阪神タイガース  われら猛虎党






2007年7月8日(日) 対中日 9回戦 ナゴヤドーム

阪神6×3中日

勝っても々横浜が~…



4  所載はこちらをクリック 


アニキ勝っても怒った!若トラ“鈍行走塁”じゃアカンのや~!

金本が五回一死満塁で右翼へタイムリー
 (セ・リーグ、中日3-6阪神、9回戦、阪神5勝3敗1分、8日、ナゴヤドーム)阪神・金本知憲外野手(39)が魂の進軍ラッパを吹き鳴らした。右前タイムリーなど2安打で、ナゴヤドーム2年ぶりの中日戦同一カード勝ち越しに貢献。その上で、鳥谷、桜井の三塁止まりの“鈍行走塁”にカァーツ!! 試練のDGDG12連戦、幸先よいスタートに満足せず、若トラの尻をビシバシ叩いた。


 落合竜を逆転劇で転がした。昨季1勝10敗の鬼門ナゴヤDで2年ぶりに勝ち越した。球宴前の試練の12番勝負で好発進した。自身もタイムリーを放った。それで満足していいのか? 奇跡の逆転Vを目指すのではないのか! 金本が、勝ち試合では異例となる“ゲキ”を飛ばした。

 「足の速い若い選手が、緊張感とか、集中力がないのかな、と思う」

二走・鳥谷は三塁で止まっていた
 何を言わんとしているかは明白だ。2-2の五回、一死満塁の第3打席。中日・山本昌の130キロ直球を打ち砕き、右翼やや右に弾ませた。三走・桜井が勝ち越しのホームを踏む。二走・鳥谷はと見ると、三塁で止まっている…。その場面だけを切り取っての苦言ではない。昨年からの伏線があってだ。

 「中日との差は守備走塁の差。特に走塁で2、3試合負けたゲームがあった」。昨季終了後にアニキが出したV逸の答えだった。「(中日には)足の速い選手が多いことも事実だけど、姿勢、意識が違う」とも言った。繰り返し話すことで、チームに逆襲への方向性を示したいと思っていた。

 実際に中日は五回一死一、二塁から、ウッズの左前打で二走・井端が生還。好スタートが光り、金本の返球を鳥谷がカットした時点で本塁に滑り込んでいた。だから金本は試合中、広報を通じたタイムリーに関するコメントにも怒気を込めた。

 「あのヒットで1人しか還ってこれないなんてね。もったいないよ」

 当然、鳥谷を指してはいるが、それだけでもない。その直前、一死一、二塁で今岡が中前打を放ったときも、二走・桜井は三塁でストップした。“次の1勝”を見据える上で、言わずにはいられなかったのだ。

 手負いの体で、手本は示している。6月下旬に痛めた左ひざとの格闘が続く。6日は午前中に大阪から移動し、DT初戦がナイターで行われた。鉄人はチームより先に新幹線に飛び乗り、名古屋市内の治療院に向かった。3連戦中、1度もチームのアップに加わらず、マッサージ&ストレッチに没頭。ギリギリの調整を続けるなか、試合に出れば全力疾走を怠ったことはない。それを「本能」と話したことがある。

 試合後に東上し、10日(東京ドーム)からのGDG9連戦に備えた。まだ借金は6ある。この叱咤に応える若虎よ、出てこい!!


★コーチが止めた

 金本の右前適時打で三塁に止まった鳥谷は「自分としては(本塁に)行けると思ったけれど、コーチが止めていたんで」とコメントした。三塁コーチに立つ吉竹チーフ野手コーチも「ボクが判断して止めました。(タイミングは)微妙なところでしたけど…」と説明した。ただ、金本の言わんとするところは、リードの広さ、スタートの速さであり、突入する意欲。この日に限ったプレーではなく、二塁から単打で戻れるチームになろうというゲキ。走力がありながら、過去3年で12盗塁、今季も3盗塁の鳥谷。赤星に続く存在として、走塁にも大きな期待をかけられている。

林19打席ぶり快カ~ン!勝利呼ぶ一撃に岡田監督も絶賛!

四回無死一塁で、山本昌から同点13号2ランを放った林。虎キラーを打ち砕いた
 (セ・リーグ、中日3-6阪神、9回戦、阪神5勝3敗1分、8日、ナゴヤドーム)高々と舞い上がった白球を、竜ナインはただただ見上げるしかなかった。あぜんと立ちつくす敵を尻目に、林は感触を確かめるようにゆっくりとダイヤモンドを一周。豪快なひと振りで、勝利の女神をたぐり寄せた。

 「高めに抜け気味にきました。自分が思い切り振りにいけるところにきたので、思い切りいきました。自分のスイングができた結果ですね」

 2点ビハインドで迎えた四回だ。先頭の金本が左前打で出塁し、巡ってきたチャンス。山本昌の真ん中へ甘く入った130キロ直球を見逃さず、素早いスイングで振り抜いた。右翼席へ叩き込んだ19打席ぶりの13号アーチは、竜のしっぽを捕まえる貴重な同点2ラン。「あまり対戦がないので、悪い印象はなかった」という、山本昌からチームとして4月10日(甲子園)以来、13イニングぶりに奪った得点。前日の完封負けを含め21イニングぶりの得点をスコアボードに刻み込み、追撃の号砲を鳴らした。

 5月31日の西武戦(甲子園)以来となる「5番」に座り、きっちり結果を残した。試合前、台湾に住む家族と同じリストバントを付けて試合に臨む姿を撮りたいと、テレビ局の取材を受けた。いつも温かく見守ってくれる家族の存在を改めて思い起こした。感謝の気持ちを胸に秘め臨んだ一戦。手首に詰まった思いが、バットの芯に宿った。

 「あれは大きかった。嫌な形で先制された後やったからな」。岡田監督も手放しで褒めたたえ、勝利の一因にあげた。

 「ほんとうによかったですね」。笑顔がすべてを物語る。鬼門のナゴヤドームで勝ち越し、勢いに乗る。10日からは、G→D→Gと続く前半戦の山場。背番号「31」の働きが、勢いをさらに加速させるはずだ。

久しぶり矢野ぉ弾!苦手ナゴヤドームでやっと出た今季1号!

矢野がクルスから放った打球は、左中間席に着弾した
 (セ・リーグ、中日3-6阪神、9回戦、阪神5勝3敗1分、8日、ナゴヤドーム)今季177打席目でつかんだ好感触だった。もうフェンスを越すのは無理なのか。そう思ったことさえあったという。決勝点は、矢野の今季1号だった。

 「あの一発で決まるとは思わなかったけど。追いつかれて嫌な感じがあったし、いいところで打てた。ホームラン打たれへんかと思っていた」

 五回に同点に追いつかれて迎えた六回先頭の第3打席。中日2番手・クルスの141キロ直球をとらえた打球は、左中間席ギリギリに飛び込んだ。昨季まで4年連続2ケタ本塁打。今季、ここぞで飛び出した初弾だ。

 かつての本拠地であるナゴヤDで、05年8月9-11日の3連戦以来となる勝ち越しも決めた。1勝10敗と惨敗した昨季は「正直、(名古屋に)行くのも憂うつだった」。配球、作戦、すべてが見透かされているような気もした。今季は6試合で3勝3敗の五分。手綱を緩めることはないが、平常心で戦えることも事実だ。

 「(今季はナゴヤDに臨む感覚が違うかと聞かれ)そんなことはないよ。やっぱり嫌なもの。でも結果を出すことで、そういうものを打ち破っていかないといけない」

 プロでのキャリアは中日で7年、阪神では10年目。ナゴヤDが開場した97年オフ、トレードで竜を放出された。以来、その攻略に燃える思いを抱いてきた。正妻がついに本調子を取り戻す。









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007年07月09日 14時45分47秒
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: