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こんばんは。今年の冬は去年に比べると雪が少なく、しかも暖かいですね。ですから、過ごしやすい日が続いている点では嬉しいことですが…しかし、去年の秋から曇り空が多く、真っ青な空をほとんど見ていません。スッキリしない天気が続いていないので、気分も今ひとつ盛り上がりません。
さて、昨日のブログの続きをお話しましょう。
月輪寺を出発しようとすると、さっきまで薪でお風呂を焚いていたおばちゃんが僕に話しかけてきました。
『これから、愛宕神社に行くのですか?ん~、その靴(スニーカー)ではちょっと危ないかもしれないですね~。上りは良くても下りが危険ですからねぇ~。』
確かに登山道は雪に覆われていて、しかも登山道のすぐ下は崖になっているので、滑って転落する可能性もあります。旅中、選択に迷うことはしばしばありますが、命にかかわることなので、慎重に答えを出さなくてはいけません。その結果、危険と感じたら引き返せばいいやと思い、愛宕神社を目指すことにしました。
登山道はすっかり雪に覆われて、所々凍っているために、慎重に登っていきました。すると、その途中で上のほうから楽しそうに会話をしている男女の声が聞こえてきました。おそらくご夫婦で登山を楽しまれているのでしょう。がっ、僕とすれ違ってから、さっきまでの楽しい会話が無くなり、無言で山を下りていかれました。おそらく、僕の軽装備(スニーカー&肩掛けカバン)を見て空いた口がふさがらなかったのでしょう…
何人かの登山客が朝から歩いていたのでしょう、雪の上には足跡が残されています。そしてこの写真を見れば分かるように、その下は崖です。途中、はるか彼方に嵐山市内が一望できる丘がありました。
その丘からこの景色を見ていると、こんなにも遠くまで歩いて来た自分自身が信じられなくなります。
さらに頂上を目指しますが、もうお昼の2時をまわっているので、早く神社へお参りをして下山をしなくてはいけません。ですから、ゆっくり休んでいる暇もなく、どんどん登っていかなくてはいけません。しかも、ここで休んだら体温が下がって危険です。
生まれて初めて見る樹氷です。澄んだ空気の中で見る樹氷はなんて美しいのでしょう…苦労して登ってきた甲斐がありました。
そしてしばらく歩くと車が1台通れるぐらいの道幅の道路に出ました。この道を見つけたとき、飛び上がるぐらい嬉しかったです。つまり、愛宕神社が近いと言うことです。案の定しばらく歩くと、歩きやすいように雪かきがされた長い石段が見えてきました。この石段を登りきると本殿が見えてきます。
辺りは霧に覆われていて何とも幻想的な雰囲気です。もちろん京都市内とは異なり、僕の足音以外は物音一つ聞こえません。こんな雪深くて寒くて、参拝客といえば登山客ぐらいしかいないにもかかわらず、御札やお守りが販売されています。
『 ひのようじん
』と言えば『 火の用心
』を思い浮かべる人が多いと思いますが、おそらくその語源は愛宕神社の御札の『 火迺要慎(ひのようじん)
』に由来すると(勝手に)思っています。愛宕神社は火伏せ・防火の神様を祀っていて、この『火迺要慎(ひのようじん)』のお札は火を扱う京都の飲食店や旅館などでしばしば見ることがあります。それにしても、たくさんの御札が並んでいます。
そして、こんな高い山の上にもかかわらず、立派な社が建っています。
そして、御札売り場の隣には、今となっては懐かしい『まきストーブが』参拝客を出迎えてくれます。
愛宕神社へは片道1時間30分以上の登山をしないとお参りが出来ません。苦労をしてこそご利益があるんだなぁって思っています。
余談ですが、東京にも愛宕神社があります。もちろん山(愛宕山)の上に建っていますよ。その愛宕山は 標高26M
。いやいや、立派な山ですよ~。
その翌朝、 全身筋肉痛
& 鼻水の大量生産
に悩まされるのでありました。めでたし、めでたし…
天災に悩まされた寺 法輪寺 February 24, 2007 コメント(6)
ちょっとガッカリ 法起寺 February 23, 2007 コメント(5)
境内全体が茶室の風景 慈光院 February 22, 2007 コメント(4)