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外国からの国賓クラスの方にもよく紹介される【龍安寺の石庭】
何かに魅力をかんじさせるのでしょうね。
過日国賓ブータンの王並びに王妃にもご紹介していました。
【龍安寺石庭】
方丈庭園を前にして、僧侶は廊下で座禅を組み、瞑想に耽られる
そうです。従って、石庭の真の意義を解明出来ませんが、皆さんが
「なるほど」と思わせる解釈が、種々為されます。私なりに過去何回
かお客様と訪れるごとに、お寺の昔のスピーカーによる説明とか、
バスガイドさんの説明を横で聴かせてもらって、会得した幾つかの内容
をご参考に、披露したいと思います。「なるほど」と皆様もご一緒に
瞑想してみて下さい。何も知らないより、ご興味が沸くと思いますし
教訓にも成ります。
石庭
エリザベス女王にまで、ご紹介したと言う【石庭】世界的にも写真に
映し出され、謎解きが深まります。
一言で、言えば現実には、 15個の石 が設置されていることは
事実です。でも廊下の見る位置によって、15個が数えられない
ミステリーです。修学旅行生など、予備知識で得て居るので、
真剣に数を数えている風景をよく見ます。
長方形の横長の正面及び西側廊下から右側は、【油土塀】で、
前庭を引き立てるような、落ち着いた感じを受けます。石の配置として
庭前方左側2石は【鯨】
右方向に塩を吹いて前進しています。この石の裏側に作庭者と思わ
れる、阿波の徳島【小太郎】【清?二郎】の名が刻まれています。
前方右隅の二石は【亀】 廊下沿いの手前右側三石は【水鳥】この
三石の右端の石が左側の廊下では隠れています。そして中国伝来
の【虎の子渡し】の三石これも虎の子の一石が隠れます。
そして仏の世界の五石の内の真ん中【三尊石】の左側の石が、右側
廊下から見えません。
仏の世界【三尊石】5石の左から2番目が西の縁からはかくれてみえなくなります
石は一見無造作に置かれているようですが、 石群をなぞらえて一字
を描くと 【心】 が書けます。隠れた心で鑑賞して下さいと。
夫々動物たちが、大海を泳ぎ、大きく右回りに、仏の世界へと、進む
姿が描かれているようです。
そして、【15】と言う数字は、中国では、満ちた数、完成した数、
心理の数といわれているそうです。だから【十五夜満月】と言うでしょう。
とバスガイドさんが説明されると、一同"どぅ"と感歎の声が、沸き
起こりました。因みに 15歳・元服。 七五三の祝い 三三九度の杯
何れも合計すると15になります。
足利・徳川も奇しくも15代で幕を閉じています。何故か自民党
宮沢政権も15代で中断。不思議な数です。
意義としては、真実は15の石が有りますが、人間の目では、
欠けた13~14しか見えない、知恩院の瓦と同じように、謙虚さを
問うて居るのかもしれません。
白砂を海と考えれば、石群は、島の様に、白砂を雲として見れば、
石群は、山の峯とも見られます。さて皆様はどの様に観賞されること
でしょうか。
廊下を右に回りますと、苔庭で樹木の根が龍がうごめいて見える
ところから、 【雲龍の庭】と称され、特別拝観の時は、その奥に、
龍安寺の創設者、応仁の乱の東軍の将、【細川勝元】の御廟の
建物があります。
更に裏側に、これまた表の思想そのままの徳川光圀公の
【知足の蹲】があります。次回にご一緒に味わって見たいです。