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京都は 東山の南部にある東福寺の側に、皇室にゆかりのある
泉涌寺があります。
【泉涌寺】 (せんにゅうじ) 真言宗 泉涌寺派總本山
開基 月輪大師(がちりん) 山号 東山
御寺と書いて、 「みてら」 と称します。皇室に縁あり、
天皇両陛下お揃いで、「京都国際会館・世界大会」に
御臨席の際に、行幸が有りました。
当初、弘法大師が草庵を建てられ、「法輪寺」とされましたが、
後に月輪大師が再興されたその落慶の時に泉が湧き出したので
「泉涌寺」と改名されました。現代でも残っています。
「山門」をくぐりますと、左側に 「楊貴妃観音像」 の祀られたお
堂があります。
楊貴妃観音堂
そして再び「山門」に戻り、広場の坂道を下った正面に、
【仏殿】があり、高坐に「運慶作」と言われる「釈迦・阿弥陀・弥勒」
の三尊が祀られています。天井の龍の絵と堂裏に画かれた
「白衣観音菩薩」絵は、「狩野探幽」の作です。「涅槃図」も有名です。
仏殿が坂下に
そして仏殿にまつられた三尊像の高さと
門をくぐる人間と同じ高さに仕組まれています。
人仏一帯の精神です
【霊明殿】四条天皇を始め、歴代の天皇・皇后・親王のご位牌が
奉納されています。
霊明殿
特別に別拝観料を払って、入れます。是非皇室の雰囲気を味わって下さい。
本坊
霊明殿の奥には、別世界の様に、東山を背景にシーンと鎮まり
返った雰囲気の御陵「十二帝陵」が有り、今回も両陛下が玉串の
奉納を捧げられました。小鳥もさえずり自然の静けさは心が
洗われます。
御陵の入口
十二帝御陵
東山が背景
【舎利殿】(しゃりでん) 御釈迦さんの分骨を祀る
舎利殿
【泉涌水屋形】 (せんにゅうすいやかた)今でも泉が涌いて居ます。
泉涌水屋形
【清少納言の歌碑】
屋形のそばに建てられています。皇室のお傍に仕えられて歌碑が遺されています。
清少納言の歌碑
並んだ位置
屋形のもみじ
「夜をこめて鳥の空音(そらね)は謀(はか)るとも、
よに逢坂の関はゆるさじ」 清少納言(966~1027)
夜がまだ明けないうちに、鶏の鳴き真似をして人を騙そうとしても
この逢坂の関(男女が夜に成って過ごす)は決して許しませんよ。
中国の故事函谷関のようには、鶏の鳴き声を部下にさせて、
関守をだまして、関を開門させた逸話。
清少納言は66代一条天皇の時、中宮定子(ていし)に仕えましたが、
定子が24歳の若さで亡くなり宮仕えをやめました。
そして晩年は定子の墓
「鳥戸野陵」の近く、つまりこの辺り「東山月輪」で余生を送ったそうです
泉涌寺には、幾度か訪問してきましたが、ついぞ時間的余裕もなく
同じ境内に塔頭として、京都らしい素晴らしい庭園のある寺院を初めて
訪問しました。そして感動受けました。
菊花展
泉涌寺境内を盛り立てていました
華道のお師匠さんが和服姿で京都らしいです。
明日は泉涌寺塔頭の紅葉の穴場に参ります