阪神タイガース  われら猛虎党







阪神・岡田監督が井川に最多勝指令!

 井川よ、最多勝を獲れ!! 阪神の岡田彰布監督(47)が甲子園球場で練習を行った24日、目下9勝でハーラートップを並走する井川慶投手(26)に奪最多勝指令を下した。26日の後半戦(巨人戦、東京D)の“開幕投手”起用を明言した左腕に、後半戦の逃げ切り優勝を託す。エースの自覚でVをもぎ取れ、と指揮官がゲキった。

〔 写真上:3度目の“開幕投手”に指名された井川。写真下:岡田監督は井川に最多勝指令を出した 〕


 後半戦の開幕も井川に託す。V奪回へ、岡田監督の熱い思い。これがエースへの最多勝指令となって表れた。

 「最多勝? 当然いくと思うし、狙っていかないかん。後半戦も井川中心でいくからな」

 この日、甲子園での練習では、ブルペンでのチェックに時間を割いた。井川の投球に「(これまでより)今の方がいい、全然な」。予定通り、“3度目の開幕”への仕上がり具合に満足げ。26日の巨人戦の先発を明言した。

 「隠す必要ないやんか。井川や」

 4・1のシーズン開幕、そして、6・21の交流戦後のリーグ再開、そして、今度の後半戦と3度目の“開幕”に井川を指名した。そのいずれもが予告先発となった。特に今回はいよいよ2年ぶりのV奪回をかける勝負の後半戦。これまでも周囲に「井川がいないと優勝できない」ともらしていた指揮官が、エースを全面に押し立てて、ペナントを奪い取りにいく。

 ブルペンでの投球練習を終えた井川は、外野でダッシュを繰り返し、大粒の汗を流した。岡田監督の最多勝指令を伝え聞いても、あえて無言で球場を後にした。

 今季シーズン序盤は不調で、6月2日から二軍落ちの屈辱も味わった。一軍復帰後の14日の西武戦(インボイス)から6試合に登板して5連勝と結果を出し、ハーラートップタイの9勝で前半戦を終えた。序盤のつまずき、そして、二軍落ちを境にしての復調。

 チームの大黒柱の気持ちの整理がついた以上、後は勝ってV奪回ロードを突っ走るだけ。井川が20勝して最多勝ほかタイトルを総ナメした一昨年のリーグ優勝の形にどこまで迫れるか。「勝っていくのがエースや」。ゴールへ向かって、岡田監督がムチを入れた。

阪神・藤川が後半戦もフル回転宣言!

 後半戦も球児はいつでも行きます-。阪神・藤川球児投手(25)が24日、26日に再開するリーグ戦(対巨人、東京D)に向けて、「前半戦みたいに行きます」と頼もしく宣言した。前半戦91試合中51試合に登板し、4勝無敗、防御率1.04。シーズン換算で81試合と日本記録を上回るハイペースも、若き鉄腕はV奪回まで投げ抜く覚悟だ。

〔 写真:球宴での連投ダメージを打ち消した藤川。後半戦もフル回転宣言だ 〕


 後半戦に入ろうが、だからと言って、登板ペースは緩めない。配慮はノーサンキュー。このままV奪回まで投げきってみせる。球宴でもセ投手最多得票を得て、2試合連続で好投した藤川が、後半戦スタートを前に気合を入れ直した。

 「前半戦みたいに行きます」。その勢いが持続されれば、これほど頼もしいことはない。今季の球児が築いた足跡に誰も文句をつけようがない。91試合中51試合に登板した鉄腕。4勝無敗、防御率1.04と賛辞の嵐だけが背番号22を包んでいた。

 「前後に休みがあったし、球宴の連投は別ものなんで。後半戦には全然問題ないです」。前半戦最後のカードの横浜3連戦と球宴2試合と合わせ、5連投と休ませてもらえなかった。だが、その分、たくさんのファンから声援という形で“力”を分けてもらった。それが疲労が蓄積していてもマウンドに上がる藤川の原動力となる。

 登板試合数をシーズンで換算すると、何と81試合。稲尾(西鉄)、菊地原(当広島、現オリックス)が持つ78試合の日本記録の更新も視野に入ってきた。目下、38ホールドポイントと最優秀中継ぎ投手賞の最右翼はこのまま自身初の戴冠&歓喜の胴上げまで突っ走る。

阪神・浜中の“完全復活”間近!

 完全復活を目指す阪神・浜中おさむ外野手(27)の守備復帰が早まる可能性が出てきた。24日に甲子園球場で行われた練習で、後半戦は右翼を争うことになるスペンサーが右肩に違和感を訴えるアクシデントが発生。状況次第では26日からの巨人3連戦(東京D)で右翼の守備につく。

〔 写真:右翼の守備練習でも明るい表情を見せる浜中 〕


 ライバルの思わぬ離脱が、浜中の背中を後押ししそうだ。球宴というお祭りの後、グラブに収まる球の音だけが響く静かな甲子園でアクシデントが発生した。シーツとキャッチボールをしていたスペンサーが右肩に違和感を訴えて、練習を切り上げたのだ。

 26日から始まる後半戦。V奪回に向けた再出発の直前に生じた、右翼を守る助っ人の異変。岡田監督は軽症を強調したが、状況次第で浜中の完全復帰プランが前倒しされる可能性も出てきた。

阪神・安藤、久保コーチから大目玉!

 投内連係の練習中、本塁へ返球するグラブトスを“空振り”。ボールの上に足が乗っかり転倒した。左足首を痛めそうになるヒヤリとした場面だったが、幸い大事には至らなかった。「足は大丈夫。やばかったら自分が焦っている」と、その後の練習もメニューどおりにこなした安藤だが、久保投手はお怒りモード。

〔 写真:甲子園で行われたこの日の練習で、後半戦の柱として期待される安藤 〕


 「(後半戦に向けて)もう一度しっかりやろうと、入れた練習だったのに。『こういうプレーがいちばん、気の緩みやと言われるんやで』と言っておきました」

 来季から禁止される2段モーションをいち早く修正。その効果もあって、交流戦後は好投続きの安藤。V奪回に向けた正念場となる後半戦は、井川、福原に続く主軸として期待される。それだけに久保コーチの叱咤も激しかった。

阪神・能見が一軍残留アピール投!

 2005年フレッシュオールスターは24日、サンマリンスタジアム宮崎で行われ、4-4で規定により九回引き分けとなった。セ選抜の6番手・阪神の能見篤史投手(26)は九回の1イニングをピシャリで一軍残留をアピール。同じく阪神の岡崎太一捕手(22)はダイブキャッチを披露した。

〔 写真:能見は九回から登板。1回を見事3者凡退で抑えた 〕


 一軍の熱気を知る能見にとっては、ただの宴ではなかった。26日から始まる後半戦に向けての真剣勝負。セ選抜のしんがりとして九回から登板し、未来のスラッガー候補を見事に3者凡退に料理した。

 「江川君とかはいいバッターなんで、打ち取れたのはよかった。でも2-3とかになったんで、コントロールをもうちょっと、ですね」

 まずは昨年度ソフトバンクのD1巡目・江川との対決。キレ味抜群の直球で追い込むと、最後は129キロのスライダーで空振り三振に斬った。続く日本ハム・市川は右飛、インボイス・星は空振り三振に。すでに一軍で9試合に先発し、2勝(1敗)を挙げている猛虎のだて男は、高卒1年目ルーキーの3人に格の違いを見せ付けた。

 前半戦最終カードを目前にした7月17日に一軍登録され、後半戦も一軍戦力として首脳陣から期待されている。



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Last updated  2005年07月25日 07時17分54秒
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