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2006.09.16
ブラッド・メルドー・トリオ東京公演2006
(4)
テーマ:
Jazz(2021)
カテゴリ:
カテゴリ未分類
ブラッド・メルドー・トリオ東京公演2006
BRAD MEHLDAU TRIO IN TOKYO 2006
IN 東京オペラシティ コンサートホール・タケミツメモリアル
2006・9・16
ブラッド・メルドー (P)
ラリー・グレナディア (B)
ジェフ・バラード (Ds)
***
タケミツメモリアル・ホール ( 武満徹の名を記した ) でのライブ。
そこで、ブラッド・メルドーのセンシティブな音色がどんなふうに響くのか、
とても楽しみにしていた。
ライブハウスなどの小さな箱での、
アーティストと1,2mなんていう至近距離感はホールにはないけれど、
音響を重視したホールは、このトリオに合っていたと思う。
ブラッドの音はホールと一体化して響き、美しかった。
音の広がりを感じて、何度も木作りの高い天井を見上げてしまった。
アーティストとホールの相性がぴったり合った時って、
ホール自体が楽器になって共鳴してる、って感じられるもの。
CDでは一体どうなっているのかと思っていた左手は、本当に自由自在。
ブラッド側の前方の席だったので、もう見とれてしまった。
ある時は右手以上に旋律を奏で、対位法的に両手で動き回ったり。
現代音楽的な抽象表現をしたり。
左手だけで奏でている時のブラッドは、
その自分の左手に踊らされているかのように恍惚と身体が揺れていて。
サポートに回っている時のピアニシモの表現もすてき。
形あるテーマがアドリブなどで変化していくのとはまた違って、
抽象画のような、形あって形ないような発展の仕方をしたりもする。
ラリー・グレナディアのウッド・ベースはすごくよく歌うし、
ベース主体で進んでいくところも多くって
ものすごく聴かせてくれる ... !
ジェフ・バラードのドラムスは、ブラシ音も繊細。
様々なパーカッションも使いつつ、
コンガみたいに素手で叩いてみたり、
いろいろな表現を見せてくれる。
則竹Dsを聴き慣れてしまっていると、
正直、ソロにはあまり迫力を感じないのだけれど。
***
休憩なしの通し公演だった。
どこかで耳にしたことのあるメロディで幕を開けて。
3曲目 ( だったと思う ) は、抽象画的表現がおもしろかった。
本編ラストは『 DAY IS DONE 』 収録のビートルズ・ナンバー・
『 SHE’S LEAVING HOME 』
***
そしてアンコール。
なぜかここからが 。。
凄かった ~ どんどん勢いを増していって 。。。
同じく 『 DAY IS DONE 』 からの
『 NO MOON AT ALL 』 で始まって、
3曲目は、たぶんポール・サイモンだと思われるリズム・ナンバーも。
アンコールの拍手に応えては出てきて、またそれぞれの定位置に着いてくださる。
えっ、本当にまたやっていただけるの ? って、びっくり !
***
そして、4曲め。
会場のざわめきも消えぬ間に、ブラッドひとりで弾き始めた。
わわわっ、コルトレーンの 『 COUNT DOWN 』 !
これが凄かったの !!!
震えました !
眼を見張りました !
これが魔法の左手なのね !
もう魔法の左手パワー全開。
右手と左手が交差したまま、信じられないような動き 。。。
ひとりでピアノデュオをやっているようなかんじ、と言ったらよいでしょうか。
そのニュアンスある音はホールと共鳴して、すばらしい音を紡ぎだしていた。
オーディエンスの興奮も沸点に達した瞬間。
総スタンディング・オベイション。
興奮の拍手が鳴り止まない。
最後にこれだけ凄いものを聴かせていただいたのだもの、
誰しもが、もうなにかを期待しての拍手ではなくって、
ただただ感激感謝の拍手だった、と思う。
それが、なんとまた再登場して、5曲めのアンコール曲を奏で始めた。
***
イントロでヒュー ! って感嘆の声が上がる。
レディオ・ヘッドの 『 EXIT MUSIC 』
最後の静かなバラードのように 。。。
これには涙がこぼれた。
霧の中でトランスのように歌うトム・ヨークの幻想的なプロモが重なった。
出たてのソロ・アルバムが話題になっているトム・ヨークだけれど、
ウチにもトム・ヨークの信奉者が一人いるので、
『 EXIT MUSIC 』 はどれだけ聴いていることか 。。
レディオ・ヘッドやニルヴァーナあたりを好む人の雰囲気、
とてもよくわかる 。。。
外との対話よりも、内との対話。
内側へ内側へと掘り下げていく人。
静かなる主張。
ブラッド・メルドーの音を聴いていても、そのことを思う。
レディオ・ヘッド好きというのがすごく頷ける。
曲も圧倒的に♭調が多くって、メランコリー。
ただ憂鬱な気分なのではなく、どこか深遠な孤独感。
彩度は高くなく、南国ではなく北国の色。
射しこむ光に揺れる影。
初め、フロリダ生まれというのが解せなかったのだけれど、
もしかすると、アイリッシュというのが鍵なのかもしれない。
***
19日(火)、上記HP上で、SET LIST発表とのこと。
ご興味おありの方は要チェック ! 楽しみです !
詳細はさっぱりわからないながら期待しているのだけれど、
ブラッド・メルドー・トリオ、本日の予定はNHKなのだとか ?!
会場で、15日発売になったパット・メセニーとの共演アルバム、
『 メセニー・メルドー 』 を買ってきた。
まださっとしか流してみていないけれど、いい ~
曲もパットの曲が多くって、パット色が強いかもしれない。
ゆっくり聴きこみたい 。。。
ブラッド・メルドー・ページ
にて、
パット・メセニー、新譜を語るシリーズ が掲載されている。
2007年、この組み合わせでのツアーが始まるそうだから、
日本もきっとあるに違いないよね ... !
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Last updated 2006.09.17 12:55:57
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