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2017.07.03
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カテゴリ: カテゴリ未分類

あの有名な平清盛の供養塔五輪塔が祇王寺に有るだけで

貴重な存在と思われます 他に墓標も見当たりません

嵯峨野巡りの中心祇王寺【平家物語】

【嵯峨野巡り6】

【祇王寺】 真言宗 大覚寺派 開基 祇王尊尼 

山号 高松山

P1020737.jpg

祇王寺 本堂

苔がとても美しいです

京都は湿地帯ですので苔庭が多く歴史を感じさせます。

写真20101124-1.jpg

入口

写真20101124-3.jpg

萱葺の門

写真20101124-4.jpg

孟宗竹の竹林

P1020734.jpg

苔庭

P1020740.jpg

手水鉢

 800年前を偲びましょう。 

「平清盛」 の寵愛を失い、余生を尼になって過ごしたと伝えられる

「平家物語」に名高い白拍子(しらびょうし) 「祇王」 にゆかりの寺です。

此処にも女性の哀話が話題と成ります。

 平家全盛の頃。都に「平清盛」の寵愛を受けた白拍子「祇王」と

妹「祇女」が仕えていました。後日加賀の国の「仏御前」が

清盛の屋敷に、白拍子として出仕方申し出ましたが、清盛は

「祇王には適うまい」と門前払いを受けました。心の優しい祇王は

清盛に取り成して。「一度舞いを観られては」と取り成し受け

入れられました。

「今様の歌」(いまようのうた)七・五調の宮廷の舞の歌で

「君を始めて見る折は 千代も暦(へ)ぬべし 姫小松

 御前の池なる 亀岡に 

鶴こそ群(むれ)いて 遊ぶめれ」

                  (大原寂光院の池)

 繰り返し三度歌ったが声も筋もすこぶる上手で、清盛の幼児の

頃悲劇の母御から聞いた懐かしい歌に清盛は、涙してたちまち心を

「仏御前」に移したと言います。

 清盛の館から追い出される「祇王」は、せめての忘れ片身にと、

障子に書き残されました。

庭園の片隅に石碑として建っています。

P1020739.jpg

萌えいずるもの歌碑

「萌えいずるも 枯るるも同じ 野辺の草

       いずれか秋に あわではつべき」

春に草木が芽を出し初々しく萌え出るのも、

秋には枯れてしまうのも、

同じ野辺の草(自分たちのこと)の宿命。そして時が来ると、

哀れにも姿を消していく、そうした同じ道を辿るものです。

此処が祇王の追いやられても、優しい心遣いでした。

 あくる春清盛より祇王に、「仏御前が退屈しているから、

舞を舞うて慰めてくれぬか」と使者をよこすも、あまりの屈辱に

祇王は行く気は無かったのですが、清盛の権勢と母「刀自」(とじ)

の哀願に抗し切れず,館に赴き歌いました。

「仏もむかしは 凡夫(ぼんぷ)なり 

           われらも遂には 仏なり

 いずれも仏性 具せる身を 隔(へ)つるのみこそ 悲しけれ」

 並み居る諸臣も、祇王の心を察して、涙を絞ったと言う事です。

「祇王」は母と妹を伴って、此処嵯峨野に身を寄せ、「仏門」

に入られました。

その後、暫し年を経て、母子三人が念仏している所へ、

竹で編んだ網戸を静かに叩く音がしました。以外や「仏御前」

でした。障子に書かれた祇王の真意が理解出来たからでしょう。

 あれほどの仕打ちを受けたにも拘わらず、祇王も今は仏に

仕える身と、心を赦して優しく迎え容れられました。

此処が、誰も出来ない祇王の超人的な愛で嵯峨野を訪れる人の

こころの糧そして救いともなり、とても人気があります。

 寺とは名ばかり、こじんまりした苔の庭園の側に二部屋の

本堂があるだけです。昔は祇王桜が有りましたが、枯れて

今は見られません、秋には、紅葉の葉っぱが苔に散らばり、

彩なす光景は心癒されます。訪れられれば、必ず、履物を脱いで

「本堂」に上がって下さい。

ボタンを押すと、上記のお話しが、流れます。そしてもう一つ

別室から観られる「虹の窓」を鑑賞してみて下さい。

篠竹を斜めに交差した外側に「孟宗竹」が縦に構え、障子を閉めると

篠竹から「虹」が写る趣向になっています。

P1020741.jpg

虹の窓

本堂の側に親子三人の墓があり、嵯峨野で静かに

揃って憩うて居るようです。世の無情から解き話された様に

P1020742.jpg

 祇王・祇女そして母刀自の墓

右は平清盛の供養塔 貴重な遺跡の存在で

五輪塔 地水火風空宇宙の元素表現

他の地に清盛の墓並びに菩提の遺跡の存在が見当たりません。

仏御前は、加賀に帰って亡くなられたそうです。

同じく女性の哀話が潜んでいます。











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Last updated  2017.07.03 05:00:03
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