阪神タイガース  われら猛虎党






逆襲や!虎・今岡、首位打者獲り返す!直線描く軌道、送球OK!

鳴尾浜で本格始動した今岡。スローイングも昨秋当時とは雲泥の差だった
 視界良好や!! 阪神・今岡誠内野手(32)が11日、鳴尾浜球場で本格始動した。右手中指のバネ指手術からの復権へ、守備練習では力強いスローイングを披露。「打撃は放っておいても(大丈夫)」。定位置の三塁に戻ることさえできれば、打棒復活には自信あり。03年の“首位打者打法”への回帰で、不死鳥のごとくよみがえる。


 グラブを弾く乾いた音が、復活への息遣いのように聞こえた。昨年秋には山なりだった送球の軌道は、冬を迎えて直線を描くようになった。再び『サード・今岡』をコールされるために…。孤独な戦いは、そのまま“首位打者打法”を取り戻す道と重なっている。

 「ここまでオフに守備練習というのは、レギュラーになった5、6年はやってないですね。打撃は放っておいても(大丈夫)。守備をやっておけば違ってくると思う」

 この日、鳴尾浜球場で本格始動。とはいえ昨季終幕後、今岡にオフというオフはなかった。この日もノックを30分間ぶっ通しで受けると、約30メートルの距離でスローイングを繰り返した。定位置・三塁から一塁への距離には10メートルほど足りないが、投げ込むボールに伸びと勢いが戻ってきた。

 背水の2文字で今季を迎えながら、バットへの絶対的自信は失っていない。守備の不安を消し去ることを念頭に、本格的な打撃は長く封印したままだ。「守備を試合でしてない不安はある。不安をゼロにすることは難しいが、消していくのが最大の課題」。守れる状態にさえ戻れば、元通りに打てる。確信がある。

 昨年6月に右手中指のバネ指)の手術を受けたが、それを引きずっていた歳月は驚くほど長い。昨年秋から一軍守備走塁担当に転身した和田コーチは、「指の状態も含め、最も状態のよかったのは03年」という。星野阪神の核弾頭として首位打者(打率.340)となったシーズン以降、痛みと違和感を抱えながら、天性のセンスで数字を残してきた。今岡が本来の実力を発揮できたのは、4年前のほんの一瞬だったとも考えられる。

 昨年10月からの連日の守備練習で、下半身にシンが入った。指の不安も消えつつある。崖っ縁の07年は、不安なく打席に立てる久々のシーズンにもなりそうなのだ。まずは関本らとの競争も覚悟しているが、もちろん負けるつもりはない。

 「当然、競争がある。(5番復帰については)今はそういうところまでいってない。試合に出たい若い選手がいるわけで、それを跳ね返していかないといけない。(打順は)それからの話です」

 再びホットコーナーに立つために、逆襲のノロシは静かに上がった。


★相棒も発注済み

 今岡の新バットが間もなく手元に集まる。昨年12月5日に愛知・豊川市内のバット工場を訪れ、3タイプを発注。すでに一部が届き始めており、品定めに入る。

 「まだ全部は届いてないけど、もうすぐ来ると思う。1月中に試したいと思っています」

 そのうちの1本は、昨季のア・リーグ首位打者に輝いたマウアー(ツインズ)のバットを参考にした。現在、本格的な打撃は封印しており、相棒選びからスタートする。

■今岡の過去の始動VTR
 ★03年  1月14日、前年に続いて同期入団の浜中と和歌山・南部で開始。星野監督から「1番・今岡」を宣言されており、今岡は「『こいつ打つなぁー』と言われるような1番打者になりたい」と意欲を語った
 ★04年  1月12日に高知・安芸入り。キャッチボール、走り込み、ウエートトレなどを行った。03年終盤に痛めた左肩を気にして、キャンプまではバットを握らずに調整を続けた。
 ★05年  1月10日、ハワイへ出発。初の海外自主トレで「肩中心に強化していきたい。ウエートトレ中心になりますね」。温暖な地で体を作り上げた。
 ★06年  1月9日、甲子園球場で。「阪神では連覇は過去にない。このモチベーションは最高」。個人目標に関しても「いいイメージが出来上がっている。連覇にいかに貢献できるか。それが第一」と言い切る。



久保田が早くもブルペン!抑えで“復肩”…キャンプ待っとれん!

背中に「攻」の文字の入ったシャツを着て、ブルペン入りした久保田。今季に懸ける決意の表れだ
 阪神・久保田智之投手(25)が11日、鳴尾浜球場で例年より約2週間も早くブルペン入りを敢行した。年俸200万ドル(約2億4000万円)で獲得したエステバン・ジャン投手(31)=前ロイヤルズ=の加入で、来季の開幕ローテの顔触れが浮かび上がる中、優勝した05年と同じ抑えで復権を目指す剛腕はキャンプインが待ちきれないでいる。


 バシ~ン!! 鳴尾浜球場のブルペンに力強いミット音が鳴り響った。普段は感情を表に出さない久保田の口から、何度も雄叫びが上がった。

 「きょうは温かかったので、例年に比べて特別(ブルペン入りが)早いという意識はない。ただ、これまでずっと投げてきてきたので、肩の準備はできています」

 この日午前の気温は7度だったが、今季に懸ける熱い思いが寒さを吹き飛ばした。1月前半とは思えないような気迫のこもった投球内容。ストレートにカーブを織り交ぜながら、約50球を力強く投げ込んだ。

 例年に比べ、約2週間も早いブルペン入り。守護神として優勝に貢献した05年1月は、投手13人が沖縄・宜野座で合同自主トレを行ったが、久保田だけがブルペン入りをしなかった。1年前は、橋本、安藤らを伴って米アリゾナ州テンピに約2週間滞在。主に体のバランスや重心を鍛えるトレーニングを行い、キャンプでの本格的な投げ込みへ向け体つくりに専念してきたが…。

 置かれた立場が過去2年とは事情が異なる。昨年は6月に右手甲を骨折して、JFKでの逃げ切りパターンが消えた。それが連覇を逃した大きな要因にもなった。その苦い記憶が、久保田をこのタイミングでのブルペン入りへと導いた。

 岡田監督は「先発とは考えてない。心臓が強いのは球児より久保田」と、セーブが付く場面で久保田の起用を明言。久保田も「実戦でいつ投げるかは分からないが、いつでも投げれるようにしておく」と早くも気合十分。七回の藤川から、ウィリアムス、久保田へとつなぐ勝つパターンの完全復活のため。虎の大魔神はキャンプを待ち切れず、アクセルを吹かせた。









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007年01月13日 02時21分55秒
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: