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小嶋555日ぶり勝ち星!虎3連勝&貯金2呼んだ

 (セ・リーグ、阪神1-0ヤクルト、5回戦、阪神3勝2敗、20日、甲子園)虎投に救世主や!! 阪神は、今季初先発の7年目左腕、小嶋達也投手(27)が7回1安打無失点の快投。2011年10月以来、555日ぶりの勝ち星をつかんだ。チームも3連勝で、貯金は今季最多の2。21日は、藤浪晋太郎投手(19)が燕をキリキリ舞いさせて、巨人を追撃や!!

 もう、かつての小嶋はいなかった。お立ち台へ登り、コールが鳴り止まないスタンドを見渡した。555日ぶりに味わう勝利。お尻のポケットは、ウイニングボールで膨らんでいた。左腕が大きな1勝をつかんだ。

 「きょうダメだったら次はないと思っていました。1軍に上がったらしっかり結果を出せるようにやってきたので。すごく久しぶりで嬉しかったです」

 2011年10月13日の横浜戦(横浜)以来の白星。同学年の小宮山のミットを目がけて、おもいっきり投げ込んだ。

 「僕が初登板で、小宮山も初先発だったので、いろいろと話をして『やったろう!』と言っていました。うまくリードしてくれて」

 真っすぐのキレ、チェンジアップ、カーブも冴え渡る。緩急を使った投球で燕打線を六回まで無安打ピッチング。七回先頭のバレンティンに三遊間を破られて大記録達成はならなかったが、二死一、二塁で代打・岩村を一ゴロに斬った。7回1安打無失点。115球の熱投だった。和田監督も「正直、そこまでいい投球をしてくれるとは思っていなかった。小宮山のリードによるところが非常に大きいと思う」と27歳バッテリーを絶賛した。

 希望枠で入団して7年目。1軍で結果を残せなかった理由は制球難だ。今季、虎に復帰した久保2軍チーフ投手コーチと“投球フォーム改造”に着手。「(相手の)嫌がられるフォームを追求して制球を乱していた」。投げる際に左打者の背中側へ右足を踏み込むようなインステップを矯正。プレートに置く軸足の位置も一塁側から三塁側へと変えた。自分が一番いいボールを投げるには、どんな投げ方がベストか-。能見の投球フォームのビデオなども繰り返し見た。そのおかげで右打者の胸元をえぐるスライダーの制球とキレが抜群によくなった。

 甲子園には妻、2人の愛娘、両親が観戦に訪れた。4歳になった長女は最近、テレビで野球中継を見ると「パパがやってるヤツだ!!」とはしゃぐ。「そういうのは励みになる。娘にソフトボールや野球をやらせようとは思わないけど」と照れ笑いだが、やっと「パパがやってるヤツ」ではなく「やってるパパ」を見せられた。

 不調の岩田に代わって巡ってきたチャンスで結果を残した左腕が「あしたも勝って4連勝できるように、応援よろしくお願いします!」と声を張り上げた。3連勝で貯金2に和田監督も「やっと流れが来た感じがするんで、あしたしっかり戦っていきたい」。小嶋が勝利のバトンを藤浪に渡した。巨人に待ったをかけられるのは虎だけだ。 
(長友 孝輔)










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Last updated  2013年04月21日 16時54分10秒
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