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副題:「豊かさ」という幻想を越えて著者:辻信一発行:ソフトバンク・クリエイティブ / 2008年3月 / ソフトバンク新書ジャンル:経済、生活『ハチドリのひとしずく』(光文社) を監修された、辻氏の現時点での最新作です。辻氏は、今年も行われる「100万人のキャンドルナイト」 呼びかけ人代表でもいらっしゃいます。[目次]はじめに 人間を幸せにしない経済1章 幸せって、なんだっけ2章 幸せですか、日本人?3章 「豊かさ」の発明4章 「豊かさ」を問い直す5章 幸せの経済学6章 幸せを創るカルチャー・クリエイティブおわりに 幸せを想像する力引用・参考文献1章の扉にこの言葉が引用されています。「シアワセってなんだっけ、なんだっけ、ぽんずしょうゆのある家さ。(明石屋さんまによるコマーシャル)」懐かしいです。同じ世代の人ならよく知っていますね。さんま氏はこの唄で何をいいたかったのでしょう。辻氏はなぜ引用したのでしょう。正解を、答えられないかもしれないけど、想像することはできます。そう、幸せってきっと特別なことではないっていうこと。「ぽんずしょうゆ」で鍋を食卓で囲める家、そんな家庭が、少なくなっていませんか?共感した箇所のご紹介です。「『森の生活』を著した孤高の思想家ヘンリー・デビット・ソローは、幸福とはなにか、という問いに、「簡素、自立、寛大、信頼」の四つの言葉で答えたという」(23頁)「これは「幸せとはなにか」という本ではない。ではなんのための本か?まず「幸せ」についてじっくり考えたり、ゆっくり話したりすることがしにくいこの時代に、幸せの前に立ちはだかっている「豊かさ」というモンスターを退治して、しかるべきところに引っ込んでもらおうという本だ。」(41頁)「「老」と「幼」に共通するのはいずれも単独で生きることができないということだ。と鷲田(清一)は言う。つまり他の人の世話を受けるという形でしかその存在を維持できない、ということ。それが介護とか保護とか養護とかと呼ばれる。しかし考えてみよう。人は共同で生きる社会的動物。他の人の世話を受けないで生命を維持できるものなどありはしない。」(81頁)[経済システムの変化-三段階説(広井良典)](102~105頁)第一段階:近代社会の成立期、市場経済というシステムが形作られる段階第二段階:18世紀後期以降の産業化=工業化の時代第三段階:一定の物質的な水準が達成されて、商品さえ作れば直ちに売れるといった「モノ不足」が終わった20世紀半ば以降「インド独立の父ガンジーは、いつも「貧しさが問題なのではない、豊かさが問題なのだ」と言っていた。その意味をぼくたちは理解しなければならない」(160頁)「欲望というものの中身が、だんだん必要(ニード)から需要(デマンド)へと入れ替わっていったこと。しかもその需要というものが、広告やマスコミの力によって、もともとなにもなかったところに次から次へと無理やりつくりだされていくようになった、ということを。」(168頁)「これまでの「豊かさ」幻想のなかで常識とされていた3つの常識がある。1)豊かな国の国民は、貧しい国の国民より幸福である2)同じ国の中では、金持ちのほうが貧乏人より幸福である3)人は金持ちになるほど幸福である」(176頁)「幸福な人々に特徴的な4つの性質とは、第一に自己評価のレベルが高いこと、第二に、自分の人生をしっかりと管理しているという感覚が強いこと、第三に、楽観的であること、第四に、外交的な性格であること。」(178頁)「広井良典はその著書『定常化社会-新しい「豊かさ」の構想』の中で、来るべき定常化社会の特徴として次の3つをあげている1)物質・エネルギーなどのマテリアルな消費が一定となる社会2)経済の量的拡大を基本目標とせず、量より質を重視する社会3)変化だけを追求せず、「変化しないもの」にも価値を置くことができる社会」(183頁)「(E・F)シューマッハーは言う。「自然界のすべてのものには、大きさ、早さ、力に限度がある。だから、人間もその一部である自然界には均整、調整、浄化の力が働いている」。一方、「技術というものは、大きさ、早さ、力を自ら制御する原理を認めない」。だからそこには「均整、調整、浄化の力が働かないのである」(『スモール・イズ・ビューティフル』)。」(191頁)「「豊かさ」という考え方が、地球温暖化という危機をもたらした。それなのに、早くなんとかしないとその「豊かさ」を失うことになる、と恐怖を煽っているわけです。」(228頁)3章から5章までは、多少の経済学の知識があれば、すんなり読めると思います。もし、経済の基礎がなくても、辻氏の「スロー」な生き方には共感できる部分が多いと思います。「こんなにがんばっているのに、どうして私は幸せになれないの?」って思っている方への、肩がすっと軽くなる一冊です。
January 31, 2009
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著者:伊勢白山道発行:ナチュラルスピリット / 2008年3月 / 単行本ジャンル:日本再発見人気ブログ『伊勢ー白山 道』の管理者のリーマン氏が著された本です。[目次]本書発行にあたって 出版社よりまえがき第一章 人類の5%運動感謝をキーとする / 100匹目の猿現象 / 人類の5%への道程第二章 根源神・内在神根源神への道 / 内在神を育てる / 内在神は産土神で根源神に通じる / 内在神の昇華第三章 最強の祝詞生かして頂いて ありがとう御座います / アマテラスオホミカミ / ナムカンゼンオンボサツ ネンパカンノンリキ / 「感謝想起」によって「心の岩戸」を破る第四章 先祖への感謝・短冊線香供養何故、先祖への供養が必要か / 先祖に届く供養の仕方 / 短冊には今の姓を書く / 3本の線香 / 先祖供養の副作用 / 供養と安心成仏 / 短冊+線香供養と湯気供養の効果の違い / 先祖供養は根源神に通じる / 諸々の質問に答える / 短冊と線香による先祖供養の図 / 神棚の祭り方第五章 伊勢神宮外宮、伊雑宮外宮は根源神の波動 / シャンパンゴールドの光の柱 / 北極星との関わり / 多賀宮とモーゼ / 伊雑宮は天照太御神の最高神格 / 外宮は神霊波動11、伊雑宮は10、内宮は8第六章 白山白山山頂に立つ光の神柱 / 白山と秘密神 / 重要な「白山ー伊勢ライン」 / 白山ヒメ神社 / ククリ姫神 / 白山と白頭山 / 裏宇宙 / 白山神界が動き出す第七章 その他の神社、聖地伊吹山 / 出雲大社 / 大神神社 / 玉置神社 / 明治神宮 / 鞍馬 / 幣立神宮 / 元伊勢内宮皇大神社・日室ヶ嶽 / 神社とは第八章 神々神界のヒエラルキー / 神界・霊界・幽界・現実界・地獄界の構造 / 神々も根源神に融合する / 神霊の数字 / 天照太御神 / 観音菩薩 / 十一面観世音菩薩 / スサノオ / 国常立太神 / オオクニヌシ / シヴァ神 / エホバとミカエル / ニニギほか第九章 霊についてツワリ / 死ぬ時の感情が大事 / 魂の分霊 / 霊の数 / 生まれ変わりの始まり / 夫婦縁 / 高級霊 / 天津神系の霊と国津神系の霊 / 狐霊 / 類霊=守護霊の誤り第十章 弥勒の世、次元の融合「弥勒の世」は近づいている / なぜ「弥勒の世」が出現するか / 食糧難・水不足・殺人ウィルス / 太陽からの霊的波動 / 食事量の減少と時間の短縮 / 半霊半肉神への変化 / 幽界の消滅とその原因 / 一つの次元に収束 / 平成は宇宙の新年第十一章 諸論日本列島は龍体 / 占い / 未来予知 / お守り / パワーストーン / カルマ / 恋愛 / 地球外生命 / チャネリング / 前世 / オーラ / シャンバラ / アトランティスとムー / 月 / 自殺 / 鬱 / アメリカ / 日本の古代文献 / 神武天皇 / 卑弥呼と邪馬台国 / 覚者ほか第十二章 皇室・天皇明治天皇 / 昭和天皇 / 秋篠宮の男児 / 国のカンナガラ第十三章 人物論木村藤子さん / 美輪明宏さん / 宜保愛子さん / 北野武さん / 斎藤一人さん / 浅田真央さん / 松井選手 / イチロー / モーゼ / イエス・キリスト / 釈尊 / 空海 / 聖徳太子 / 役行者 / 安倍晴明 / グルジェフ / ラマナ・マハリシ / クリシュナムルティ / シュタイナー / クロウリー / ブラバツキー / スウェーデンボルグ / シルバーバーチ / モーゼスとインペレーター / ラーマクリシュナ / ラジニーシ / サイババ / ダライラマ / 『神との対話』の神 / 黒住宗忠 / 出口ナオ・出口任三郎 / 谷口雅春 / O氏 / G氏 / ヒトラー / マルクス / ローマ法王 / ノスタラダムスほか第十四章 ヒーラー不要論ヒーラーの色々なタイプ / 背後の霊的関与 / 職業霊能者 / 新興宗教と蛇霊第十五章 体験記・夜話伊勢参拝記 / 昭和の怪人 / 青春の思い出 / 大恩人 / 犬のジョン共感した箇所のご紹介です。「大昔の人間は、絶えず「舞台」への感謝を捧げました。最近は、「舞台」があるのは、アタリマエで個人が勝ち組になることしか考えません。この動き出した「舞台」に対して感謝を捧げることで、変化を減速させることができると、私は「夢想」しています。この「アタリマエなこと」への感謝を想起する人が、まず日本人の「5%」に達すれば、その波動が世界に広がり変化は止まるでしょう。「生かして頂いて ありがとう御座います」これが、舞台に響く「言霊」です。舞台とは、地球のことです。」(10頁)「私の目的である、・伊勢に外宮という神社があること。・「生かして頂いて ありがとう御座います」と「感謝想起」すること。これが自己実現への一番の近道です。この二点だけ、認識して頂けたら私にとって大成功です。」(12頁)「人類の遺伝子だけを取り上げて研究してみても、最後には、どうしても、一組の男女から始まった可能性を捨てきれないそうです。現在でも、大体、全人類の始祖は、数十人のグループから始まった処までは、解析が出来ているそうです。あなたは、私。私は、あなた。」(26頁)→すごいですね、本当でしょうか。「祝詞とは、祝(いわう)詞(ことば)です。神に捧げる「祝いの言葉です」。つまり、「神への感謝」を現す言葉です。決して、願い事を祈願する文でもないし、悪事を「祓う」言霊でもないです。神に感謝を捧げる言葉は、どんなモノでも立派な「祝詞」になります。この「感謝の祝詞」は、神を動かします。生かして頂いて ありがとう御座いますは、伊勢外宮で下された神示です。」(28-29頁)→今年(2008年)5月の帰国時に、伊勢参拝をしました。この時はまだこの本に出会っていませんでしたが、前述のブログの影響で、しっかり感謝の気持ちだけを伝えてきました。もちろん外宮、内宮ともです。「太古は、五穀豊穣(たとえ少ない年でも)により「生きられる」ことへの感謝だけを捧げるのが、神祭りでした。それが忘れさられ、いつの間にか願望、個人利の祈願や、いきなり世界平和の要請を正しい祈りとされてしまう。これは悲劇です。このままでは神は身を削るばかりで、人間が「感謝」で神を太らせることが足らないので、とうとう太陽神界から「根源への感謝」ができる人間を生む波動が到来し始めました。ただ「生かして頂いて ありがとう御座います」と、毎日祈念すれば何も心配はいりません。」(34頁)「迷える霊は、自力での昇華は非常に難しいです。(中略)成仏できない一番の理由は、内在神と乖離してしまったことです。内在神が不在の「迷える霊」が安心し昇華して成仏するには、・生きている方から思い出して貰うこと(良い意味で)。・供養されること。最も供養になる祈りは「感謝」を捧げられること。これが、霊界では最も供養の効果があります。」(60-61頁)「平安期や江戸期は、物の怪が特に横行した時代だと感じます。朝廷は、京の都を安泰に維持するために、道教のバリアーを近隣に張り巡らしました。都には、「物の怪」の退治師が各時代に存在しました。その中でも突出したのが、安倍晴明や空海です。空海の密教も、呪術的な面は、道教が基本にあります。」(129頁)「神社で拝むとき拝む人が、神社という「鏡」に向き合うことで、鏡に自分を映して我(内在神)に帰る。神社で呪詛する方は、自らを呪うことになってますね。(中略)神社で「感謝」ばかり捧げていると、感謝される環境に益々なりますね。」(136頁)最後に、「内在神」そのものについて、まえがきからの引用です。「神への信仰も、人間の願いを叶える為の手段のようになっています。人間の満たされぬ欲望を叶える為の信仰は、人間の外に神を見い出そうとしました。自分に無いものを求めるので、外に神を作りだしてきたのです。これは本当の神ではありません。命を生み出した真の神は、生きている人間一人一人の心にいます。この内在神の時代が始まりました。(中略)内在神を自覚する近道は、日常の中にあるのです。日常の中に、生かされている感謝を発見していくことです。これを霊的に影からサポートするのが、感謝を鍵とする先祖供養と縁ある諸霊への感謝供養です。」(6-7頁)このような本の内容に、懐疑的な人がいらっしゃるでしょう。ぼく個人も皆さんが信じているそれぞれの宗教を否定する気持ちはありません。ただ、自分には「しっくり」くる感覚があったので、この本を読みました。先祖供養の方法など、詳しいことは、伊勢白山道のブログやそのリンク先に書かれています。もちろん本書にも書かれていますが、ご紹介は避けました。自己の責任において御調べください。
January 29, 2009
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副題;日能研と歩んだ起業家人生40年著者:小嶋勇編者:高嶋健夫発行:日経BP企画 / 2007年5月 / 単行本日能研理事長、小嶋勇先生のご著書です。塾経営という教育に、40年をかけたその”いきざま”は熱いハートがすべてなのだそうです。[目次]はじめに 次代にバトンをつなぐために第1章 [起業の志] 人のやらないことをやり、人の1.5倍働け!第2章 [我が創業時代] カネがないからこそ、知恵とアイデアで勝負しろ!第3章 [事業を伸ばす戦略と戦術] 子供たちはお客様、顧客本位が事業を伸ばす第4章 [経営者の心得] 成功するカギは「自分との約束を守れるか」第5章 [勝ち残り必勝戦略] 秩序破りを恐れず、お客が喜ぶ商品を提供せよ! 第6章 [人材・団結心の育て方] 「会社は道場」、厳しさと愛情が社員をはぐくむ!第7章 [信頼し合える人とのつながり] 絆は魂と魂をぶつけ合う中で生まれる第8章 [アイデア発想法] 常識破りの”愛デア”は五感をフルに活用することで生まれる第9章 [お金の貯め方・使い方] 小金は貯めずに、使って大きくせよ!第10章 [社長の引き際と後進の育成] 後継者づくりは、創業社長の最後の大仕事終章 子供たちへ、そして未来の起業家たちへ 人生は片道切符。一日一日ベストを尽くせ!さいごに編者あとがき共感した箇所のご紹介です。「「貴方が起業家を志すにせよ、会社に就職して出世を目指すにせよ、人生の目標を立て、その実現に向けて歩んでいこうとするならば、そして、自分の人生で何か成し遂げたいと希望するのならば、人の1.5倍は働きなさい」と。それがすべての出発点なのだ。」(35頁)「重要な経営判断はみんなが賛成したら、やめたほうがいい。みんなが反対したら、やるべきだ。なぜか。みんなが賛成するのは、すでに誰かがやっているか、”安全パイ”だから。それを判断するのが、経営者の仕事なのだ。」(63頁)「学習塾はサービス産業だ。お客さんに「学力向上」と「合格」というサービスを提供している。お客さんとはもちろん、子供たちだ。子供たちのためになること、子供たちや保護者が喜ぶことを、期待通りに提供できるかどうかで、学習塾の評価は決まる。いかにして、顧客である子供たちのニーズに合う教育を提供するか。学習塾の使命とは、その一点に尽きる。」(70頁)「経営者に対する10の質問1)仕事をしていたら、何時間でもやっていられる2)時間にはかなりうるさいほうである3)3年、5年、10年先の夢を持っているか?4)毎年毎年、何か会社で改革をしているか?5)会議は2時間以内で終わらせている6)時代の流れに乗っているか?7)社員に責任と権限を与えているか?8)会社の印鑑は自分で管理し、必ず自分で押しているか?9)会社の美化をうるさく言っているか?10)社内で挨拶と笑顔を自分から率先しているか?」(100-101頁)「本の中で気に入った言葉を見つけたら、すぐにメモしておき、後でパソコンで整理するようにしている。感動があるからこそ、その言葉が心に残る。心に残るからこそ、記録に残したくなる。」(195頁)「生活の質を少しでも上げたら、どうしても人はそれを維持しようとする。そのために無理をしたり、時には嘘をついたり、最悪の場合は会社のカネを着服したりして、道を間違えてしまうのである。」(221頁)→創業してすぐは、生活レベルを上げるな、という戒めです。「「生きたカネ」とは、「流れるカネ」のことだ。川の上流で流したカネは、下流にたどり着くまでに何倍も大きくなる。そして、それは形を変えて、再び川上に戻ってくる。河口に流れ着いたカネは、やがて蒸発して雲になり、それがまた川上で雨となって降り注ぐ。次に降り注いでくるのは、なにもカネばかりではない。評判、信頼感、ブランド力となって返ってくる場合も多い。」(222頁)「「勉強は、君たちが将来世の中に出ていく時のための知識の土台作りなんだ。土台がしっかりしていないと、高い建物は建てられない。それと同じように、今やっておかないと、大人になって高い建物を建てることはできないんだ。だから、勉強するんだよ」と。」(246頁)「「受験する時には、必ず1校は落ちるようにしてください。どこか、いわゆる記念受験をしてみてもいい。落ちることもまた、子どもにとっては貴重な体験になるのですから。この受験で、受かる喜びと、落ちる苦しさの両方を必ず体験させてください。」」(250頁)受験産業、特に中学受験ということに、体験もなく、これまでさほど興味はありませんでした。しかし、これは子供がまず体験する、社会への挑戦だとすれば、結果はどうであれ、挑戦させるのは、よいことではないかと、考えるようになりました。小嶋勇先生の生き方、起業家としての心構え、行動、どれを見ても心が揺さぶられます。今の若者が学ぶべき「いきざま」、ここにありです。
January 25, 2009
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副題:奇跡の成功を生み出した「感動」の企業理念英題:Inside The Magic Kingdom著者:トム・コネラン訳者:仁平和夫発行:日経BP社 / 1997年11月 / 単行本ジャンル:ビジネス[目次]はじめに1 オーランドへ出発2 ディズニー・ワールドに集合3 競争相手は意外なところに4 ちょっとしたことが大きな差になる5 全員がゴミを拾う6 見えないところが大事7 耳をつける8 魔法をかけつづける9 誰もがキーパーソン10 サイロを壊す11 人材の集め方12 大事な顧客を離さない13 一体感をきずく14 情熱をもって付録 リーダーのツールキットあとがき謝辞誰もが知っているディズニー・ランド、その成功の秘訣をストーリィにして楽しく学ぶスタイルの本です。ぜひ皆さんも一緒にディズニーの世界へ飛び込んでみましょう。アメリカ中から、5人のビジネス・パーソン男女が、オーランドにやってきます。これから3日間の”研修”でディズニーの成功の法則を学ぼうというツアーの参加者です。案内役のモートに連れられて、魔法の王国への一歩が踏み出されます。共感した箇所などのご紹介です。「モートが話し始めた。「ツアーの概要をざっと説明しておきます。ディズニーが成功した秘訣は七つあります。これからの三日間でマジック・キングダムを歩き回り、いろいろ観察して、意見を交換しあいましょう。みなさんの会社に取り入れれば、ディズニーと同じように成功できるポイントが七つあります。その七つをぜひとも学んでください。」」(25頁)[レッスン1 顧客が比べるすべての企業が競争相手](34頁)「「清掃スタッフは何人くらいいるんですか?」相手はあたりの声に負けないように声を張り上げた「四万五千人です」。そう言ったように聞こえた。まさか・・・、なにか勘違いしているのだろう。」(36頁)→全てのキャスト(従業員を指す)が「清掃スタッフ」なのですね。[レッスン2 細部にこだわる](38頁)「「馬の頭の上の部分は、毎晩取り外して塗り直しているんです。」五人は顔を見合わせた。「ひとつ残らず、毎晩?」ジュディが聞いた。」(38頁)「モートは話を続けた。声には一段と力が入っていた。「ヒッチング・ポイントひとつ、ないがしろにしない会社なら、お客さんが目にするもの、触れるものすべてに、細心の注意を払うでしょうね。細部にこだわることが、企業文化になっているからです。それでは、みなさん一人ひとりにお訊ねします。みなさんの会社では、細部に注意を払うことが、ディズニーと同じぐらい、文化として根づいていますか」」(39-40頁)[レッスン3 すべての人が、語りかけ、歩み寄る](50頁)「ゲスト一人あたり平均して、一日に六十回、キャストに接する機会があります。その出会いをすべて、魔法の瞬間にしたいと、ディズニーは考えているわけです。そしてキャストは全員、魔法の時間を演出する機会を心待ちにしています。」(51頁)「「ゲストを助けるというのは文化になっていますから、顧客担当だけが苦情を処理するというのとはまったく違います。全員が語りかけ、歩み寄ります。経理担当だろうが、機械技師だろうが、監督だろうが、例外はありません。」」(51頁)「ただ、付け加えておきたいのは、肩書やポストに関わりなく、全員がそうしているということです。ウォルト・ディズニー・アトラクションズの会長のディック・ヌニスも、社長のジャドソン・グリーンも、ゴミを見つけたら拾います。ディズニーの人間である以上、それはもう当たり前のことなんです。」(57頁)「うちには従業員はいません。働いているのはキャストです。この言葉の違いは、うちの文化にとって重要なんです。」(59頁)「従業員をキャストと呼んでいるのは知っていたが、経営陣までそう呼ばれるとは知らなかった。」(66頁)[レッスン4 すべての物が、語りかけ、歩み寄る](71頁)「しかし、これほど大がかりなものでなくても、同様に重要なものはたくさんあります。たとえば、ゴミ箱。いろいろなところにゴミ箱がありますが、どれもその場所にぴったり合うように、色や図柄が選ばれています。」(76頁)「”語りかけ、歩み寄る”ことが身についてくれば、人に限らず、あらゆる物が語りかけ、歩み寄らなければならないことが自然にわかってきます。”すべての人”というとき、その中には会長も入るし、社長も入る。切符もぎも入るし、装置のオペレーターも入ります。”すべての物”というとき、研修室のテーブルも、社内報も、スタッフの採用基準も入ります。そうしたものすべてに、ディズニーの理念が反映されるからです。」(79頁)[レッスン5 耳が多いほど、顧客の声はよく聞こえる](87頁)「しかし同時に、ゲスト調査という重要な任務も負っています。ノートパソコンを常に持ち歩いていて、ゲストから何か意見を聞いたら、すぐにその場で打ち込みます。みんな合わせて、一週間に七百人から千四百人ゲストを調査します。調査結果は毎週集計され、ただちにキャストに伝えられます。このフィードバックは重要です。ゲストを100パーセント満足させるという目標にどれだけ近づいているかがわかるからです。」(85頁)「「こういうふうに考えてみてください。キャストは約四万五千人いますから、全部で九万の耳があるわけです。それだけ多くの耳がいっせいにゲストの方を向いている図を想像してみてください。それだけで大変な情報収集能力です。」「キャストが情報アンテナとして動くには、ふたつのやり方があります。ひとつは、ゲスト満足についてデータを集める調査のようなもの、もうひとつは、臨機応変に対応するための情報収集です。」」(93頁)[レッスン6 報い、認め、讃える](100頁)「カーメンが出した手紙はまず間違いなく、ゲスト・レター部に回されたことでしょう」とモートは続けた。「それから、そのキャストのスーパー・バイザーのところへ送られ、みんなで回し読みしたと思います。感謝の気持ちは、カーメンに親切にしたキャストだけでなく、その部署のキャスト全員に伝わり、自分もこんな手紙がもらえるように頑張ろうとみんなが思ったに違いありません」」(99頁)「「まずサービスですが、基準は五つあります。「一つ。つねに相手の目をみて、笑顔を忘れない。二つ。ゲストの期待を上回る仕事をし、ゲストとの触れ合いを求める。三つ。つねに最高のサービスを提供する。四つ。すべてのゲストをひとり残らず、心から歓迎する。五つ。最善を尽くし、妥協しない。」」(104頁)→キャストに贈られる、「ゲスト・サービス熱狂カード」の基準の説明の一つです。「「しかし、上だけが評価をくだすというのは、公平とは言えんね」とビルが言う。「たしかにそうです。ですから、それを補うという意味で、”ディズニー・スピリット賞”というのが設けられています。その賞は、キャストが互選で候補者を選ぶんです。それを受賞すると、銀の名札をもらえます。」」(106頁)「報いられる、認められるというのも、それと同じです。給料はまあ水みたいなもんで、それがなきゃ生活できません。でも給料だけで、認められることがなかったら、元気がでません。身体は動いても、心が萎えてしまいます。」(115頁)[レッスン7 誰もがご●●●●●●](120頁)東京のディズニーランドをイメージしていたので、この本を手にした時の最初の感覚は、かすかな失望でした。しかし、それがまったく意味がなかったことにも、すぐに気づくことができました。いつか必ず、自分の目で”魔法の王国”を旅したくなる、そんな本に出逢えました。実在の”モート”はいないかもしれないけれど、この本が助けてくれるかもしれませんね。
January 24, 2009
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著者:つなぶちようじ副題:書くことで自分を内側から癒す マイセルフ・カウンセリング発行:VOICE / 1999年9月 / 単行本ジャンル:ヒーリング、カウンセリングつなぶち氏の著書を読むのは2冊目です。最初に読んだのは、教育学博士七田眞先生との共著『体内記憶』でした。[目次]はじめに第1章 文章のデッサン第2章 癒しの言葉第3章 輝く言葉第4章 感謝の言葉第5章 ヒーリング・ライティングのもたらすものあとがき参考文献共感した箇所のご紹介です。「イルカについて研究しているホラス・ドブス博士が来日した際、こんなことを話してくれました。「イルカはどんな環境にいても、その環境の楽しみ方を見つける。人間はどんな環境にいても、その環境の批判をはじめる。人間はイルカから環境の楽しみ方を学ぶ必要がある」」(54頁)「以前、地球交響曲を作った龍村仁監督にうかがったとき、龍村監督は「これからの時代はささやか、わずか、ほのかを楽しむことが大切だ」と話してくれました。ささやか、わずか、ほのか。私たちは「ものすごく楽しいこと」しか楽しいと感じていないのかもしれません。ささやかな楽しみ、わずかな楽しみ、ほのかな楽しみを感じるとき、私たちは楽しみに包まれているかもしれません。そんなささやか、わずか、ほのかを感じるには、目を開く、耳をすます、感触を楽しむ、香りを楽しむなど、五感を楽しむのがいいかもしれません。」(56頁)「私たちは、言葉が言葉の表現していることを伝えていると思いこんでいます。しかし、実際には違うのです。言葉は言葉の表現していることを思い出させるきっかけであって言葉の表現していることそのものではないのです。たとえば、目の見えない人に色を伝えることはできません。どんなに言葉を駆使しても「赤」がどのような色かは、その人が「赤」を見た体験がなければ伝わりません。」(72頁)→コミュニケーションの難しさの根源はここにあるのかもしれません。「あなたは他人の言葉で傷つきませんか?普通他人に何か言われて傷つくとき、それは他人の言葉が私を傷つけたと解釈しがちですが、実際には自分の解釈が自分を傷つけているのです。なぜなら、もし自分に自信があれば、どんなことを言われても傷つかないはずです。にもかかわらず傷つくのは、「自分に自信がないから」です。」(85頁)「「力を与える」言葉」には次のようなものがあります。・相手に対して共感を表現する・相手の存在を認める、または、高く評価する表現をする・相手への信頼または愛情を表現する・悲観的な相手に前向きな意識を生み出すリフレーミングを与える表現をする・相手とともに作るビジョンを表現する」(87頁)→リフレーミング:人の意味体系の枠組み(フレーム)を変えること(75頁)「成熟した愛には心の能動性があります。しかし現在、一般で言われている愛は受動的な心が生み出すもののように思えるものがあります。孤独になりたくないからと恋愛関係を持つ人がいます。その恋愛は「恋」ではあるかもしれませんが、能動的な「愛」とは言えません。」(156頁)「条件付きの愛情はひとにストレスを与えます。なにしろ条件を満たさなくなったら愛情を得ることができないのですから。現代社会では能動的愛、つまり無条件の愛というものに接する機会が少なくなっているのかもしれません。多くの人が条件付き愛情しか体験できないからです。」(156頁)「記憶を取り戻す能力は時とともに指数関数的に衰え、一か月もたてば経験の八十五パーセント以上は、日記とか写真とかいった人工的な援助がない限り失われるのだそうです。つまり継続的に思い出すきっかけがなければ、数年後にはいまの自分のことなどはほとんど忘れてしまうのです。」(166頁)→だから、ぼくも皆さんもブログなどを書くのでしょうね。「ひとりの人間の心にはいったい何があるのでしょう。以前は作家や思想家と呼ばれる人が生み出した作品以外にはなかなか興味がもたれませんでした。しかし、どんな人が書いたものであれ、その人の心に向き合った文章は感動を与えてくれます。心とは表現されるまでは他人にとって無と変わりません。しかし、心の奥深くを垣間見せる文章を書くことによって、読むことによって、私たちは互いに共感することができます。自分の心の歴史を書くことによって学び、他人の心の歴史を読むことによって、または聞くことによって学ぶことができます。」(180頁)「言葉はその言葉を使った人自身がそこに魂を入れるものです。自分の言葉に自分が忠実であるとき、そこに魂が生まれます。自分の言葉に自分がしたがうとき、言葉は未来を作り始めます。このように生きるとき、まさに言葉は言霊となるのです。」(197頁)この本には、50のエクササイズ(演習)があります。読む本ではなく、自分で作る本です。そして自分を作る本です。次に読むときには、自分で演習していきます。最後に、扉にあるつなぶち氏の言葉を引用します。「ゆっくりやること 自由にやること しなければならないことにしないこと 自分に鞭打たないこと」
January 21, 2009
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副題:MBAに学び、MBAを創る著者:堀義人発行:東洋経済新報社 / 2002年3月 / 単行本ジャンル:ビジネスグロービス代表の堀氏の著書です。京都大学卒業後、住友商事入社、社内留学でハーバード・ビジネス・スクールへ留学、卒業後帰国、住友商事復帰、グロービス創業、そして10年の月日。氏の半生を描いた自叙伝です。[目次]はじめに第1章 ハーバード・ビジネス・スクール(HBS)への留学第2章 吾人の任務第3章 創業と歴史第4章 グロービス・ウェイ第5章 MBAを創る付録:コラム集共感した箇所のご紹介です。「HBSで一番びっくりするのが、ケース・メソッドという学習方法である。(中略) ケース・メソッドとは、自らを経営者の立場におき、自らが分析し、戦略立案する手法である。ノウハウや知識を学ぶことだけでは習得できない「考える力」を養うことに主眼をおいている。教材は「ケース」と呼ばれる実際の企業事例である。ケースにはある企業のその時点での状況、たとえば会社の業績や、市場の動向、競合他社の状況などがありのままの事実として記述されている。(中略) 限られた情報しかない状況、情報が錯綜した状況でも、いかに仮説の構築と検証を行い、的確な分析と判断ができるかが問われ、試されるのだ。「自分たちがこのケースの主人公ならどういう意思決定をするか」をテーマに経営環境を分析し、どのような戦略をとるべきかについてディスカッションしていくスタイルである。」(17頁)「僕はこのケースを通して、さまざまなことを学んだ。次々に出てくる経営の危機。それに冷静に対処する経営チーム。常に経営環境を的確に分析し、行動計画のオプションを挙げて、意思決定して、詳細な計画を立案する。それらをチーム間で役割分担する。常に自らの意思決定が間違っている可能性と、自らの考え通りに進まないリスクに対して、コンティンジェンシー・プラン(代替オプション)を用意する保守的な心構え。