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阪神・藤井彰、勝負所で猛ゲキ!藤浪初星演出

 (セ・リーグ、阪神4-0DeNA、3回戦、阪神2勝1敗、14日、甲子園)ほっこり-。この言葉がピッタリな表情で阪神・藤井彰がベンチ裏に現れた。

 「とにかく、勝ってよかったです」

 3度目の正直だった。神宮で藤浪は打線の援護に泣き、マツダでは天を恨んだ。実力は当然だが、そこに勝ち運という目に見えぬものがついてくるのがプロ野球の世界。だから女房役は「勝ってなかったし、本人も僕もプレッシャーがあった」と素直な気持ちを吐露した。

 ゲキを飛ばしたのは五回だった。勝利投手の権利を得るイニング。1点リードに成功した直後というだけあって、緊張の糸が緩むのを恐れた。「油断せずにスキをみせんと向かって来い」。先頭・中村を中飛に仕留めた後、荒波に左前打を許したが、続く高城の打席で二盗阻止。試合前まで阻止率・100(10企図中1刺)と低調だったが、黄金右腕に向けた闘魂が自分の右肩にも乗り移ったかのようだ。

 36歳と19歳。ちなみに身長差は27センチ(1メートル70と1メートル97)。藤井は藤浪に対し、あれやこれやと注文することだけは避けている。「難しいことをいってマウンドに送ってもね」。まだまだ改善の余地がある藤浪のクイックスピードも「僕の方からいうと、ね」と意に介さない。「困ったときは腕を振れ!」。2人の合言葉はこれだけだ。

 「だんだんマウンドで覚えてくる。1勝して技術的にも、レベルアップしてくれるんじゃないかな」

 五回一死一塁での第2打席は遊撃内野安打を渋く奪い、追加点を演出した。近鉄時代に岩隈(現マリナーズ)らを育てた藤井が、今度は藤浪にうまい飯を食わせる。
(阿部 祐亮)










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Last updated  2013年04月15日 15時58分18秒
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