阪神タイガース  われら猛虎党







阪神・金本がランチ特打で27発!

 阪神・金本知憲外野手(36)が高知・安芸キャンプの1日、最後のランチ特打で27本のサク越え。開幕までを逆算して、12日のヤクルトとのオープン戦(甲子園)から出場することを明言した。初の交流試合もプラス思考で打破する気構えだ。

〔 写真:サク越え27本!阪神・金本が最後のランチ特打でアーチを連発し1日早くキャンプを締めた 〕


 最後までパワフルに、獲物を叩き続けた。予告通りに安芸キャンプで3度目のランチ特打。金本が全92スイング中、サク越え27発で05年春キャンプを一日早く締めた。軽々と外野スタンドまで運ぶ派手なアーチで猛虎の4番は観衆を魅了し、存在感を誇示した。

 「安芸で3度の特打は予定通り? ウン、そうやな」

 穏やかな笑みが、充実し切った1カ月間を物語っている。初のランチ特打となった2月8日(沖縄・宜野座)、38本のサク越えを放ったのを皮切りに計5回の打ち込みショーで全160発。平均飛距離を105メートルとしても、17キロにも及ぶ弾道をアニキは描いてきたことになる。12球団でも最高の“飛距離”だろう。

 鍛錬に要した期間はこれで終了。2日にはキャンプを打ち上げて、帰阪。その先には待ちに待った実戦が待っている。その青写真がこの日、本人の口から初めて明かされた。

 「出番? 12日くらいになるんじゃないか。ちょっと早まるかもしれないけど、どこでもいいやんか」。右ふくらはぎ部を痛め、リハビリ中の矢野を除いてはレギュラー陣で最後のオープン戦登場だ。ちなみに、4番に初めて座った昨年は3月10日の西武戦(甲子園)から始動。寝違いで首を痛めて同7日のオリックス戦(甲子園)出場を回避したものだったが、ここまでの過程は昨年よりも上と胸を張れる。

 この日は今キャンプで初めてゲーム形式のシートノックで左翼の守備にも就いた。本塁へワンバウンドでストライクを投げるなど、絶好調の打棒だけでなく、守備面でも仕上がりは早い。

 昨季は、自己最多となる113打点で打点王に輝いた。36歳で初タイトル奪取となったが、さらなる進化に岡田監督も「タイトルが増える? その可能性は十分にあるわな」と期待を膨らませ、全幅の信頼を置く。

新大砲?・スペンサーが再リタイア!

 キャンプ打ち上げ前日に、またも“リタイア”だ。阪神のシェーン・スペンサー外野手(33)=前ヤンキース=前が高知・安芸キャンプ最終クールの1日、左太もも裏の張りを訴え、練習を中止。5日のオリックス戦(スカイ)で予定されていた右翼手としての出場が微妙となった。岡田彰布監督(47)は9-13日の甲子園での4試合を見極め時期に設定。開幕に向けて、新たな正念場が訪れた。

〔 写真:スペンサーがまたもリタイア。開幕に向けてこれ以上遅れはとるわけにはいかない 〕


 開幕まで残り1カ月。仕上げの3月に突入した矢先に、またも新大砲にアクシデント発生だ。ウオーミングアップの後、左ハムストリング(太もも裏)の張りを訴え、突如練習を中止。治療を終えると、外野でのノックも打撃も行わず、そのまま球場を後にした。

 「大事をとってです。病院に行く予定はないし、まずはあした(2日)の様子を見てからです」と、常川チーフトレーナー補佐。幸い、軽症の様子だが…。キャンプインから調整の遅れを指摘され続け、やっとエンジンがかかってきたところ。5日のオリックス戦(スカイ)では、初めて右翼の守備についての出場が予定されていた。

 それだけに、2月7日の『左内転筋の張り』に続く2度目のリタイアは、岡田監督にとっても頭の痛い話。「5日に守備につく予定やったけど、どうかな。わからんけど。張りは本人しかわからんからな。(5日は)前から伝えているし、本人もそのつもりやったけど。1、2日様子を見て、そこからや」と表情を曇らせた。

鳥谷が100分にも及ぶ特打ちを敢行!

 阪神・鳥谷敬内野手(23)が1日、今キャンプ最長の100分にも及ぶ特打ちを敢行。通常の打撃回り含めると、スイング数は軽く『400』を超えた。ここまでオープン戦2試合(いずれも対オリックス)は9打数1安打と予想外のつまずき。2日の打ち上げを前に、総仕上げの意味で自らを追い込んでいた。

〔 写真:鳥谷は400スイングの“荒行”を敢行 〕


 夕暮れの安芸市営球場。それでも、乾いた打球音は鳴り止まなかった。同じ特打ち組の関本、藤本の先輩が引き揚げていくなか、鳥谷は黙々とバットを振り続けた。メーングラウンドを独占して、今キャンプ最多となる100分にも及ぶ特打ちを敢行した。

 「試合のなかでも、まるっきりダメだったというわけではなかった。正面をついた凡打とか。大きく変えることはない。今までやってきたことの確認をしてました」

 特打だけで締めて394スイング。終了後に右手にできたマメがつぶれていたことに気付くほど、無心でバットを握っていた。

 総仕上げだ。2日で春季キャンプは打ち上げ。午前中の練習のみの予定で、この日が振り込むにはラストチャンスだった。正田打撃コーチからマンツーマン指導を受けて、「トップの位置をもう一回確認した」と鳥谷は納得顔。投手役もつとめた正田コーチも、「今は結果はいいよ。自分のスイングを固めている段階だから。微調整です。最後の方はよくなってきた」と“合格点”を与えた。

安藤が新天地に賭ける悲壮な決意!

 阪神・安藤優也投手(27)が1日、退路を断って、先発一本で今季に臨む決意を示した。「先発がダメだからといって中継ぎをやるつもりはない」と発言。岡田彰布監督(47)も同意見で、先発が予定される8日の横浜戦(西京極)では、ローテ当確に向け、明確な答えが求められる。

〔 写真:安藤が今季は先発一本で臨むことを決意 〕


 先発以外の“職場”は考えられない。安藤が悲壮な決意を示した。

 「先発がダメだからって、中(継ぎ)をやるつもりはない。先発一本と考えています」

 あえて、中継ぎという“古巣”に背を向けた。先発で結果を残せなかったら、戻る場所はない。首脳陣から押される失格のラク印が即、二軍行きにつながる。退路を断って、新天地に賭けるわけだ。

 「中継ぎなんかさせへんよ」岡田監督も、安藤を突き放した。2月21日の紅白戦では、3回4失点と打ち込まれた。久保投手コーチの指導でフォーム改造に取り組んでいる真っ最中。コイツなら結果を出してくれる-。祈りにも似た思いで、背番号16の苦闘を見守っている。

今岡は特打で広角に打ち分け!

 微妙な感覚のズレを修正した。金本と並んで行ったランチ特打。阪神・今岡誠内野手(30)は、引っ張っての豪快弾を放つ金本とは対照的にきれいにコースに打ち分けた。今岡流の調整法だった。

〔 写真:今岡は汗を光らせボールかごを押す。このかごを押す手にボールの重みがグッ伝わるように、キャンプの手応えをきっとつかんだはず。シーズン開幕まであと1カ月。日本中が“野球色”に染まるのももうすぐです 〕


 「体の使い方がバラバラなんで。今打っていてもバランスが悪かった。今日は反省の意味も込めてのバッティングだった」。通常のフリー打撃を回避して臨んだランチ特打。85スイング中、サク越えはなし。“0発締め”となったが、広角にライナー性の打球を飛ばした。その後は室内練習場で一人、マシン打撃を繰り返した。

 2日には帰阪するため、3日の西武戦(鳴門)には出場しない。5日のオリックス戦(スカイ)から再び実戦の舞台に立つ予定。今季から5番に座る虎のポイントゲッターは、一歩ずつ着実に調整を進めている。








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Last updated  2005年03月02日 06時18分37秒
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