阪神タイガース  われら猛虎党







試合速報! 【2005/03/21 17時30分】


2005年3月21日(月) 対オリックス  大阪ドーム

阪神4×4オリックス



4  所載はこちらをクリック 


4  試合経過の一言メモ 


桧山1号でスペンサーにガツン!

 さあ、どっち! 『右翼・桧山』、『左翼・スペンサー』のガチンコスタメンも2試合目。開幕右翼の座へ、まずは桧山が、豪快なオープン戦1号で“先制パンチ”だ。

〔 写真左:「開幕右翼の座、俺がもらった!」桧山は一回表一死から右越えに本塁打を放つ。同右:負けじと六回表一死三塁から右前にタイムリー打を放つスペンサー 〕


 「初めての投手だし、真っすぐが速いと聞いていたんで、遅れないようにと。うまく打てた? そうですね」

 初回一死一塁。パーラの2球目、内角高め143キロのカットボールに素直に反応した。快音を残した打球は、そのまま右翼席へズドン。さらに六回には、外角高め143キロを弾き返し、左中間フェンス直撃の二塁打。「ホームランより、次につながる打撃が出来た。センター中心にああいう打撃ができれば、ある程度のボールに対応できる」と、手応え十分のひと振りを振り返った。

 前日20日の広島戦(倉敷)は、OP戦出遅れの原因となったでん部の張りもあって3タコ。「きょうはよくなった。気温に比例しますね。開幕までには体は出来てくる」と、後は体の整備だけ。先日には自身初のフォトエッセーも出版。「思わず調子に乗って、表情とかつくっちゃったよ。新鮮だったね」と好奇心旺盛な35歳。「スペンサーが気になる? それは全くない」。堂々と勝負を受け入れて、グラウンドで“ベストショット”を連発していくのみだ。

 ただ、S砲も黙っちゃいなかった。桧山の二塁打でお膳立てされた六回の第3打席(一死二塁)。追い込まれながら、同じくパーラの外角低め135キロスライダーを右翼線に適時二塁打。「うまく打てた。外のスライダーはいいスイングをしないと絶対に打てない」。パワーだけではない巧打を見せれば、守備でも二回にガルシアの左邪飛をランニングキャッチするなど軽快な動きを見せた。

 前日20日は、右翼の守備で大トンネル。それでもこの日の練習では、ゴロを捕ってガッツポーズし、周囲を笑わせる図太さを兼ね備える。強心臓が売りの新大砲は、「桧山のホームラン? 全然、関係ない。自分のプレーをするだけ」と、不敵な笑みを浮かべた。

 「スペンサーはうまいこと打ったね。対応力がある。どっちを使う? わからん、わからん」と岡田監督。「開幕戦(先発)がレギュラーじゃない」と話しているだけに、併用が現実味を帯びる。2人の争いがハイレベルであればあるほど、V奪回の気勢は上がっていくはずだ。

扇の要に矢野が復帰!

 虎党の皆さん、ご安心あれ! 多少のブランクくらいじゃ錆びつきゃしない。扇の要に座ったときから、矢野の捕手としての“本能”に、パチンとスイッチが入った。

〔 写真:一回表一死一塁、平野の盗塁をドンピシャ送球で刺す矢野 〕


 「落ち着いていなかったのが、よかったのかも。たまたまですよ。まあきょうは初めてなんで、瞬間に反応しました。反応して投げられたことが、嬉しかったですね」

 体が勝手に動いた。一回一死一塁から、オリックスの韋駄天・平野の盗塁を、いきなりドンピシャ送球で刺殺。大阪ドームを訪れた1万5313観衆の前で、矢野復活が力強く示された瞬間だった。

 「開幕戦みたいな緊張感はあったけど、野球できるのはええなあ、って少し落ち着いて、結構楽しめましたね。足のことも試合中は忘れてました」。沖縄・宜野座キャンプ序盤の2月5日に、右ふくらはぎ挫傷でリタイア。回復の遅れもあったが、待ちに待った“デビュー戦”に、自然と笑みがこぼれた。

安藤・先発への“脱皮”いまだ発展途上中!

 先発投手への“脱皮”は、まだ完全ではない。安藤はまだその過程の段階で開幕へ突入する。

〔 写真:開幕までに、果たして『先発・安藤』として脱皮できるか 〕


 「(5回で)84球ですか。少し球数が多かったですね。ヒットも結構打たれて…。粘れるとこは粘れたけど…」

 先発した安藤が5回を投げて、2失点。二回に不運な2安打で二死一、二塁のピンチを招くと、日高に外角高めの球を左翼線に二塁打されて2点を献上した。毎回走者を背負っての計8安打。二回の2失点以外は、昨年までの性(さが)でピンチをしのいだが…。真っすぐのコントロールに苦しみ、得意のスライダー、そして、新球のシュートでゲームメークすることはできた。

 この日がOP戦3度目の登板。開幕まで、先発での登板は最後になる。抑えから先発に転向した今年。ここまでの実戦登板で指摘され続けた先発のリズムを、徐々に備えつつはある。しかし、まだ取り組むべき課題は多く、シーズン本番になお“宿題”も残した。

 「5回を投げれたので、もっと長いイニングを投げれるようにしたい。ピンチでは粘れましたが、少し簡単にいき過ぎた部分は反省点です」

 4・1からの開幕3連戦(対ヤクルト)。“表ローテ”とも言える3人は、井川、福原、能見でほぼ固まっている。5日からの対広島3連戦(広島)の“裏ローテ”も、22日に先発する太陽の最終テストを経て正式決定する運びだが、残り3つの枠に安藤が滑り込めるかどうか。3回4安打でピンチを招いた2番手の下柳とともに、“裏ローテ候補”の現状には不安がつきまとう。

久保田、会心154キロ 10球連続の大台超え!

 球界最速男に勝った!「うぉー」。スタンドの観客が1球ごとにバックスクリーンへ視線を向けた。150キロ台の速球を連発。満を持して最終回から登板した久保田が、自慢の剛速球を武器にオリックス打線を力でねじ伏せた。

〔 写真:9回に登板し、154キロを記録した久保田 〕


 「真っすぐはいい感じで仕上がってきた。僕は結果を出すしかないですから。速球?スピードガンが壊れていたんじゃないですか」

 捕手のミット手前で伸び上がってくる球を見れば一目瞭然(りょうぜん)。球速表示板は正常に機能していた。先頭の平野にこの日、最速の154キロで中飛に打ち取ると、わずか4球で簡単に2死。ブランボーに右前打を浴びたが、最後は北川をカウント2―1から打者の意表を突くスライダーで見逃し三振を奪った。

 この日は全11球中10球連続で150キロ台の速球。これでオープン戦7試合に登板し、すべて無失点の頼れる若き守護神に岡田監督は「最後にやっと変化球を投げたな。速球?山口も投げていたし、刺激になったんちゃうか」と笑みをこぼした。

 9回表には球界最速右腕の山口が好投したが、球速は久保田に劣っていた。虎の新ストッパーは「山口?投げているところは見てなかったので、意識もしていません」と話したが、山口が持つ日本最速記録の158キロ超えを狙っている。第1弾のスピード対決は若虎に軍配が上がった。観客をも魅了する関西を代表するスピード対決が今季、交流戦での名物となる。








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005年03月22日 08時51分08秒
コメント(5) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: