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嵯峨野巡りも終わりました。嵐山に向けて帰途にあります。
本日は、 清凉式釈迦像 原点の国宝釈迦像 の
祀られた。嵯峨釈迦堂に参ります。
【清凉寺】 (せいりょうじ) 【嵯峨釈迦堂】 浄土宗
開基 ちょう然(ちょうねん) 山号五台山
正面・仁王門
仁王さん
この一帯は「源氏物語」に登場する
「源融」 (みなもとのとおる)が
営んだ山荘(栖霞観)(せいかかん)と言われています。「源融」は
嵯峨天皇の皇子で、「源氏」の性を受けました。
奈良の東大寺の僧、「ちょう然」が中国「宋」から帰国し、
中国の五台山にならって、「愛宕山」を五台山に見立てて
「清凉寺」を建立、「栖霞寺」内に釈迦堂を建てました。
完成を待たずに逝去、弟子によって其の意志が完成しました。
有名な 【三国伝来の釈迦如来像】【国宝】 (インド・中国・日本)
仏像に独特の筋が入り、頭髪は渦巻きのように現されると言う
「清凉寺式釈迦」として異色の雰囲気を持つ、「お釈迦さん」です。
全国に100体あるそうです。
釈迦堂・本堂
本堂
多宝塔
背景が嵐山
【阿弥陀堂】阿弥陀如来・観音菩薩勢至菩薩(両脇侍)【国宝】
左大臣「源融」は、晩年、阿弥陀如来像の建立を発願しましたが、
完成を待たずに他界しました。息子達は亡父の意思を継ぎ
、一周忌に完成しました。
死後極楽浄土を願っての造像は、後に「藤原頼通」発願の
宇治平等院鳳凰堂の阿弥陀如来像に繋がりました。
【釈迦堂内】の【釈迦十大弟子】足には靴を履いています。
奈良の興福寺は草履を履いているようです。
十大弟子像には【通肩】(つうけん)は少なく、「右肩」を出して
いる姿が多いようです。この着方を「偏担右肩」(へんたんうけん)
と言い、仏や師匠を礼拝するときの恰好とされています。
「十大弟子」にまつわる二題
【阿那律】 (あなりつ)釈迦の従姉妹にあたり、お説教中居眠りし、
反省して「私は、一生眠りません」と誓い、目がわるくなって
失明します。顔を右に向け必死で目を見開いている姿。結果
彼は失明しますが、「天眼智恵の目」を得ました。
【優波離】 (うばり) 阿那律の従者でありながら、主人より先に
出家してしまいました。奴隷の身分で、自分のように身分の
低い者でも釈迦の弟子に加えられた歓喜の表情を浮かべています。
次回は宝筐院 紅葉の名所に参りります。
JR山陰本線「嵯峨嵐山駅」ホーム
左が嵐山・右が小倉山です。
駅を見ると旅情がかり立たれますね。