工夫なのだそうです。

目と耳が悪いわたしは手を伸ばして葉っぱに触って、そのつややかな感触も楽しみました。


08カヌー
中州に停留しているカヌー


再びカヌーに戻って仲間川を下流に向かってこぎ進み、やっと板についてきたところでツアーは終了となりました。

救命胴衣をお返しして、ふるまっていただいた黒糖を舐めていると、慣れないカヌーをこぎ疲れて手がふるえていることに気づきました。

◆ 12時50分、西表島大原港でフェリーに乗船

カヌーの停留所からワゴン車に乗り込み、フェリーが出るまで少し時間があったので、イリオモテヤマネコの標本などが展示されている資料館に寄ってもらいました。

西表島に生息する動物たちの標本はとてもリアルで迫力があって、会議室くらいしかない部屋でしたが十分に楽しむことができました。

フェリーの待合所「なかまりん」でお兄さんと別れ、西表島を後にすることになりました。

お兄さん、ありがとうございました!!

わたしたちは大原港でサザンクロス号に乗船して、石垣島を目指しました。

◆ 13時30分、石垣島で昼食

これで石垣港に上陸するのも四回目となり、歩き慣れた桟橋から待合所を抜けて、市場のほうへ向かいました。

アーケード街の手前にある八重山そばのお店「ゆうくぬみ」に入って、昼食をとることにしました。

店内はこじんまりとした隠れ家のようで、若い女性が一人でゆっくりと八重山そばを味わっている姿が見られました。

わたしはソーキそばをいただきましたが、よく煮詰まった豚肉は噛めばかむほどいい脂がしみ出し、もっちりとした細めの麺によく合いました。


09ソーキそば
「ゆうくぬみ」のソーキそば


「ゆうくぬみ」を出て公設市場に入り、お土産品を買って再び石垣港へ戻りました。

◆ 15時30分、小浜港に到着

石垣港で15時発のフェリーに乗り込み、小浜島を目指しました。

わたしたちにとってフェリーはすでに生活に溶け込んでいて、何度乗ったかすらもう思い出せなくなりました。

八重山旅行も五日目となり、さすがに疲労してきたのかわたしたちは波を切り裂いて進むフェリーのなかで眠りました。

フェリーは15時30分に小浜港に着いて、そこからバスでホテルへ戻りました。

◆ 16時00分、ホテルの部屋に到着

部屋に戻るとすぐに西表展望大浴場へ行って疲れを流し、小浜島での最後の夜へ向かってゆるやかに時間が過ぎていきました。

海に面したラグジュアリールームのデッキに出て、備えつけられている腰かけに座って、西表島が浮かぶ海をながめました。

この五日間はこの眺めが当たり前のようにずっとここにありましたが、明日東京に戻れば、手が届かないものになってしまいます。

リゾートでの長期滞在というのは、帰る直前がどうしようもなく切なくなるものなのだと分かりました。

今日の夕食はホテルのレストランのバイキングにしました。

テーブルに着いて、沖縄の夜にふさわしいようにと泡盛(請福直火)の水割りを注文して、トーフチャンプルーやゴーヤーの天ぷらなど郷土料理に舌鼓を打ちました。

食事を終えてラウンジのソファに腰かけて、地元歌手のステージを観覧しました。


10ステージ
毎晩ラウンジではステージが催される


「おばあの シルバーカー 時速1km」というフレーズが頭から離れなくなりました(笑)。

ラウンジから部屋に戻ってすぐに、訪問者がありました。

それは、「キョン!キョン!キョン!キョン!」という目覚まし時計にもなりそうなくらい大きな音で鳴く「ナキヤモリ」でした。

なぜかは分かりませんが、妻はこの動物がいたく気に入ったようで、一生懸命に俊敏に逃げまわる彼の姿を写真におさめようとしていました(笑)。


11ナキヤモリ
部屋の壁に貼りついた「ナキヤモリ」


こうして小浜島での最後の夜は静かに過ぎていきました。

今日も全身で八重山の自然を味わうことができました。

ありがとうございました!!

●今日の天気
くもり時々晴れ。

●今日の運動
1時間強、カヌーをこぐ。





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Last updated  2008/05/18 09:13:35 AM コメントを書く


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ミンミンぜみ @ ありがとうございました! はちの家さん いつも気にかけてくだ…
はちの家 @ お別れの言葉 ブログ(日記)は、毎日一定の質の文章を…
ミンミンぜみ @ ありがとうございました まめあちゃさん 温かいメッセージを…
まめあちゃ @ Re:お別れの言葉(07/26) 間の抜けた頃に、コメントさせて頂きます…
ミンミンぜみ @ Re[1]:お別れの言葉(07/26) 和1号さん こんばんは、コメントあり…

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