misty247

misty247

2006.07.18
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
 大阪府を靴型に見立てて言えば、爪先に位置するのが小さな漁港の町、加太である。紀伊半島突端の先には、濁点を置いたかのように友が島の二島が並ぶ。その先には淡路島が見える。その大きな島影は予想以上に近くみせ、淡く霞む姿は遠くにあることを窺わせる。

 由良の門を渡る舟人かぢを絶え行方も知らぬ恋のみちかな (百人一首)

この歌の由良が淡路島の由良ではないとする説もあるが、加太から由良に向かう遥けき海路の揺曳は、恋路に重ねてぴったりである。入日の頃は更なりで、海面に夕映えの筋を引いて誘われると、心は海岸線を離れて幽けし潮影の間をさ迷いはじめる。


▲友が島、淡路島の向こうへと落ちる夕陽

 加太へと急いだ7号線は、西日が正面にきて眩しかったが日没には間に合った。加太港の堤防の先に立つのと、陽が赤らみはじめるのとがほぼ同時だった。
 この日は阪和線の山中渓駅から四ノ谷山→雲山峰(うんざんぽう)→籤法ガ嶽→大福山→六十谷駅へと降りる縦走コースを取った。靴型の大阪府で言えば靴底のラインにあたるのが和泉山脈で、その西のエリアを紀泉アルプスという。アルプスといっても500mに満たない低山の連なりなのだが、海岸が近いだけに見晴らしは標高分きっちり利いて爽快である。山道の途中、北が開けると関空と泉南の平野が、南が開けると紀ノ川と和歌山市が、眼下に気持ちよく広がった。奥の山に行くほど展望は良好になり、最後の大福山では、樹海越しに池と、河口近くで蛇行する紀ノ川と、遠くに紀伊水道とを眺めて見飽きなかった。
 眺望の素晴らしさが主題の当コース。その画竜点睛にぜひ加太の夕陽をと欲張って、下山後に六十谷駅から鉄道で二駅戻り山中渓から紀ノ川沿いまで南下して西へと向かったのだが、この7号線が実際に走ってみると存外長く、沈む太陽と競うことになったのだ。
 最後の夕陽が先になったが、この縦走コースを簡単に紹介しよう。 <つづく>





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006.07.18 19:24:02
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: