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お久しぶりです、1週間ぶりですね。先週は『論文審査』をしてほしいという依頼が来ていましたので、それをずーっとやっていました。この仕事は、あるアメリカの化学雑誌に研究を掲載するのに相応しい学術論文であるかどうかを審査するものです。その論文を読んで、このような追加実験をするべきとか、この解釈は間違っているなどのアドバイスやクレームをつけるという仕事です。1年に2~3件来ますが、無報酬でやるのであまりいいものではありません(笑)。でも、クレームを付けるのは楽しいですから、へへへ… まっ、こんなことをやっておりましたので、ブログを更新できずに1週間ぶりにお目にかかることになりました。
さて、お正月の話をします(笑)。『何を今更』っていう声が聞こえてきそうですが、まぁ、だまって聞いて下さい。僕の実家の近くに『川上山若宮八幡宮』という神社があります。
実は先日のブログでお話した北畠神社を訪れたついでに、ここに立ち寄ってきました。興味深いのは主神として、 仁徳天皇
と 磐之媛皇后(いわのひめ)
をお祭りしていることです。このお二人をお祭りすると、いろいろなご利益が授かると言われています。それは、何かというと…
1.長寿
実は仁徳天皇は長寿の神様として尊崇されております。なんと 享年143歳
ですから、今でも信じ難いぐらい長生きをされた天皇です。ただし、古事記によると83歳で亡くなったと記されていますが、いずれにせよその当時にしては長寿と言っても過言ではないでしょう。ということで、病気平癒、家内安全、交通安全などなど長寿に関するご利益があるということです。
本殿にはたくさんの参拝客で賑わっていました。神社なのに、ろうそくを奉納するのは珍しいですね。
2.繁栄
仁徳天皇は皆さんご存知でしょう。というのも、歴史の教科書に必ず出てくるアノ写真をすぐに思い浮かべられる方が多いと思います。そうです、日本一大きな前方後円墳、つまり鍵穴に似た形をした古墳の写真です。その古墳の下に眠っているのが、仁徳天皇です。その古墳は大阪の堺市にあり、墳丘の大きさでは全長486mで、クフ王のピラミッドや中国の始皇帝陵よりも大きく、世界三大墳墓の一つとして数えられています。
さて、話を元に戻して、仁徳天皇は大阪の難波に都を定めました。その時、民衆の生活が大変貧しいことを哀れに思いました。そこで、3年間に渡り、年貢を免じて国民の繁栄の為に尽されました。その人柄の良さといい、一般庶民の繁栄を第一に考える心優しさは、神様として崇めるのにふさわしいぐらいです。また、土木工事、田園の開拓などを進んで取り組まれた業績があり、故に豊産、豊漁、繁栄、繁昌としてご利益があるとされています。
非常に清らかな川が境内を流れています。そんなに深くないのに、水の色がスカイブルーをしています。この光景はまさに圧巻ですよ。神様がお住まいになるのに相応しい場所と言えるでしょう。
3. 良縁??
では、磐之媛皇后のご利益は何でしょう?それは、良縁に恵まれると言われていますが、あくまでも私見ですがこれについては首を傾げてしまいます。というのは、仁徳天皇がなんと八田皇女を妃にしょうとしました。これを聞いた磐之媛皇后は激しく怒って、家出をして山城筒城宮に住み、難波宮に帰ることなく亡くなられました。いわゆる、浮気、不倫、家出、別居…と波乱に満ちた人生でした。ちなみに磐之媛皇后のお墓は奈良市佐紀町にあり、仁徳天皇のお墓と離れた場所にあります。ちなみに仁徳天皇と同じく前方後円墳です。というエピソードを考えると、良縁のご利益というのは、ちょっと納得がいかないように思えます。
境内を流れる川を泳いでいるのは、あまごや鱒と思われます。清らかな水の中を悠々と泳いでいました。
場所 三重県一志郡美杉村川上3498
URL http://www.wakamiya.info/cont/index.htm