阪神タイガース  われら猛虎党






阪神・岡田監督が日本一へ自信!

パ2強の最終決戦を、阪神の関係者はスタンド上段の特等席から視察する
 阪神の岡田彰布監督(47)と矢野輝弘捕手(37)が13日、プレーオフ第2ステージ(ヤフーD)の第2戦を視察。ソフトバンクに連勝したロッテの日本シリーズ進出を確信させられたが、虎の指揮官は交流戦とは明らかに違うバレンタイン野球のインプットに成功。20年ぶりの日本一に向け、情報戦で優位に立った。


 パの激闘の“空間”に、あえて自らを足を踏み入れた。その熱気、張り詰めた空気…。五感で感じ取った全てのものを、頂上決戦へのエキスとして指揮官は吸収した。

 「収穫あった? おう。ロッテはきっちりした野球やったな。攻め方も交流戦とは全然違うわ」

 甲子園での練習を終えて、岡田監督は福岡へ飛んだ。久保、嶋田両コーチ、矢野らとも合流してプレーオフ第2ステージの第2戦を視察。バックネット裏、最上段にあるスーパーボックスから身を乗り出して激闘を見つめ続けた。ロッテの王手に、リーグ優勝決定から約2週間待ち続けた照準が、これでようやく定まってきた。

隣の久保投手コーチと配球面について確認する岡田監督(右端)。左端は矢野
 「きょうの試合がホンマに大事やな。勝った方が一気にいくんちゃうか。ロッテの方が勢いがある。やっぱり、勝ち上がってきた方がな。きょう勝てばそのままかもしれん」。福岡移動前の伊丹空港ですでに、ロッテ有利を予言していた。レギュラーシーズン1位が決まり、第2ステージを待っていたソフトバンクに対して、第1ステージで西武を退けてきたロッテ。勢いというものが短期決戦では特に重要なことは、熟知している。

 「ロッテの方が投手がいい。チームのバランスもとれて、いろんな形で何でもできる。ソフトバンクはどっしりと構えてドーンと(一発攻勢と)いうのかな。でも、城島がいないのは痛いわ」

 内野守備コーチだった03年のリーグ優勝でも、2度、ダイエー(現ソフトバンク)の試合を視察した。今回は15、16日の宮崎のフェニックスリーグ視察も兼ねて、1試合の予定で福岡に立ち寄った。「やはり、実際見ると違う」。王手をかけたロッテ、後のなくなったソフトバンク。ともに交流戦では負け越しているが、岡田監督には最高のチームを作り上げた自負がある。「やっぱり、ピッチャー。攻撃のバライティーもある」。中盤から勝ちパターンに持ち込めるJFKの存在、長打力を誇りながらも今岡の打点を引き出す4番・金本、赤星の相手投手に与える重圧…。両チームとも交流戦は負け越した相手だが、今度は負けない自信がある。指揮官直々の敵情視察で短期決戦の備えもできた。20年ぶりの日本一へ、思いは確信に変わった。

金本きっちりリフレッシュ!盗塁するでぇ!

グラウンド上で平田ヘッド(左)と談笑する金本。足の状態もよく、頂上決戦では盗塁にも意欲満々
 “走”でも魅せます! 阪神・金本知憲外野手(37)が13日、甲子園での全体練習に参加。日本シリーズでは40本塁打を放ったバットだけでなく、盗塁にも「隙があれば…」と意欲を見せた。5日の全日程終了後から、体調面は確実にアップ。爆弾を抱える下半身もきっちりリフレッシュし、短期決戦を駆け抜ける。


 豪快な一発だけではない。打って、走って。それが本来の姿。甲子園での練習後、金本は日本シリーズでの盗塁について「足がええけん、やるかもね」と意欲を見せた。

 「状況によって、隙があればいくわ。後先考えず? そんなことはないけれど、体調はいいし。逆に休んで、動けなかったりしてな」

 明るい笑顔が、リフレッシュを物語る。37歳にして連続フルイニング出場を896試合まで伸ばした今季だが、好成績と裏腹に体は常に悲鳴を上げていた。特に下半身。「走れない選手と思われたくない」と走塁では全力疾走を貫き、今岡の打点にも大貢献する積極的なベースランニングを見せたが、盗塁にはやはり“怖さ”があった。今季の盗塁数はわずか3。しかし、5日の全日程終了後、体のケアとトレーニングで、体調は確実にアップ。この日は三塁で内野ノックも受けるなど、軽快そのものだ。

