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明けましておめでとうございます。昨年は皆様にたくさんのコメントを書き込んでいただきまして、ありがとうございました。これからも、皆様に興味を持っていただけるようなブログを書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、昨年の大晦日から昨日まで実家に帰っていました。昨年のゴールデンウィーク以来の帰郷と言うことになります。そのときの出来事は数日後のブログでお伝えしたいと思います。
12月30日に清滝から愛宕山を経由して登山をしました。先日は幽霊トンネル(愛宕山鉄道の廃線跡)について書きましたが、今日はいよいよ核心に迫りたいと思います。
京都嵐山の奥地に『清滝』とよばれる田舎町があります。『愛宕山鉄道』が営業していた頃はこののどかな田舎町も大勢の観光客で賑わっていたことでしょう。関西では数少ない清流である清滝川に沿って歩いていくと登山口に到着です。先日の降雪のためか、雪解け水で多少水かさが多いように思います。この清滝川のせせらぎを聞きながら、どんどん山を登っていくにつれて、清滝川の水が流れる音が段々小さくなり、やがて聞こえなくなりました。高校生まで、山で育ったために(猿ではありません)登山には自身がありますが、頂上へ近づくにつれて、雪が深くなってきて、歩くのが難しくなってきました。
厚着はしてきたものの、スニーカーに肩掛けカバンという軽装で来た事を何度も悔やみました。約1時間ぐらい歩いたでしょうか…ようやく月輪寺の宝物館が見えてきました。ここは京都のお寺の中で、参拝するのが最も困難なお寺の1つで、標高924 mの愛宕山の中腹にあります。法然上人25霊場第18番札所ある月輪寺は、十一面観音像などのたくさんの重要文化財が安置されています。その重要文化財の観音様ですが、最近になって修復作業を終えて当時の黄金の輝きを取り戻し、本堂の奥でキラキラと輝いていました。しかし、冬場は積雪のために参拝客がほとんど来ないために宝物館は閉鎖されているそうで、他の寺宝を見ることができませんでした。
↑本堂
また、境内には「時雨桜」と呼ばれる桜の古木があります。春先に花が咲くと、不思議なことに花弁が涙を流したかのようにしっとりと濡れるそうです。この桜が濡れる理由として、法然上人と親鸞聖人の別れを哀しんで、桜が涙を流しているのであろうと古来から伝えられています。
信楽焼のタヌキさんも雪に埋もれています。
さて、『こんな山の中にお寺があったら、生活が大変不便だろうな?』と思いました。登山中、NTTと電力会社の電柱を至るところで見かけたので、電気はちゃんと供給されていると思います。そして、境内に滑車が取り付けられていて、生活に必要な物品はロープウェイで送り届けられるんだろうなと思いました(今は動いているかどうか知りませんが)。でも、インターネットで検索をすると、ご住職の若い尼さんが大きなリュックサックを背負って、山を上り下りしているという情報もあります。生活に必要なものを手に入れたり、法事などで片道1時間かかる山を上り下りされていると思うと、頭が下がる思いです。それにしても、バスやタクシーなどの交通の便が全く無かった昔では、このように背に荷物を背負い何時間もかけて毎日山を上り下りしていたことでしょう。これも修行のうち…
明日のブログは、愛宕神社を目指します。
天災に悩まされた寺 法輪寺 February 24, 2007 コメント(6)
ちょっとガッカリ 法起寺 February 23, 2007 コメント(5)
境内全体が茶室の風景 慈光院 February 22, 2007 コメント(4)