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村上、楽天騒動に岡田監督怒った!

フェニックスリーグ視察のため空路、宮崎入りした岡田監督。シリーズ前にゴタゴタ続きの球界に、怒りをぶちまけた
 決戦前に、ええ加減にせぇ! 阪神・岡田彰布監督(47)が、教育リーグのフェニックスリーグ視察に宮崎入りした14日、球界再編ムードの再燃に“激怒”だ。電鉄本社の村上ファンド問題に始まり、今度は楽天のTBS問題…。リーグ優勝、そして、日本シリーズへ挑む時期のゴタゴタに我慢の限界。だらしのない球界首脳を痛烈に斬った。


 もう我慢できん。日本シリーズを前に何でや! もう言わせてもらう。岡田監督が憤りの表情でまくし立てた。

 「球界再々編の動き? いかに去年ちゃんとやらんかったか、ということやろ。そやから、今度は株の力でこんな話が出てくる。いかに去年おざなりにしてたかや。たった1年で、またこんな話が出るんやから」

 前夜、パ・リーグのプレーオフの視察を終えて、今度はフェニックスリーグ視察のための宮崎入り。15日から日本一を目指して、井川ら主力投手がこの地で調整する。指揮官にとっても、いよいよ日本シリーズモードへ気持ちを引き締めたい。

 なのに、だ。プロ野球界にとって、もっとも大切な試合を邪魔する出来事が次々と起こる。リーグ優勝の前後に、村上ファンドによる電鉄本社株の大量保有の発覚、そして球団の上場騒ぎ。この時は「中のことはようわからん。何とも言えん」と沈黙を守っていた。そして、前日の練習後も、「そろそろ(村上ファンド問題とかは)関わらんようにせんとな」と日本シリーズへ集中する意気込みを示したばかりだった。

 その矢先に、今度は楽天のTBS株問題が発覚。巨人・渡辺恒雄球団会長は阪神も含めた球界統廃合の問題を指摘した。まさに株にからんで、水を差されっぱなしの指揮官が、ついに激怒したのだ。

 怒りの矛先は、矛盾だらけの事態を招いた球界首脳へ向けられた。昨年、あれほど再編問題でもめたはず。結局、根本解決に至らなかったからまたゴタゴタしてしまう。ならば、いっそのこと、と阪神球団では“禁句”である1リーグ論までブチ上げた。

 「1リーグ制しか無理やと言うことやんか。12球団なんか無理やって…。オレが選手会やってた頃から8球団とかの話は出てたんやから。そやから言うてるやないか。(球団を)減らす方向やないとむつかしいのに、逆に増やそうとしたんやからな。そんなん、経営がもたへんねんから」

 プロ野球の再編元年と言われた今年。見事にV奪回を果たして、人気回復に大いに努めたという自負がある。現場として命を懸ける思いで戦っているのに…。とうとう堪忍袋の緒が切れた。現場の思いを代表した指揮官の心の叫びだ。

最多勝の下柳「すべての人に感謝」いざ日本一へ!

「ちゃんとカッコ良く撮ってよ」カメラマンに注文をつける?下柳
 セ・リーグは14日、全日程を終了、各タイトルが確定した。阪神からは下柳剛投手(37)が最多勝利、今岡誠内野手(31)が最多打点、赤星憲広外野手(29)が最多盗塁、藤川球児投手(25)が最優秀中継ぎと、4部門で栄冠を手にした。


 雲ひとつない秋晴れのように、37歳左腕の表情も晴れわたっていた。プロ15年目にして初のタイトル獲得。リーグ優勝の原動力として自己最多の15勝を記録した下柳が勲章を勝ち取った。

 「何年か前は引退することも考えていた。でも…。この年(37歳)でタイトルを獲ることができて嬉しい。チームメート、球団関係者、友人の協力があってこそできた。すべての人に感謝」

 シーズンでは先発の一員としてローテの座を死守。2年ぶりの優勝に大きく貢献。勝ち星では黒田(広島)に並んだものの、37歳での最多勝獲得は史上初の快挙だ。

 「矢野がよくリードしてくれた。矢野のサインについて行けるように投げた。自分の力を引き出してくれた」

 阪神での最多勝獲得は03年の井川(20勝)以来2年ぶり。規定投球回数に到達しない投手では88年の伊東(ヤクルト)以来17年ぶり2人目だ。だが、すでに気持ちは日本シリーズへ向いている。前日13日には軽い寝違えで練習を早退したが、この日の練習では別メニューながら、遠投、ダッシュも再開した。

 きょう15日にはブルペン入り。そして、17日にはフェニックス・リーグ、日本ハム戦(アイビー)で調整登板する。「(首は)良くなっている。シリーズへの影響?ない、ない」。短い言葉の中に込められた日本一への意気込み。ベテラン左腕が再びペースを上げる。

球児が最優秀中継ぎ投手に決定!

初代ホールド王に輝いた藤川。シリーズでフル回転する
 阪神・藤川球児投手(25)が14日、オフの契約更改に向けて中継ぎ投手の評価アップに期待を寄せた。セ・リーグの全日程がこの日終了し、初代ホールド王(最優秀中継ぎ投手)に決定。日本記録となる80試合登板で優勝の原動力となっただけに、今季年俸2200万円(推定)からの大幅アップも確実だ。


 ふり返ってみると改めてモノ凄い記録だと実感した。「53ホールドポイントですか。来年以降、上回るのは難しい、自分も含めて。とてつもない数字です」。今季からセ・リーグに新設された最優秀中継ぎ投手賞。46ホールドに救援勝利7勝を加えた53ホールドポイント。積み上げた数字に、成し遂げた藤川自身が驚いていた。

 鉄腕・稲尾を超える、日本記録となる80試合登板でV奪回に貢献。ウィリアムス、そして抑えの久保田の3人による勝利の方程式。『JFK』こそが05年・阪神の象徴となった。

 「チームの流れで、たまたま(タイトルが)僕になっただけ。みんなのおかげですよ」。22日からの日本シリーズでは、1985年以来20年ぶりの日本一という大目標があるが、その後も藤川に与えられた“使命”が残されている。

 中継ぎ投手陣の評価アップだ。ウィリアムスは藤川に次ぐリーグ2位の75試合登板で40ホールドポイント。久保田はリーグ3位の27セーブ。JFK以外にも江草、橋本、桟原と最上級のセットアッパーがVを後押しした。オフの契約更改。その“リーダー格”となるのが藤川だ。「(球団が)どう評価してくれるか、というのはあるけどね。できればいい形にしたいですね」。

 タイトルに優勝、そして日本記録のシーズン最多登板。MVPの可能性もあり、すべてが揃えば、今季年俸2200万円から、1億円プレーヤーへの夢もみえてくる。

 牧田球団社長も中継ぎ投手について「ことしはホールドなど評価の指標になるものがありますから」と話しており、相応の評価を下す意向を示している。

 「一戦一戦ということだけで、積み重ねという意識すらなかった」と藤川。無我夢中で成し遂げた成果が、中継ぎ王国のモデルケースとなる。


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Last updated  2005年10月15日 08時27分16秒
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