 「プレーオフ? 見たよ。野村さん(広島)の引退試合とチャンネルを交互しながら」。敵はソフトバンクか、ロッテか。「セラフィニは荒れ球で嫌だから、ソフトバンクを応援したり、杉内の直球を見たら、こりゃ打てんとロッテ応援したり…」。どちらにしろ、パの覇者には、金本の“本当の怖さ”を、バットと足で見せつけてくれそうだ。

鳥谷が積極果敢な走塁披露!

三回一死から、一塁走者の鳥谷は続く関本のヒットで三塁を陥れる
 日本シリーズ仕様の足回りやで!! 阪神・鳥谷敬内野手(24)が13日、秋季教育リーグのフェニックスリーグのインボイス戦(サンマリン)に『2番・遊撃』で先発出場。七回に左中間への打球で積極果敢な走塁を披露して、適時三塁打とした。ロッテヘと傾いた日本シリーズ(22日開幕)の対戦相手。機動力のある相手を、赤星だけでなく、鳥谷も足で威嚇する。


 日本一の“架け橋”となるため、ためらいなく鳥谷は二塁ベースを蹴った。三塁ベースに左足からスライディング。土煙が上がる。それが短期決戦、日本シリーズ仕様の足攻の、ノロシとなった。

 「いつも次の塁を狙うことに変わりはないですから」。試合後、室内練習場での約30分間の特打を終えても、そのポーカーフェイスは崩れなかった。だが、ユニホームの左足についた黒土が、鳥谷の頂上決戦を意識した本気走りを物語っていた。

七回無死二、三塁の追加点機に、鳥谷は左中間を破る適時三塁打を放つ
 七回無死二、三塁。鳥谷はインボイス4番手・杉山の直球をコースに逆らうことなく、弾き返した。打球は左中間を一閃してフェンスまで到達。二塁でストップかと思いきや、左翼・柴田が処理をもたつくのを見ると、スピードを緩めず二塁を蹴って、三塁を陥れた。2者が生還したが、それよりも大きな収穫があった。

 三塁ベースコーチャーを務めた一軍の吉竹外野守備・走塁コーチは「球場の広さと相手の動きを見れば、チャレンジするのは当然だけど」と前置きしながらも、「二塁打から三塁打になれば…、1つでも先の塁に行けば、次の打者にとっては楽だからね」と“前哨戦”で魅せた背番号1の警戒な走りに目を細めた。三回の第2打席でも右前打を放つと、続く3番・関本の右中間方向へのヒットで三塁を陥れた。次の塁を虎視眈々とうかがう姿勢が伝わってきた。

 5日のレギュラーシーズン終了後、3日間の休養をはさんだが、シリーズに向け、実戦で感覚を取り戻すために準備もぬかりはなかった。「甲子園でしっかり準備してましたし、(教育リーグの)試合に出ることを想定させてましたから」と吉竹コーチ。この日、1番で4打数1安打に終わった赤星も「トリはすごいよね」と舌を巻くほど、鳥谷は充実している。


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Last updated  2005年10月14日 06時49分05秒
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Re:阪神・岡田監督が日本一へ自信! 他(10/13)  
mattun12da  さん
やる気満々ですね
頑張って欲しいよ (2005年10月14日 07時12分14秒)

Re:阪神・岡田監督が日本一へ自信! 他(10/13)  
啓花  さん
それにしてもロッテの
Jリーグのサポーターみたいなあの応援、
何とかなりません(; ̄ー ̄)...ン?

(2005年10月14日 11時25分03秒)

Re:阪神・岡田監督が日本一へ自信! 他(10/13)  
シオン★  さん
hiromiさん こんばんは~

ロッテかソフトバンクですよね。
あちらも 頑張ると思いますよ~(笑)

金本も打って盗塁もでしょうか。

σ(^_^;) つまめるのは悲しいです。
フラダンス 練習しよう!
(2005年10月15日 01時08分29秒)

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