幸せ



血で染まった雪と
人の血で染めた自分の手と
それを止めようとしてくれた愛すべき人


嗚呼、貴方まで

「・・・大丈夫か?」
それは貴方にかけるべきことばだ
「・・・なれている」
「んなことねぇだろ」


貴方こそ
もう焦点すらあってないことに気づいてますか?
そんなにボロボロなのだから他人を気遣わないでいればいいものを


「なぁ」
「・・・何だ?」


もうそんな貴方を見ているのも辛いですよ
お願いだから、もういいから


「死のうか」
「・・・ああ」


同じ事を考えていたのですね
貴方と一緒なら何も怖くなどないです


「・・・気付いてっか?」
「何をだ」
「お前。血の涙流してっぞ」

・・・ッ!!

「・・・貴様は焦点すら合っておらんぞ」
「そっか・・・」


気付いてすらいませんでしたよ
血の涙なんて
自分に涙なんてもうありませんでしたから
おそらく貴方の死に対する涙です


「本当はお前には生きていて欲しいンよ」
「共にいた方がよいだろ」
「へへっまぁな」

だって愛していますから

「お前が天国でおいらが地獄に逝ったら閻魔様敵に回してもついてぐかンな」
「ふっ、馬鹿者が」


貴方が地獄に逝く事なんてありません
逝くのは自分です


「死んでも大好きだゾ」
「・・・勝手に言ってろ」

自分もです

「ずっと一緒だ」
「ああ」


愛してくれて有り難う
だから自分も自分なりに精一杯貴方を愛しました
そしてこれからも


「生まれ変わっても」
「一緒になろう。か?」
「ああ。幸せになりたいな」

もちろんです

「レン。大好きだ。」
「ヨ・・・ウ・・」































「馬鹿者!!俺にふれるなぁ!!」
「何で?いいだろ」
「よくない!」
「だって大好きなんだから」
「なっ・・・」
「うっへっへっへっへ」
「わ、笑うな////」

「なぁ蓮。」
「何だ」
「大好きだ」
「馬鹿者が」

幸せになりましょう

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