成功への強い意志。チームスピリット。」(28頁)「「サービス保証」という制度も導入した。つまり、受講生が修了基準に見合う出席(3分の2以上出席、2回レポート提出)をしたにもかかわらず、期待にそった効果が得られなかったと受講生が判断したら、無条件で受講料相当額を返済するという制度だ。」(77頁)「グロービスに多少関わった多くの人が、僕に言うには、「グロービスっていい意味で青臭いね」である。何人かに同じことを言われた。どうやら理想に突き進んでいく姿が青臭いらしい。確かに僕らは青臭いのだとも思う。」(115頁)「グロービスで要求される時間管理というのは、チャイムが鳴るまでに席に着くようにとか、1分でも遅刻たら叱られるという次元とは違う。一番重要視されるのが、自らの健康管理をしながらも、アウトプットを最大化させて、他人に迷惑をかけない時間管理である。 一番問題なのは、やると言ったのに期限までに終わらない、ミーティングの時間に遅刻するなど、他の人に迷惑をかけることである。アウトプットが期限どおりにできなかったりすると、その時間掛ける人数分の時間が浪費される。それが一番大きな資源の浪費である。」(129頁)「休みも自分で管理して、仕事のアウトプットも自分で管理する。当然健康の管理もして、家族も大切にしてほしいと思っている。それでもきちんとグロービスの業務が回転するように頭を使って設計するのが経営者の役割だと思う。タイムマネジメントとは、自らの健康管理、ファミリーサービスも含めて、アウトプットの最大化をはかるということである。」(130頁)「僕は常日ごろから「自らの内にあるエネルギーを爆発させる」と言っている。一番重要なのは、自分がやりたいと思う気持ちを爆発させることである。自らが楽しいと思うことをワクワクしながら考えて、自主的に行動する。上長は、そのエネルギーを会社のビジョン、戦略に従って、後押しをする。そうすると個人エネルギーが組織のエネルギーとなって、前向きでポジティブな会社となる。」(132頁)自分が何をやりたいのか、これを捜し求める堀氏の苦悩が、第2章で描かれています。HBSから戻った後の商社での”逆カルチャーショック”など、読みものとしては興味深いです。ただ後半の、グロービス創業後の部分は、この会社に興味がある方が読めばよいでしょう。ぼくは大学一年の時に、住友商事出身の国際ビジネスマンで何十年と海外を飛び回って活躍され、その後教授として学問ではない”ビジネス”を教えて下さる方に出会いました。その方のご著書と比較してはいけないと思いながら、堀氏のこの本は残念ですが、物足りなさを感じました。
January 20, 2009
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著者:七田眞発行:PHP研究所 / 2004年2月 / 文庫本ジャンル:教育しちだアカデミー学長の七田眞先生のご著書です。内容的は各項目が簡潔にまとめられていますので、困ったときに目を通すという使い方がよい本だと思います。[目次]序章 この「小さな真理」を知れば子どもは育つ 良い子を育てる親は、目標が高い 子どもの成長を確かにする”0歳教育” 覚えておきたい子育ての基本第1章 知力と、よい性格を引き出す親の働きかけ しつけを確実に成功させる秘訣 性格でこんなに違う子どもの知育 ”よい性格”を引き出すだけで子どもは変わる きょうだいができた時注意すべきこと 年齢別・赤ちゃん、幼児の発育と知育アドバイス 大切なのは父親、祖父母との関係 第2章 育児不安を解消するアドバイス おっぱい、夜泣き、添い寝の知恵 離乳食の与え方から賢い子に育てる食事まで 「運動能力」で小さな子も強くなる 基本的で大事なこと、どうやって教える? 子どもを伸ばす”遊ばせ方”の秘密 健康育児のための症状別アドバイス第3章 子どもの知的能力が育つやさしい知恵 楽しい「知的取り組み」のすすめ 子どもを伸ばす生活環境づくり 発語のめやすと正しい言葉の教え方 ひらがな・漢字はこうして教える 絵本から始める”読む力”育て 正しく書ける力をつける秘訣 「数と計算」こそ知育の命 0歳からの驚異の英語教育 音楽の才能の伸ばし方 まだまだ伸びるさまざまな能力 おけいこごと・幼児教室について 年齢別・知的取り組みのめやす第4章 子どもを伸ばす幼稚園・小学校生活 子どもを伸ばす幼稚園選びの秘訣 幼稚園生活を成功させるために 小学校の選び方と学習法共感した箇所のご紹介です。「自信と思いやりある子を育てるには 幼児期に基本となる力を育て、自分で考えられるようにすることが大切です。そのために大切な仕事とは何でしょう。次の二つがその根幹です。1 自信の芽を育てる2 わがままな気持ちを抑える意志力を育てるしつけの基本は、人のことを思いやる心を育てることです。(中略)(このように、)子育ての根幹は、1 生きていくのに自信がある子を育てる2 自己中心でなく、人のことを思いやることができる子どもに育てるこの二つが大切です。」(22-23頁)「子どもにこの人生を生きていく上で大切な心の持ち方を教えましょう。どのように生きればよいか。1 人それぞれに役割が与えられていることに気付かせる。その子でなければできないことがあることに気付かせる。一人一人がかけがえのない大切な存在であることに気付かせる。2 生きる目標を持つことが大切であることを悟らせる。成功者がなぜ成功したかを教える。3 学ぶ大切さを教える。「修己治人」を教える。修己治人とは、勉強して立派な人間になれば、役に立つ人間になって人を指導できるような人間になることができるという意味。4 成功学を教える。 志を高く育てるには成功者の話をして、具体的なイメージを持たせることが大切です。成功者の伝記を読ませる、あるいは話して聞かせることは、子どもの心に大きなインパクトを与え、具体的なイメージを描かせます。(中略)成功者に学ぶ成功の条件は、私の考えでは次の十通りです。1 目的を持つこと2 失敗にくじけないこと3 成功の対価を払うこと(無償では手に入らない。努力なしでは手に入らない)4 感謝の思いで生きること5 プラス思考であること6 自分の持っているものに目を向けること7 成功学を学ぶこと8 心の法則について知ること9 耐えることを知ること10 メモを取る習慣を身につけること」(27-28頁)「子育ては子供を(1)そのまま素晴らしい存在として受け入れてやり、(2)よいところを認め、(3)努力と進歩のプロセスをほめてやり、(4)一歩でも向上したことを喜んでやり、(5)個性を尊重してやり、(6)無条件に受け入れ、愛してくださることが基本なのです。」(35頁)「世の中には人の先頭に立って人をひっぱっていく人と、人の尾っぽになってついていく人といることを知らせ、人間として生まれたからには、できるだけ多くの人によい影響を与えることができるように努力することが、大切な生き方なのだと教えてあげてください。」(250頁)他には、子育てのノウハウがたくさん紹介されています。しちだアカデミーだけでなく、他の教材や書籍も多く紹介されているので、参考になることも多いと感じました。しかしここで紹介した”一般的”なことは、そのまま大人の世界にも通用するのではないでしょうか。学ぶことを惜しんだ結果が、今の自分を鏡で映した姿とならないように、今からでも学ぶことは誰にでもできることだと思います。
January 19, 2009
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著者:今野華都子発行:サンマーク出版 / 2008年5月 / 単行本ジャンル:ビジネス、美容タラサ志摩ホテル&リゾート株式会社代表取締役で、日本エステティック協会認定エステティシャンでもある今野氏のご著書です。今野氏はまた、世界110カ国が参加した「第1回LPGインターナショナルコンテストL6」において、フェイシャル部門No.1に選ばれたフェイシャルの第一人者であるとも紹介されています。タラサ志摩ホテル&リゾートhttp://www.thalasso.co.jp/[目次]はじめに顔を洗いながら心を洗う 今野華都子式 ハッピー洗顔自分らしい気づきへ 優しさを教える人になる お母さん、ごめんなさい 顔には、何が現われますか? 問題を作る思い癖 悲しみから解放される瞬間 幸せになれるコツ 日々を生きる喜び 心を開いていく 今日から売り上げが三倍! 気持ちを酌むということ 「何のために」生きるのか 光の当て方で人は変わる 「思い」を言葉にのせる 自然に抱かれながら「ねがい」 あとがきにかえて共感した箇所のご紹介です。「顔は名前と同じくらい、自分を代表するものです。顔をどのように扱うかは、自分をどのように扱うのかと同じことなのです。」(29頁)「洗顔することは毎日のことを洗い流しながら、穏やかな自分を創り出すこと。自分の存在を認めることは、相手の存在を認めることなのよ。」(36頁)「じつは、ふつうと思ってやっていることは全部、とてつもなくすごいことなんですね。ふつうだって思ってマヒしているだけで、ほんとうは何だってできる能力をもっているということです。どうか、ふつうだと思っている自分たちが、じつはどれほどすごい存在かというところまで戻って考えてみてください。」(48 頁)「私たちは、両親に体をいただいて、その親だけではなく、社会の皆様に育てられて大人になります。愛されっぱなし、いただきっぱなしではなくて、もうそろそろ社会にお返ししなくちゃいけない歳ですものね。」(68頁)「その日にあったいろいろなことを思い出しながら、それがすべて良かったと思える、洗い流せる ー 顔を洗うということはそういうことができるのだと学び、その穏やかな時間が習慣になりました。」(74頁)「売り上げが倍になる方法を教えましょうか? あなたは今月の売り上げを考えなくていいです。いいですか? 昨日よりも一つ多く『ありがとう』って言ってもらえることを考えなさい。毎日毎日それを考えて実行しつづけなさい。そうすれば勝手に売り上げが倍になるからね。」(119頁)「暮らしの中で、実践の中で、瞬時に愛情というフィルターを通した言葉が出せるかどうか。それが人として大切になってくると思うのです。」(123頁)「私自身は自分が持っているフィルター(主観)を通さないで、真空のままの状態です。逆に、その人が発しているものが私の中を通過して、私の中に存在している三十八億年分のDNAや、誰もが持っている人類が体験してきたいろいろな情報や自然観など、そういうものすべてに共鳴しながらインプットしてきて、そこからわき出た答えがまた私を通してアウトプットされて相手に伝わっている、と言えばいいでしょうか。」(125頁)「私たちはそこにある花や石と同じ原子の集合体。全部敬い合う。そのうえで、一人ひとりが自然の中で共鳴し合いながら生き物としての自分をきちっと生きられることが大切なんですね。」(129頁)洗顔をテーマにしていることから、主に女性向けに書かれたものだと感じます。それでも、しっかり男性に伝わる部分がたくさんあります。むしろ、顔を大切にしていない、男性の方が読むべき本なのかもしれません。今野氏の心の底から溢れ出てくる「優しさ」が満ち満ちた内容になっています。これを読んでくださっているすべての女性にこの本をお勧めしますが、きっとご自分の中の癒しの部分が観えてくることでしょう。洗顔方法がイラスト入りで紹介されていますので、そこだけでも十分価値があると思います。感謝の気持ちを持ちながら、できれば鏡を観ながら言葉に出して、洗顔できるってステキですね。
January 17, 2009
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著者:道幸武久(ビジネスプロデューサー)発行:サンマーク出版 / 2006年7月 / 単行本ジャンル:ビジネス『加速成功』(サンマーク出版)で著書がベスト・セラーとなった、ビジネス・プロデューサー道幸氏の第二作です。会社の寿命は10年、ビジネスモデルが5年しかもたないと説く氏が、年収300万時代をどう生きるか指南しています。[目次]はじめに第1章 「会社の寿命10年時代」がやってきた第2章 「人生の設計図」はこうして描こう第3章 年収が下がる前に「この手」を打とう第4章 「自分サイズの幸福」はこうすれば見つかる第5章 「プチ・ブランド人」という生き方を目指そうおわりに共感した箇所のご紹介です。「ゴーン氏はそんなダレきった社会に、「自ら宣言したことは自らが責任をもって行い、その結果に対する責任は進退によってとる」という新たな価値観を持ち込んだのです。」(40頁)→日産自動車をV字回復の軌道に載せた、カルロス・ゴーン氏の手法を紹介しています。「日本のサラリーマンの多くは、転職すると給与は下がってしまいますが、その理由は次の二つに集約されます。一つは右肩上がりの給与体系のせいで「能力以上の給与を取っていたから」、もうひとつは「前の勤め先での仕事のやり方が通用しない」です。 では、どうすればよいのか。答えは簡単です。「会社で出世する」ことを目指すのではなく、「その道のプロになる」ことを目指せばよいのです。」(52-53頁)「私はこれができる。できなければこういうかたちで責任をとる。ただし、できたときにはこれぐらいの報酬を約束してほしい」そういえるのがプロフェッショナルです。」(56頁)「はっきりいってしまえば、サラリーマンをしながら片手間でとれる資格に、収入に結びつくものはない。その資格を取りさえすれば食べていけるというものは、医師と歯科医師、あとは弁護士に公認会計士ぐらいのものです。そしてこれらは、絶対に片手間では取れません。」(129頁)「戦国時代も江戸時代も、自分の命を守る刀を自分で磨くのは、武士として当然のたしなみでした。会社の寿命10年時代に求められているのも、実は難しいことではなく、自分の職の技能は自分で磨くという、ある意味ごく当たり前の意識を日本人が取り戻すことなのです。」(171頁)「そのために私がセミナーなどで指導しているのは、「自分の売りを二十秒間で説明する」という方法です。これを何度も何度も、表現や言葉を変えて、自分が心から同意できるものができるまで繰り返すのです。」(207頁)「一言でいえばコミュニケーション能力とは、「伝えようとする思いの強さ」です。」(246頁)百年に一度と称される不況の中で、道幸氏の言葉が実践できている人がどれだけいるでしょうか。自分を「ブランド」化するという内容では、トム・ピーターズ著『トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦(1)ブランド人になれ!』という本もあります。感想としては、トム・ピーターズの著作のほうが刺激的です。道幸氏のこの本は、20代~30代前半の若者に、今すぐお勧めしたい一冊です。
January 16, 2009
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著者:鍵山秀三郎副題:平凡を非凡に努める発行:致知出版社 / 平成6年 / 単行本ジャンル:ビジネス株式会社イエローハット(旧ローヤル)の創業者である鍵山氏の人生そのもの、そして経営とは何をすることかを、普通のことをただするだけということを、普通の言葉で表した本です。実績を残されている会社の、経営者の言葉とは、いつも研ぎ澄まされてシンプルなことに、改めて気付きます。[目次]序のことば 坂村真民一 凡事徹底鄙事多能簡単なこと、単純なことを極めていく成果をあげる人とあげられない人の差微差、僅差の積み重ねが大差となる一歩踏み込んで人を喜ばせる打算があったら続かない人が見捨てたものの中に宝の山がある良樹細根 根深ければ葉繁し不合理を他者に押し付けず、不合理を合理化する心のすさまない会社にするいい社風がいい仕事をつくる百萬典経 日下の灯二 縁をつなぐいい縁ほど放っておけば薄くなる感謝、感動がいい縁をつくる「よく気づく人」になる小さなことに目を向ける義務でないことがどれだけやれるか人生まで変える掃除自ら体験すること「小さく生きて大きく遺す」人間が残すべき遺産三 企業の質をどう高めるか 対談/浅野喜起(日本経営システム相談役)王道を意味する社名掃除して少しでも高める教えるのではなく学ぶ岐阜県の二十一世紀クラブ井の中の蛙天を知るロイヤリティを取らないあまり増えない直営店人は人によって生きる人と同じことをすれば行き詰まる不都合を思われるものを取り込む枠をできるだけ小さく使う小さく生きて大きく遺すあとがき共感した箇所のご紹介です。「合理化して体力をつけて最後まで生き抜こうとおっしゃる方々の合理化というのはどういうことかと見ていますと、ほとんどの人の合理化というのは、自分にとって不都合なことを他人に押しつけることです。」(43頁)「放っておけば、いい縁ほど日にちに比例して薄くなり、逆に悪い縁は放っておくとどんどん強くなります。悪い人との縁は、切ろう切ろうと思っていても強くなりますが、いい縁ほど放っておけば薄くなりますから、これをつなごうという意思を持たなければなりません。」(64頁)「その縁とかいいことというのは、必ず前からきます。人間にとって悪いことはうしろから忍び足でやってきて、うしろからおおい被さるようにきて避けられません。一方、いいことというのは、前から正々堂々と胸を張ってきます。」(67頁)「人間の喜びで最たるものは、人に頼りにされ、人にあてにされることです。これが喜びの中でなによりも大きい。」(73頁)「ではその縁をよくしていくためにはどういうふうにしたらいいかというと、よく気づく人になることがいちばん大事です。」(76頁)「人間的な魅力というのは、人を喜ばすということを基本とした考え方を持つことが非常に大事だと思うんです」(80頁)「掃除をしていて、人をだましてやろうとか、人を陥れてやろうという考えは微塵も出てきません。トイレ掃除をしながら、人を恨んだり、憎んだりする人間はいません。」(89頁)「人間が残すべき遺産とはなにか。(中略) 何人にもできてお金やものより価値のあることは、勇気ある高尚な生涯だ。」(111頁)→内村鑑三先生の言葉として、引用されています。「(もっといえば、)私は人件費は費用ではなくて財産を大きくする投資、すなわち財産だと思うんです。」(148頁)→人という財産の価値があがることなのだから、という価値観から、このような考えができるのですね。読み進めて読み終えて感じたことは、京セラ創業者である稲盛和夫氏のご著書『生き方 人間として一番大切なこと』にお考えが似ていることでした。鍵山氏のほうが、「掃除」というキーワードで具体性がある分、大きく頷ける部分がありました。掃除は大切だ、などと簡単に言っていた自分が恥ずかしくなります。この本とのご縁を大切にするなら、今すぐ、実行です。
January 15, 2009
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著者:心屋仁之助(NLPセラピスト)副題:性格を変える7つのセラピー発行:中経出版 / 2008年5月 / 単行本ジャンル:自己啓発、セラピーぼくは、心屋仁之助氏のメルマガや無料レポートの以前からの読者であるので、氏の初めての本ということで、期待していました。NLPという言葉も、数年前から知っていて、すでに読んだ本としては、『NLPタイムラインセラピー』(タッド・ジェムズ&ワイアット・ウッドスモール著/佐藤志緒訳/田近秀敏監修)があります。また、本年5月に受講したセミナーは「NLPを使った効果的なプレゼンテーション講座」というものでした。もちろん、NLPという言葉を聞いたことがない人も、言葉は知っているけど知識というほどでもないという人にも、読んで実行してみるだけで、「性格」と上手に付き合えるのではないかと思える内容の本になっています。NLP:神経言語プログラミング(NEUROLOGY LINGUISTIC PROGRAMING)[目次]第1章 心の問題を解決できる人、できない人第2章 性格とはなにか第3章 セルフイメージと本当の自分の違いに気づく第4章 セルフカウンセリングで性格を変える第5章 7パターンのセラピーで性格を変えるセラピー1 心の壁を取り除くセラピー2 自分の感情に向き合うセラピー3 心の「核」を探すセラピー4 自分の「できること」「もっているもの」を知るセラピー5 心のブレーキをはずすセラピー6 形からはいるセラピー7 自分の未来を想像するおわりに共感した部分のご紹介です。「「汚い言葉を使ってはいけない」というのを心がけていますが、それが「過ぎる」と本心(怒りや悲しみ)までも隠して、無理していい言葉を使ってしまいます。見た目はいい言葉を使っていても、腹の中が真っ黒だと、顔に出たり態度に出てしまい、結局は同じですので、たまには汚い言葉やネガティブな感情も、言葉として、体の外に出してあげてください」(148頁)「性格を変えるということは、いまの性格の存在を認めたうえで、新しい物事への反応パターンを新たに手に入れる、もしくは思い出す、ということなのです。そう「変身」ではなく、「追加」なのです。黒い性格を取り出して、白く塗り替えるのではなく、黒い性格をそのままにしておいて、新たに白い性格を手に入れる、ということなのです。「両方、ある」のです。」(232頁)自分の中にある「性格」というものにしっかりと向き合って、会話をして、それから、もし「もうつき合わなくてもいい」ものならば、そっと感謝をして、脱ぎ捨てましょう、そんな優しさの溢れた、セラピーの手段が書かれています。ぼくにとっては「タイムライン」に関する本を読んでいたので、イメージが湧きやすいと感じました。
January 14, 2009
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著者:松下幸之助発行:PHP研究所 / 文庫本 /2001年5月ジャンル:ビジネス書、経営松下幸之助翁の書籍はこれで三冊目です。(『指導者の条件』『松下幸之助「一日一話」』)まだまだ数は少ないと感じていますが、その度に新しい発見に出逢えます。まさに経営者向けの一冊ですが、人生経営の読本としてもさすがに一流です。[目次]まえがきまず経営理念を確立することことごとく生成発展と考えること人間観をもつこと使命を正しく認識すること自然の理法に従うこと利益は報酬であること共存共栄に徹すること必ず成功すると考えること自主経営を心がけることダム経営を実行すること専業に徹すること人をつくること衆知を集めること対立しつつ調和すること経営は創造であること時代の変化に適応すること政治に関心をもつこと素直な心になることあとがき気になった箇所を拾っていきます。「経営は人間が行うものである。経営の衝にあたる経営者自身も人間であるし、従業員も人間、顧客やあらゆるに関係先もすべて人間である。つまり、経営というものは、人間が相寄って、人間の幸せのために行う活動だといえる。」(30頁)「人々が物をある価格で買うのは、その品物にその価格以上の価値を認めるからである。」(52頁)→自分がどうかなと感じたとき、やはりそうだなと、納得しました。同じではなく、価格以上の価値、なのですね。「設備のダム、資金のダム、人員のダム、在庫のダム、技術のダム、企画や製品開発のダムなど、いろいろな面にダム、いいかえれば、余裕、ゆとりをもった経営をしていくということである。」(96頁)「私はまだ会社が小さいころ、従業員の人に、「お得意先に行って、『君のところは何をつくっているのか』と尋ねられたら、『松下電器は人をつくっています。電気製品もつくっていますが、その前に人をつくっているのです』と答えなさい」ということをよく言ったものである。」(115頁)「碁というものは特別先生について指導を受けたりしなくとも、およそ一万回打てば初段くらいの強さにはなれるのだという。だから素直になりたいということを強く心に願って、毎日をそういう気持ちで過ごせば、一万回すなわち約三十年で素直な心の初段にはなれるのではないかと考えるのである。」(166頁)→松下翁ならではの”人生哲学”です。心に重く響きます。この本の前半は、かなり経営者向けになっていて堅い話にも感じました。後半は人生哲学ともいえる内容も交え、読みやすく感じました。たかが数冊で松下翁を知るというのは、もちろん不可能なことですが、多くの人を魅了したその人物の一片を観た想いがしました。
January 13, 2009
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著者:安岡正篤解説:池田光発行:イースト・プレス / 2007年10月 / 単行本ジャンル:自己啓発、日本再発見安岡先生のご著書に触れるのは、『論語に学ぶ』(PHP研究所)に続いて2冊目です。ぼくが今、生活・仕事をしているこの山東省には、孔子の故郷があります。そのような縁で読んだ論語に関する本ですが、思いもよらず安岡先生という偉大な先人の御言葉に触れ、心を動かされました。「こころを磨く言葉」も日本人なら一度は目を通してほしいと願う一冊です。右ページに安岡先生の言葉があり、左ページには池田氏の現代語による解説があるという構成で、90の厳選された安岡先生の言葉が輝きます。[目次]はじめに 時代を超えて心に響く「安岡学」の魅力とは?第1章 品格をつくる 成功するために必要な「器の大きさ」とは第2章 人間学のすすめ 「生きる力」をつけるために知っておきたいこと第3章 新しい自分に生まれ変わる 何歳になっても「いいこと」が次々と起こる発想第4章 ものの見方・考え方 どんな壁でも突破できる「こころの持ち方」第5章 こころを磨く 「夢をかなえる力」を身につける方法第6章 運命を変える この”考え方一つ”で、人生は必ずいい方向へ向かう第7章 人とのつきあい方 「敬うこころ」であなたが変わる、他人も変わる第8章 人を動かす・世の中を動かす 「その他大勢」から一歩抜け出すための処方箋安岡正篤 略年譜共感した箇所のご紹介です。「人間学の根本、本筋というものは、やはり東洋・西洋の別なく、一言で申しますと「修己治人」 己を修め人を治めるということが第一であります。」(54頁)→池田氏の解説によると「世の中を統治することができるのは、指導者が自分を修養して、人々に尊敬され、信頼されているからです」となります。「人間の進歩というものは、感動から始まる。偉大な発見でも、あるいは悟りでもそうです。みんな感動がないといけない。」(62頁)「真に新しいものは、必ず古いものから生まれるのであり、突如として出るものではない。」(72頁)「ホッとした時、人間は何かつまみたくなる。それが点心。その意味は、つまり「心境を転開する」。少しくたびれたような時、ちょっとお茶を飲んで、お菓子でもつまむと、また気分が変る」(124頁)「「挨」という字も「拶」という字も、なかなか難しい字です。この挨とか拶とかの意味は、もともと”物がぶつかる、すれあう”という文字で、物事がぴったりすることを「挨拶」と言います。相手の思っていることに、ぴたりと的中するような言葉がでなければならない。」(186頁)本当に、もっともっと紹介したい言葉ばかりです。「日本人の精神的支柱」と呼ばれた安岡先生の言葉に、あなたも触れられることを心から願います。
January 12, 2009
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副題:スピード判断力をつける著者:高井伸夫発行:かんき出版 / 2004年12月 / 単行本ジャンル:ビジネス、経営弁護士としてご活躍の、高井伸夫先生によるご著書です。社長や幹部に対する講演や指導に定評のある方とのことです。1999年には上海に弁護士事務所を開設されたということで、本書内では、中国でのビジネスについても触れられています。[目次]はじめに1章 のんびり社長に明日はない2章 儲けるために社長が意識を変えなさい3章 組織を壊して、儲かる組織に作り変えなさい4章 いい人材を見抜く目を持て5章 攻めの経営に徹して業績回復を目指せ6章 次の一手を考えないと倒産しかねない時代 社長の戒め・九の言葉1 社長はもっと優しさを表現しなさい2 ケチな社長は嫌われる。ケチらない社長は経営に失敗する3 社長は異世代の人脈を持て4 社長はつねに自己評価を怠るな5 社長は「えらい人」になりなさい6 数々の「み」から自分の身を守れ7 社長は心理学を学びなさい8 愛される会社を作りなさい9 後継者選びにはシビアな眼を持ちなさい”3分間”と書名に銘打たれている意味には、一節が3分間で読めるということも含まれるのだそうです。もちろん主意は、スピード判断による経営をしなさい、ということのようです。以下、共感した箇所のご紹介です。[経営ビジョン] お金の落ちている場所を示せ 「名経営者と呼ばれた社長は、みなお金の匂いを嗅ぎつける名人だった。松下グループ創業者の松下幸之助氏は、いち早く大量消費社会の到来を予測し、庶民を相手に安い家電製品を売った。また戦後、石川島播磨重工業を立て直した土光敏夫氏は国の政策と財源を意識して、通産官僚と折衝を重ねた結果、事業を成功させていった。 いまどこにお金があり、誰がどんな商品やサービスにお金を出すのか。そんなお金の流れを嗅覚鋭く察知できたからこそ、彼らは世界的企業を育てることに成功したのだ。」(15頁)→初っ端からお金の話で始まりました。しかしここから逃げて、格好付けていては、社長はつとまらないのですね。[顧客の判断基準] 儲けたければ知性・感性を磨け「知性・感性の時代は、理論だけでは動かない。「理に動く理動、知に動く知動という言葉は辞書にない。感情で人が動くという感動という言葉があるのみ」だ。」(55頁)[社長の話し方] 社員に嫌われる六つの共通点 ・部下に責任を押し付ける ・謝意を示さない ・語尾が不明瞭 ・内容が抽象的である ・幹部社員と一般社員に同時に話す ・大事な情報を幹部に隠す(69頁)[能力格差] 集団主義管理では社員はついてこない「(では、)中国で成功している企業はどんな管理をしているのか。 軌道に乗った工場を見学に行くと、誰かのカラー写真が飾ってあるのをひんぱんに目にする。これは社長の写真でも、毛沢東の写真でもない。じつは表彰された一般社員の写真の数々だ。」(86頁)→中国に縁のある方なら、一度は目にされた経験があると思います。。[ほう・れん・そう] 「おはよう、ご苦労さま」が組織を強くする「この運動には、人間的つながりを強めるエッセンスが詰まっている。報告は、書類で情報を伝える目のコミュニケーションだ。同様に、連絡は口頭で情報を伝える口の、相談は相手の意見を聞く耳のコミュニケーションである。つまり「ほう・れん・そう」とは、目、口、耳をフルに使って相手と心を通じ合わせるための運動なのだ。」(99頁)[ナンバー2] 右腕には異質の能力を持った人材を選べ「成功した企業を分析すると、優秀な経営者の陰にはいつも優秀な右腕がいる。(中略) もちろんどの会社にも副社長や専務は存在するだろう。ただし、そんな肩書があっても、誰しもが貴重な右腕というわけではない。右腕とは、経営者のもう一つの目となり、耳となり、口となって働いてくれる存在でなければいけない。具体的に言うと、次の三つの条件を満たしてはじめて右腕と呼べるのだ。 ・気付かなかった視点を教えてくれる ・悪い情報を伝えてくれる ・社長が言いにくいことを代わりに言ってくれる」(124-125頁)[顧客の信頼] 信用される会社になれ「「儲」という字は「信者」とも書く。つまり儲からない企業は、信じてくれる人がいない状態だともいえる。」(170頁)[海外戦略] 中国に進出するなら、まずアメリカから「中国で成功する秘訣はいろいろあるが、とくに強調したいのは、 「中国で進出する前にアメリカで成功せよ」 ということだ。 中国人はアメリカに強い憧れを抱いている。日本に来る留学生も少なくないが、エリート層はほとんどアメリカに留学するし、アメリカの文化についてもよく知っている。」(212頁)→なるほどと思いました。ぼく自身、中国人のアメリカへの憧れと、アメリカ留学の事情については、学生時のアジア諸国の留学生との交流の時から知っていました。社長向けに書かれた指南書ですが、各分野で活躍されるリーダーが読んでもしっかり理解・実践できる内容でした。個人的には、思想・考え方の異なる部分もありましたが、それはまだ自分が若く、社長の立場ではないからかもしれません。しかし、ビジネスの世界は常に移り変わっており、2004年発行の書籍とは乖離する部分も存在することでしょう。”社長の戒め・九の言葉”は敢えて詳しいご紹介を避けました。ご自分で手に取られることをお勧めします。社長という立場に在る方なら、一読の価値が充分にあるでしょう。
January 10, 2009
