阪神タイガース  われら猛虎党






2007年4月11日(水) 対中日 2回戦 甲子園

阪神6×6中日


4  所載はこちらをクリック 


救世主や!林が代打同点タイムリー!不振・浜中よりエエわ!

八回、同点の二塁打を放った林。もう待てない。ファンはスタメン起用を熱望する
 (セ・リーグ、阪神6-6中日=延長十二回規定により引き分け、2回戦、阪神1勝1分、11日、甲子園)モノが違う!! 阪神・林威助(リン・ウェイツゥ)外野手(28)が中日戦の八回、代打で起死回生の2点二塁打。延長十二回ドローとなったが、執念の一打に虎党はウットリ。竜虎決戦第3R。ファンは「6番・右翼」に、その名が、告げられるのを待っている。


 一度は土俵際に追い込まれた。それでも歯を食いしばるだけの力がある。甲子園で迎えた今季初の延長戦。21人を使う総力戦で、4時間37分に及ぶ死闘の末に延長十二回で決着は持ち越し。宿敵に岡田監督の“切り札”が貴重な同点打で窮地を救った。

 「同点だからな。岩瀬がおらんし、どこかで岡本が出てくると思ってたけど、今岡がつないだからな」

七回のジェット風船。甲子園が死闘に揺れた
 瞬間的なひらめきだった。2点を追う八回二死。金本が右前打。今岡も左前打で続いた。そして「代打・林」-。暴投が絡んで二死二、三塁。カウント1-2からの真ん中スライダーを、完璧に捕らえた。虎党の歓声に揺らめく白球は、中越えの2点二塁打。その瞬間、4万3862人を詰め込んだ甲子園が揺れた。

 「ヒット1本で同点。ヒットを打ちにいって、たまたまああいう形なってよかった」

 林に笑顔が浮かぶ。救世主であり、指揮官にとっては“悩みのタネ”。プロ5年目の男は、そんな存在になった。「いつも野球のことばかり考えてるんや」。指揮官の頭の中で、大きな葛藤が、“浜・林戦争”。開幕から浜中にこだわってきたが、結果が出ない。

 7日の巨人戦前に、東京ドームのベンチ裏で自ら指導。同じ試合で、林がスタメンで一発を含む3打点。対照的な活躍に、「林を先発で使え」と声も上がっていた。

 「左投手で林を使って、打てなかったら2人とも死んでしまう。山本昌よりも、同じ左でも長峰の方があう。いろいろ考えているんや」

 この日もスタメン起用も考えたが、勝負師の嗅覚が、乾坤一擲の瞬間を捕らえていた。

 「どう解説していいか非常に難しいゲームと思う。負けていたゲームやからな。負けなかったからよかったのか。3点ビハインドから追いついたけど勝てなかった」

 風邪による発熱で守護神・岩瀬を欠く竜を攻めきれない。スッキリしない引き分けに、指揮官は複雑な表情を浮かべた。

 これで1勝1分け。12日の第3戦の先発は右腕・川上。「スタメン? 言われたら、がんばるだけです」と林は、その時の到来を待つ。将来の主砲が、今度こそ聖地に心地よい六甲おろしを吹かせてみせる。

“元守護神”久保田が締めた!「K」の力証明した2回無失点!

久保田は最後の2回を3Kでニッコリ。JFKは本当に頼もしい
 (セ・リーグ、阪神6-6中日=延長十二回規定により引き分け、2回戦、阪神1勝1分、11日、甲子園)『JFK』が今季初めてその並び通り、バトンをつないだ。7人継投も今季最多。落合竜とのゲーム差「1.5」は変わらずも、底力は見せつけた。その結晶が12回で18奪三振。36アウトの半分が「K」。最後は久保田が締めくくった。


 「何があっても絶対に抑える気持ちで抑えにいった」

 “元守護神”が最後の2回を抑え切った。延長十一回は二死一、二塁をしのいだ。
延長十回を2Kで締めた球児
十二回は二死一、三塁まで追い詰められたが、最後は井端を右飛に仕留めた。MAX153キロ。本来の球威が戻りつつある。今季の主戦場は七回だが、展開次第でロング救援も買って出る。それが「JF」にはない「K」の強さだ。

 九回を封じたウィリアムス、その後を継ぎ延長十回を締めた球児は、基本的に1回限定だ。昨年6月、久保田が右手甲骨折で離脱。そのしわ寄せが7月30日のヤクルト戦(甲子園)に出た。

 球児がこの日と同じ延長十回に登場。その後を継ぐ投手がいないため、無理を押して3イニングを投げた。右肩に強い張りを覚え、8月中旬の登録抹消につながった。チーム関係者は「久保田の筋肉の質は2人と違う。3回を投げて、翌日もいける。それだけに去年の離脱は大きかった」と話す。

 「0点はよかったんだけどね」

 球児はドローに満足はしなかったが、久保田が戻ってきた心強さを感じているはずだ。3人のリレーは今季6度目。初めて勝ち試合にはできなかったが、トリオで計21イニング無失点を継続中だ。

 基本線の「K→J→F」に限らず、あらゆる並び順にも対応可能。延長戦でも負けない。05年の無敵ぶりを思い出させる快進撃だ。

“ドクターK”江草の誕生や!球児超え奪三振率『19.06』!

 (セ・リーグ、阪神6-6中日=延長十二回規定により引き分け、2回戦、阪神1勝1分、11日、甲子園)バットが面白いように空を切る。江草 =写真= が虎の奪三振王を襲名だ。


 「ぼくは出た所でゼロに抑えないといけないので。三振は(本当は)走者がいる場面で取らないとなんですけどね」

 福原の後を受けて、四回途中から登板し、2回2/3を投げて無安打無失点。打者10人に対して5三振を奪った。圧巻は2イニング目の五回だ。先頭・森野はスライダー、谷繁はフォークで空振り三振。長峰からの見逃し三振を奪って、3連続K。これで今季、5回2/3を投げて三振は「12」。奪三振率は19.06。球児の17.55をも上回る驚異の数字だ。

 ドクターK江草から始まった奪三振ショー。福原の先発復帰で中継ぎ起用が決定した左腕から目が離せない。









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007年04月12日 15時48分27秒
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: