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2004.01.03
東儀秀樹 新春コンサート2004 初日
(4)
テーマ:
雅楽~未来へつなぐ音(15)
カテゴリ:
カテゴリ未分類
~風と光の軌跡~ IN 東京アートスフィア
2004・1・3・
新春公演初日に行ってきました。
初日レポなので、どうしようかな、と思いましたが、
ネタバレで書いてしまうことにしたので、
これから行かれるご予定の方でネタバレがイヤな方は、
読まないでくださいね。
通年、室内楽の方や、民族楽器の方など、
ゲストを迎えての公演が多かったのですが、
今年はゲストなしでの公演となっています。
パンフの御本人コメントによると
「 1月1日にベストアルバムが出ることもあって、今回は、
シンプルに雅楽の原点に立ち返る形を取ろうと 」。
新春コンサートは、いつも、
第一部が平安装束による古典雅楽の管弦、舞、朗詠
第二部がオリジナル曲 となっています。
< 第一部 >
春夏秋冬を表す舞台美術がきれい。
1「 天平香 」(てんぴょうが)
奈良時代に大陸から伝わったが耐えてしまった
“阮咸(げんかん)”という楽器の即興独奏。
琵琶のような、バンジョーのような楽器。
正倉院に残されていたため、復元できたとのこと。
2「 盤渉調音取 」(ばんしきちょうのねとり)
いわゆるチューニングを様式化した管弦の曲
3「 盤渉調越天楽 」(ばんしきちょうのえてんらく)
越天楽の転調版の管弦の曲。
メロディがうつくしい。
4「 灯影序 」(ほかげのじょ)
いろいろな雅楽器による即興演奏。
これはなかなか、聴きごたえありました。
5「 陪臚 」(ばいろ)
2人の男性(東儀秀樹、土井幸宏)による舞。
これは、この公演のハイライトのひとつと言っていい。
ぜひ、皆さんに見ていただきたいすばらしいもの!
東儀さんが「新春の舞には期待して」って仰っていただけあって、
今までの舞の中でも、最も華麗な、そして男気ある勇壮なもの。
聖徳太子が陣中で戦勝を祈って奏したものとか。
太刀、楯、鉾を使い、勇壮に舞う。
管弦曲としては何回か聴いてはいたのですが、舞ははじめてです。
曲としても、変拍子のおもしろい曲。
勝負の色でもある深紅の装束も、新春にふさわしくうつくしい。
今年、勝負に打って出ようという方は必見。 きっと幸ありです。
実に見ごたえのある舞でした。
< 第二部 >
秋にバンドバージョンで行われた、
ロックテイスト、ジャズテイスト溢れる全国ツアー。
新春公演では、それとは変化をつけようという意図からなのか、
メロディラインの優しい、ゆったりとした選曲がほとんどでした。
1「 追想 」
初期のアルバムに入っているものを、新アルバムでリニューアル。
2「 異郷の風 」
唐招提寺プロジェクトのための曲。
壮大な感じがします。
3「 やさしい気持ち 」
チェロ、ピアノによる伴奏、篳篥、全て東儀さんの手によるもの。
優しいメロディライン。
4「 ピアノ即興 」~「 くじらたちのうた 」
東儀さんに依るお得意のピアノ即興。 今日は、とてもセンシティブ。
インプロヴィゼーションからそのまま“くじらたちのうた”へと繋がる。
ハワイで逢ったクジラの声が忘れられずに、
ハワイで録音したクジラの声とピアノでセッションしちゃうという、
おもしろい試み。
くじらとの会話、ちゃんと成り立っています。
私も、一昨年の大晦日に、石垣島沖で、
イルカの大群に囲まれたことがあって、
この曲を聴くと、それを思い出して思わず胸が熱くなります。
以前、この曲を演奏していた最中に地震がきて、
ほんとにクジラが来たのかも!って笑ったことがありましたっけ。
その時も、東儀さんは、
何事もなかったかのように弾き通していらっしゃいました。
5「 天つ風の音 」
新発売されたばかりの同名の絵本にちなみ創られた龍笛の曲。
かんのゆうこ:文 東儀秀樹:絵
龍笛のかなしいメロディと、ストーリー
スクリーンに映し出された絵本の絵に涙。
本日、初披露。
もういちど、じっくりと聴いてみたい...
6「 New Asia 」
東儀秀樹の看板曲。
前曲に引き続き、映像と音のコラボに泣かされる。
東儀さんが、カンボジア、タイ、中国などで撮りためてきた写真。
それが、スクリーンに。
こどもたちの写真が多いのだけれど、
そのいたいけな笑顔、無邪気な瞳は、
そのまま、写す側の視点でもあり、
写す側と写される側との関係でもあって...
時代へのメッセージでもあるかもしれません。
7「 聖家族 」
この曲も、東儀さんの普遍的定番曲。
高山辰雄さんの“聖家族”という絵に触発されて生まれた、
家族というものに、想いをはせさせてくれる曲です。
今回は押しとどまりましたが、この曲もまた、涙ものです。
アンコール
「 生きてきたぼくたちへ 」
作詞作曲東儀秀樹、ピアノ弾き語り
2度、死と対面し、“いいことも悪いこともひっくるめて今の自分があり”
と言いきる東儀さんならではの歌詞。
「 I am with you 」
かぎりなく優しいメロディライン。 大好きな曲。
第一部の古典は、
普段ほとんど見聴きすることのない日本の古典雅楽を
見聴きすることのできる、めったにないチャンスです。
今年の舞は、ほんとうにすてきですし...
第2部では、篳篥のゆったりとした揺らぎに、
すなおにこころ預けてみる。
メロディラインの取り方や歌い方で決して裏切られることがないから
東儀さんの篳篥には、いつもこころ揺さぶられる...。
絵や写真だけではなく、
お母さま、お姉さまの衣装まで夜なべして手作りだとか...!
そういうあたたかさに満ち満ちたコンサートでした。
コンサート情報
Best of Togism
butubutu
パンフ写真、撮影場所が書いてないけれど、
これは、○段階段ですよね~!
CD写真の安藤忠雄建築といい、どうしてこう、
私のお気に入りのところで写してくれちゃうのだろう。
そして、そこにぴったりはまってしまうのだから...!
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Last updated 2004.02.19 17:36:07
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