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副題:今度は中国の天領になるのか?著者:北野幸伯発行:ダイヤモンド社 / 2008年9月 / 単行本ジャンル:世界再発見ロシア・モスクワ在住の国際アナリスト・ジャーナリスト、北野氏の新刊です。この本では、日本はいわゆる大東亜戦争後、アメリカの天領であると書かれています。そして、アメリカの没落が顕著になった今、次は中国の天領になろうとしているのです。日本という国を愛し、日本民族であることに誇りを持ち、日本に生まれたことを感謝するすべての人にお勧めします。反対に、権力に対し批判ばかりしている某新聞社や某国営放送を筆頭に、日本国が沈むことを望む人たちには、受け入れられない内容でしょう。[目次]序章アメリカ没落後、日本は・・・・・ドル体制に支えられた超赤字大国アメリカ崩壊するドル体制なぜ予測があたったのかトップの依存心が国を滅ぼす日本が自立するために第1章 崩壊寸前の日本は大減税で復活する1億円貯めた男の末路国家破産はあり得るか???格差社会はアメリカ型社会日本は国家破産寸前万が一に備えて日本でのレーガノミクスは亡国の道日本がアメリカになれない絶対的理由日本政府はグローバル化の意味をわかっていない大減税で日本はよみがえる大減税は下流社会を底上げする第2章 移民労働者受け入れに反対!移民法の末路少子化問題とは?少子化には法則性があるフランス方式サービス残業の禁止を3K移民受け入れで起こること移民問題が起こるプロセス3K移民受け入れで日本に起こる問題移民を受け入れるなら労働人口の減少を生産性向上でカバーする若い世代は年金をもらえない人口が減っていいこともある第3章 平和ボケ 外交音痴 日本の行く末中華合衆国の誕生外交とはなにか?なぜ日本は外交音痴になったか?日本国は慈善団体日本にとっての金儲けとは?アジア共同体は50年早い領土問題と安全の確保中国は脅威か?中国の狙いは何か南シナ海・東シナ海は軍事的にも重要中国の脅威に対応する外交政策第4章 食料危機とエネルギー危機をどう乗り越える?二つの危機食糧安保論と食糧自由貿易論自給率を高める=米の需要を増やすことアメリカに押し付けられた食文化の変化マクドナルドを定着させた藤田田氏の長期戦略完全米飯給食が米の需要を引き上げるエネルギー危機の可能性メタンハイドレードが日本を救う地獄へつづく道、天国へつづく道第5章 世界一教育熱心な国 日本が失った"教育"教育改革法がつくり出した”人材”国の衰退は回避できるかユダヤの秘密は「教育」教育熱心だった日本日本とユダヤを支えた「教育」の中身は?「学ぶ」ことは「覚える」ことロシア復活の原動力ロシア教育の秘密陰山メソッドに学ぶ創造力の必要性「仕事が面白い」から創造的になれる倹約の大切さを教える第6章 脱アメリカ信仰! 日本は世界から愛されているジャパンクールプロジェクトアメリカ信仰への疑問アメリカに負け続ける日本日本を覆う罪悪感日本人は悪い民族?洗脳からの脱却史上最悪の犯罪とは?日本がアメリカと世界を支えている日本は嫌われている?国際貢献とはアメリカに従うこと?日本の行くべき道薄利多売信仰からの脱却「認知の欲求」を満たす商品日本でも「こだわり品」ブームが始まっている高品質高価格が企業と社員の幸福日本に今必要なことおわりに私には夢がある以前ご紹介した『3つの原理』(ローレンス・トーブ著)が右脳を開かせる世界予測の内容なら、北野氏の著書は、現実世界のまやかしから覚醒するための一冊です。如何に戦後、我々が幻の教育を受けてきたか、その一面が見えてくるはずです。ぼく自身もそうですが、日本を離れると、間違いなく日本が見えてきます。モスクワ在住の著者の一言ひとことが、胸に突き刺さります。少なくとも、自分が日本人の誇りを持って生き残りたいと思う人なら、この本に共感できるでしょう。そうでなければ、著者の予言通り、”日本は、中華合衆国の一つの省”になり下がるでしょう。しかも”小日本省”という屈辱的な名を戴いて。今あなたは、自分の生活だけを考えていていいのでしょうか。我が子どもの世代、孫の世代へ、美しく誇り高き日本と、日本民族を残すことが、我々がこの素晴らしい国を先祖からお預かりしている責任、ではないでしょうか。ぜひ日本の未来の一頁を、自分の手で開いてください。
January 9, 2009
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著者:沖守弘発行:講談社 / 講談社文庫 / 1984年ジャンル:人物、世界再発見、宗教ぼくがなぜマザーの本を手に取ったのか、自分でも説明はできません。この時には、マハトマ・ガンジーの自伝も手に入れていました。また、ラダビノード・パール博士の本も一緒に手にしました。何か"インド"に対するインスピレーションがあったに違いはありません。今の日本で、マザー・テレサについて知らない人は、ほとんどいらっしゃらないと思います。でも、どれだけの人が、本当にマザーについて知っているのでしょうか。殆ど名前だけしか知らなかったマザーが、沖氏の写真とともに、ぼくに逢いに来て下さったような気がします。[目次]プロローグ第一章 プア・イズ・ビューティフル私は自分にできるわずかのことを選んだだけもっとも悲しむべきことは、病めることでも貧しいことでもなくポケットには5ルピー、たったひとりで修道院を出て特等!法王のお召し車、純白のリンカーン・コンチネンタルあなたがともしてくれたランプは、いまも燃えている[写真グラフ]第二章 マザーとその姉妹たち聞く耳を持っている人だけが、プア・イズ・ビューティフルの心がわかるどれほど貧しい人に借りがあったか、天国へ行ってはじめてわかる貧しい者は、金持ちよりも美しい顔でよく笑う[写真グラフ]第三章 かっぽう着のボランティア不幸な人びとのために何かしたいという心を持つだけでよいその人たちは、長い袖のついたエプロンを着ていた彼らに与えてください、おにぎりひとつぶんだけの気持ちを孤児をもらってくれるより、病気の子を抱いてくれるほうが[写真グラフ]第四章 マザー、ようこそ日本へ首相さん、あなたの服がもっと質素で、もっと粗末なものを食べるなら何がマザー・テレサとその姉妹たちをラジカルにしているかファインダー越しに追うだけだったぼくの失敗世界中が湧きたったノーベル平和賞受賞かならず日本に行かせてもらいますよ愛に飢えて?写真展にクリスタル族ら殺到「豊かな日本」を批判エピローグあとがきにかえてマザーのことばを中心に共感した箇所のご紹介です。「私の白いサリーは、貧しい人のなかで、私も貧しい人のひとりだというしるし。私の身なりも生活も、病に倒れた人や、骨ばかりの子どもとひとつになるための糧。そして、不親切で冷淡でありながら奇跡をおこなうよりは、むしろ親切と慈しみのうちに間違うほうを選びたい」(13頁)「貧しい人たちはね、オキ(著者のこと)、お金を恵まれるよりも食べ物をあたえられるよりも、なによりまず自分の気持ちを聞いてほしいと望んでいるのよ。実際は何もいわないし、声も出ないけれどもね」(29頁)「目的地に着くまでのあいだ、機内私にスチュワーデスを手伝わせてください」(49頁)→飛行機を利用する際に、航空会社と交渉した言葉です。こうして浪費嫌いのマザーは、できるだけ安く移動できるようにしました。結果としてマザーのインド国内航空運賃は無料という措置がとられたのです。「今日の最大の病気は、らい(病)でも結核でもなく、自分はいてもいなくてもいい、だれもかまってくれない、みんなから見捨てられていると感ずることである。最大の悪は、愛の足りないこと、神からくるような愛の足りないこと、すぐ近くに住んでいる近所の人が、搾取や、権力や、貧しさや、病気におびやかされていても、無関心でいること」(100頁)「いい写真がとれるかどうかは機械じゃないって気がするのよ。自分の仕事を誇ったり自慢する心があったらダメですね、仕事は神がさせてくれるのだから」(228頁)→沖氏の撮ったマザーたちの写真を見ながら。「オキの仕事は、私たちのために、写真を撮って世界じゅうにこうした恵まれない人びとがいるということを広めてくれることなのよ。それもりっぱな愛の仕事なのよ」(249頁)☆★☆親切で慈しみ深くありなさいあなたに出会った人がだれでも前よりもっと気持ちよく明るくなって帰るようになさい親切があなたの表情にまなざしに、ほほえみに温く声をかけることばにあらわれるように子どもにも貧しい人にも苦しんでいる孤独な人すべてにいつでもよろこびにあふれた笑顔をむけなさい世話するだけでなくあなたの心をあたえなさい(『マザー・テレサのことば』半田基子訳、女子パウロ会刊より)☆★☆
January 8, 2009
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副題:セックス・年齢・社会階層が未来を突き動かす著者:ローレンス・トーブ英題:THE SPIRITUAL IMPERATIVE SEX, AGE, AND THE LAST CASTE監訳:神田昌典翻訳:金子宣子発行:ダイヤモンド社 / 単行本 / 2007年ジャンル:世界再発見神田昌典氏が監訳された、未来予測書の紹介です。言葉自体は難解ではありません。しかし、読みすすめるのは大変でした。おそらくその、エッセンスだけを抽出するなら、20ページ程度の本文と必要な図表で十分でしょう。しかしそれだけで、この未来予測図が描けるのでしょうか。左脳で拾った文字を右脳言語に変換し、それをイメージで読み溶かす。こういった作業ができる人は、一度手にとってみてください。神田氏が書かれた文章にこう記されています。帯より引用します。「私は読み進めるうちに、思いっきり脳が拡張させられたような感覚を覚えた。」『非常識な成功法則』(フォレスト出版)を著された神田氏の言葉です。チャレンジ精神を以って、この本にも挑んでください。[目次]監訳者まえがき序文序章 何が歴史を動かすのか第一部 原理 第1章 時代を支配する社会階層は何か 「カースト・モデル」 第2章 女性的か男性的か、それが問題だ 「性モデル」 第3章 人類は何歳か 「年齢モデル」 第4章 三つのモデルはどうつながるか第二部 時代 第5章 宗教が人生を支える世界観 「精神・宗教の時代1」 第6章 戦争こそ生きがい 「戦士の時代」 第7章 カネが世界を動かす 「商人の時代」 第8章 仕事への献身と一体化 「労働者の時代」第三部 近未来 第9章 明日の覇権を手にする国々 第10章 儒教圏ブロックがナンバー1に君臨する理由 第11章 東はまだ赤い 第12章 二つの厄介な質問第四部 最後のカースト 第13章 宗教から精神の転換 「精神・宗教の時代2」 第14章 宗教ベルトの台頭 イスラエル、インド、イスラム 第15章 21世紀の大脱出 第16章 精神化する経済システム 第17章 精神経済が世界の覇権を宗教ベルトに渡す 第18章 アフリカ、先住民、精神の時代の頂点謝辞付図「セックス」「年齢」「社会階層」という3つの原理によって、人類史の推移と未来が読み解けるというのが、本書の大筋です。世界は男性支配から、両性的、そして女性的な時代に移行するというのが「性モデル」の展開です。年齢的には、今の世界は19歳のレベルにあって、まだ成熟していないというのが、「年齢モデル」です。そして一番内容が割かれているのが、本書ではカーストという言葉で現わされている、「社会階層」のモデルです。第二部では、その”時代”においてどの勢力(国家)が覇権を握ったかをモデルに沿って解いていきます。近現代でいうなら、スペイン→オランダ→イギリス→アメリカという推移です。実際に、アメリカの没落が顕著になっていることは、今の日本でも感じられると思います。そして現在は商人の時代を終えて、労働者の時代に移ってきています。ですが、部分的にはすでに「精神・宗教の時代2」へと移行が始まっています。このきっかけが、1979年のイラン革命であるという視点は、とても興味深いです。イラン革命後のアメリカの中東地域における様々な行動を思い返せば、それが今のアメリカの"ガン細胞"になっていることに気付かれると思います。衝撃的なことは、2020年までに、日本と中国、そして統一朝鮮が"儒教圏ブロック"を樹立させるという部分です。そして2050年ごろまでの束の間、このブロックは世界の覇権を握るのですが、その覇権もまた、"宗教"的に進化したブロックへ明け渡すことになります。最終的に人類は、精神的に進化するという内容は、宗教さえも超えていくのだそうです。あくまでもこれは予測本であり、予言書ではありません。ただこういう"大筋"を知っているのと知らないのとでは、企業や人生または、子どもたちや孫の世代がどう生きるのかという、ヴィジョンの観え方が少しだけ変わってくると思います。しかし、この本は先は2150年のことまで、予測されているのですから、自分には関係ないと思う方は、それはそれでいいと思います。ぼくは個人として、読んで損はなかったと感じました。著者のローレンス・トーブ氏を、この本に基づいて紹介しておきます。「歴史家・未来学者。1936年、アメリカ・ニュージャージー州生まれ。ソルボンヌ大学で歴史学、政治学、フランス語を学ぶ。最近まで20年近く日本に滞在していた。10ヶ国語を話す。」著者が日本に永く住んでいたことに驚きです。彼がこの本を書くに当たって、我が祖国日本が彼に与えた影響は、少なくないはずだからです。
January 7, 2009
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著者:東野圭吾発行:講談社 / 講談社文庫 / 1998年ジャンル:小説人気作家、東野圭吾氏の長編小説です。実はこの作家の作品を読むのは、初めての経験でした。このタイプの小説を読んだ経験としては、最近では、春江一也氏の『上海クライシス』、村上龍氏の『半島を出よ』があります。国家的危機というテーマを描くには、それなりの小説家としての力量が問われます。村上龍氏の作品は、流石と唸らせるものでしたが、春江一也氏の作品では、物足りなさを感じました。さて東野圭吾氏は、どう描いてくれるのか、大変期待しました。小説の紹介において、無粋なネタばれはしたくありませんので、その点はご理解ください。付け加えてふと感じたことは、前回(08年10月)の帰国時に観た映画も水谷豊氏出演の『相棒』だったということ。これは自分の感性が、国家規模の重大事件というものに対してアンテナを張っているのかなとも、思えるのです。東野作品は、ぼくの期待に、2割ほどの意外性を含めて応えてくれました。主な東野氏の作品が、殺人ものを中心とした心理ものを手掛けていることもあり、登場人物の心情の描き方が丁寧です。いわゆるトリックといわれる部分に関しては、この作品に関してなら、ヘリコプターの構造や、防衛庁(当時)の組織、原子力発電(高速増殖炉)の知識が必要です。その部分では、著者にアドバンテイジが発生しています。しかし機械や組織をつくるもの、構成するものは、絶対的に人、なのです。人の描き方、とくにこの作品では子供たちの心情の描き方が、印象に残りました。誰しも、みないつかは子供だったのです。この物語の、本当の加害者は誰で、被害者は誰だったのか。また原子力発電という”夢のエネルギー”は、はたして未来の子供たちに幸せを与えるのだろうか。そんなことを読後に一人、考えさせられる作品に出逢えたことをうれしく思います。
January 6, 2009
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著者:荒俣宏発行:角川書店 / 角川文庫ジャンル:小説 / 世界再発見第1巻『ナナ・ヌウ』第2巻『パリウリ』第3巻『アルカ・ノアエ』昭和63年初版のこの本が、簡単にネット書籍販売のアマゾンさまで手に入ったことにまず驚きました。最初にこの本を手にしたのは、たぶん大学生のころだったと記憶しています。度重なる引っ越しで何時しか手放したのでしょう。この本の記憶がよみがえったのは、以前紹介した池澤夏樹氏の著書『ハワイイ紀行』(新潮文庫)でした。それ自体素晴らしい本でしたが、そのハワイイ神話、フラ・ダンスの由来、そして王朝の歴史など、どれもぼくが一度目にしたことがあったのです。それが、『地球暗黒記』によるものだと気づくまで、そう長くの時間は必要がありませんでした。十数年前に読んだ当時、これは小説なのだという想いのほうが強く、それでも太平洋諸島の民に、楽園に、夢を見ていました。しかし「暗黒記」と名付けられたこの本は、パラダイスの裏側を、小説という舞台を借りて、描き出します。日本人がなぜハワイに魅せられるのかを、池澤氏とは別のアングルから捉えたものと言えるでしょう。三巻によるこの小説は、荒俣氏が帝都物語を書き終えあたあとに手がけたと書かれています。勿論ぼくも『帝都物語』は読みました。映画版は観ていません。長い時空を経て、平成19年、20年にこの本が改めて版を重ねたことに、とても興味を感じました。ぼくが手に入れたのも、この新しく発行されたものです。時代が、やっとこの本を必要としたのでしょうか。この物語は、楽園・パラダイスを女子高校生”ヨーコ”が満喫するものではありません。地球環境問題、徳川家康の陰謀、核実験の影響、神話による世界滅亡の予言など、フイクションとノンフィクションが交錯しながら、物語は進みます。この手法は、帝都物語と同じもので、この時期に荒俣氏が得意としたものだったのでしょう。それが小説のスタイルとして描かれると、本当になにが真実か見えにくくなります。けれど、真実はこれだと指摘することを、あえて荒俣氏は避けているのです。真実は読者が自分で見つけなければならないのです。あなたのパラダイスの在りかを見つけるために、さあ”ヨーコ”と旅に出かけましょう。”黄色いクーポン”があなたを暗黒の楽園へと、導きます・・・・・。最後に、ハワイ語を学習したいというあなたにも、この本はお勧めです。
January 5, 2009
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正題:[新訂]経営の行動指針著者:土光敏夫編者:本郷孝信発行:産業能率大学出版部 / 平成8年ジャンル:ビジネス書2008年7月に一度読んだ本ですが、この本を2008年内に、100回読もうという課題を、自らに課していました。しかし、年度内に終わらなかった反省から、目標を200回に変更し、仕切り直しです。記録は随時更新させていただきますが、その他の本の紹介などの内容に埋もれるかもしれません。しかし、これも自己満足と笑ってご覧いただければ幸いです。2008年の記録第1回目 7/25~7/25第2回目 9/3~9/4第3回目 9/5~9/8第4回目 9/8~9/11第5回目 9/11~9/12第6回目 9/12~9/16第7回目 9/16~9/17第8回目 9/17~9/18第9回目 9/18~9/19第10回目 9/19~9/20第11回目 9/20~9/23第12回目 9/23~9/25第13回目 9/25~9/26第14回目 9/26~9/28第15回目 9/28~9/29第16回目 9/29~10/5第17回目 10/5~10/7第18回目 10/7~10/9第19回目 10/9~10/10第20回目 10/10~10/13第21回目 10/13~10/14第22回目 10/14~10/16第23回目 10/16~10/20第24回目 10/20~10/22第25回目 10/22~10/24第26回目 10/24~10/28第27回目 10/28~10/29第28回目 10/29~11/1第29回目 11/1~11/4第30回目 11/4~11/6第31回目 11/6~11/9第32回目 11/9~11/11第33回目 11/11~11/13第34回目 11/13~11/17第35回目 11/17~11/19第36回目 11/19~11/24第37回目 11/24~11/27第38回目 11/27~11/28第39回目 11/28~11/29第40回目 11/29~12/1第41回目 12/1~12/4第42回目 12/4~12/8第43回目 12/8~12/9第44回目 12/9~12/11第45回目 12/11~12/14第46回目 12/14~12/15第47回目 12/15~12/21第48回目 12/21~12/22第49回目 12/22~12/24第50回目 12/24~12/26第51回目 12/26~12/302008~2009年です。第52回目 12/30~1/2第53回目 1/2~1/5第54回目 1/5~1/8第55回目 1/8~1/11第56回目 1/11~1/13第57回目 1/13~1/16第58回目 1/16~1/19第59回目 1/19~1/24第60回目 1/24~1/27第61回目 1/27~2/3第62回目 2/3~2/5第63回目 2/5~2/8第64回目 2/8~2/9第65回目 2/9~2/10第66回目 2/10~2/11第67回目 2/11~2/14第68回目 2/14~2/15第69回目 2/15~2/19第70回目 2/19~3/2第71回目 3/2~3/3第72回目 3/3~3/5第73回目 3/5~3/7第74回目 3/7~3/11第75回目 3/11~3/14第76回目 3/14~3/19第77回目 3/19~3/20第78回目 3/20~3/27第79回目 3/27~3/29第80回目 3/29~4/1第81回目 4/1~4/6第82回目 4/6~4/9第83回目 4/9~4/12第84回目 4/12~4/15第85回目 4/15~4/18第86回目 4/18~4/19第87回目 4/19~4/26第88回目 4/26~5/1第89回目 5/1~5/6第90回目 5/6~5/7第91回目 5/7~5/14第92回目 5/14~5/16第93回目 5/16~5/23第94回目 5/25~5/30第95回目 5/30~6/2第96回目 6/2~6/5第97回目 6/5~6/10第98回目 6/10~6/13第99回目 6/13~6/15第100回目 6/15~6/15第101回目 6/21~6/21第102回目 6/21~6/25第103回目 6/25~7/1第104回目 7/1~7/7第105回目 7/7~7/14第106回目 7/14~7/25第107回目 7/25~8/4第108回目 8/4~8/26第109回目 8/26~9/13第110回目 9/13~11/3第111回目 11/17~
January 3, 2009
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